2007-06-30

Yahoo! ファンタジーサッカー 第18節 編成

位置選手チーム年俸
合計5億5220万
GK藤ヶ谷 陽介G大阪3810万
DF加地 亮G大阪8030万
DF岩政 大樹鹿島7630万
DF小宮山 尊信横浜FM1760万
DF石神 直哉鹿島640万
MF橋本 英郎G大阪6670万
MF遠藤 保仁(C)G大阪1億560万
MF野沢 拓也鹿島3220万
MF中村 憲剛川崎7550万
MF水野 晃樹千葉2570万
FW菅沼 実2780万

なんか中盤の選手の起用が固定化してきて芸がなくなってきた。やはりガンバ多め。今回安田がU-20のW杯でいないので、DF登録が予想される橋本を起用。あとは、絶好調鹿島から3人。しかし、石神は起用する度に失敗しているのが気になるが、この年俸で出るといつもフル出場してくれるのだからありがたい。

あと、横浜FC×千葉が高スコアを予想して、水野を入れてみた。FWは、比較的安定している菅沼。ほんとはホームの新潟のエジミウソンを入れたかったが、300万足りなかった。

2007-06-29

泡坂妻夫/しあわせの書

逆転裁判のディレクターの巧舟氏が好きらしいというのと、このブログでも再三取り上げている米澤穂信が本書をおすすめに挙げていたので読んでみた。

とにかく読み終わるとかなり驚くらしいということなのだが、そこまで驚くということは、叙述トリックか(主人公が実は犯人など)か、メタ小説(10文字だけで書かれているとか、行の先頭を繋げて読めるとか)なのかなと予想して読み始めた。すると、冒頭いきなり作中作「しあわせの書」についての解説がある。文庫本で1ページ41文字15行というのは、本作『しあわせの書』の体裁でもある。完全にメタ小説のパターンだ。作中作の「しあわせの書」に関するトリックが本書の『しあわせの書』の方にもあるということなのだろう。而して、この予想は、まあ、当たるわけだが、ここから先はネタバレ回避のために触れないでおこう。

で、トリックを見破れたかというと、無理だった。まあ、そんなに熱心に見破ろうとはしなかったんだけど、これを見落すのはかなり悔しい。驚いたかというと、大胆なトリックに気がつかなかったのと、作者の費した労力と馬鹿馬鹿しさに敬服したというところかな。大枠としては予想の範疇ではあった。

しかし、この小説は確かに凄いんだけど、だから何?感も強いなあ。僕はあまりお勧めしないかな。

2007-06-28

菜の6月の限定つけめん 紀州青梅とパプリカ風味の淡麗鶏塩つけめん 柑橘の薫り添え

今月のつけめんは、鶏だしの塩スープに青梅が一つ入っていて、非常にさっぱりとした味。スープの中には海老の団子も一つ入っている。トッピングは、パプリカのソースに、チーズ、ごぼうのマリネ。悪くはないけど、なんかすっぱいだけっていう感じだなあ。いまいち。

2007-06-27

Yahoo! ファンタジーサッカー 第17節 結果

位置選手チームボーナスfp
合計16fp75fp
GK藤ヶ谷 陽介G大阪1fp6fp
DF古賀 正紘0fp5fp
DF中澤 聡太G大阪0fp2fp
DF田中 マルクス闘莉王浦和0fp6fp
DF岩政 大樹鹿島2fp9fp
MF明神 智和G大阪1fp6fp
MF遠藤 保仁(C)G大阪1fp6fp
MF野沢 拓也鹿島2fp3fp
MF相馬 崇人浦和3fp9fp
MF中村 憲剛川崎2fp7fp
FW大久保 嘉人神戸3fp10fp

平均やや上。しょぼい感じ。勝利ポイントは稼げているが、カードも多い。ボーナスも低い。今週はあまりコメントすることがない……。

2007-06-26

GEAR戦士 電童 1巻

GEAR戦士 電童(1)
バンダイビジュアル

2001-01-25

DVD

サイバーフォーミュラの監督福田己津央、脚本家両澤千晶、キャラデザ久行宏和が再び組んで送る子供向けロボットアニメ……なのだが、ガンダムSEEDの夫妻と舞HiMEシリーズのキャラデザの前作と言った方が分かりやすいだろう。DISCASに新しく入荷されていたので借りてみた。

ロボの動きはキメが多く、やはりSEEDに通じるものがある。3話目くらいで早くもバンク使いまくりなところも。男の子2人でロボを動かすという設定に腐っぽい要素を感じるのは穿ちすぎか。キャラデザは舞HiMEシリーズにも転用されているので、見覚えのある顔も。

正直、口のあるロボットはあんまり好きじゃないんだけど、評判も良いし、ぼちぼち見ていくかな。

2007-06-25

応援団2買った

どこを見ても大絶賛のこのゲーム。正直半信半疑で、ただの音ゲーなんじゃないの?と思っていたのだが、やってみると結構ハマるね。はじめると1時間くらいはあっと言う間に過ぎる。なんとか「果敢に応援」はクリアできたが、「激烈に応援」で詰まりまくり。やっぱり、音ゲーって難しいな。

2007-06-24

Jリーグ 第17節 神戸×広島

結果は3-2で神戸の勝ちだった。

前半は広島ペース。神戸はホームゲームなのに足が重く、広島は自由にパスを回した。特に柏木と駒野の動きは良かった。右サイドの駒野は凄いな。Jでは敵なしなんじゃないだろうか。縦に行ってはクロスを上げられるし、中に切れこんでシュートも打てる。日本代表の右サイドは加地や内田もいるので磐石と言えるだろう。柏木は、直接点に絡む動きができるようになってきた。将来日本を背負って立つ選手になるね。先制点はその柏木。きれいにパスが回ったボールをきれいに左足で決めた。このまま前半は広島優位で終了。

ところが、後半に入ると、神戸のプレスが効きはじめ、一転神戸ペースに。しかし、広島も時折鋭いカウンターで決定的なチャンスを作る。一進一退の攻防が続いて、ボッティの直接FK、駒野のクロスからウェズレイのヘッド、オフサイドぎりぎりで抜け出した朴と次々とゴールが決まり、同点となったロスタイム。この日三浦アツからキャプテンを譲り受けた大久保がPKゲット。自ら決めて、これが決勝点になった。いつもながらBS劇場は本当に凄いな! 大久保は広島から徹底的なマークを受けてほとんど消えていたが、最後の最後に仕事をした。得点ランキングでも日本人で唯一トップ5に入っている。

17節全体では、上位は、ガンバがFC東京に順当に快勝。浦和は清水に辛勝して食らいつく。鹿島も名古屋をなんとか下し3位に留まる。ガンバと浦和の2強は開幕前の予想通りだが、ここに来て鹿島が急激に追い上げてきている。川崎はこの日も磐田に負けて7位に後退。元気ないねー。

下位は、甲府、大宮、千葉、大分、横浜FCの5弱がはっきりしてきたかなという気がする。正確には4弱+1大弱だが。横浜FC以外は、そこそこ強いところがあるチームなので、降格チームは全然読めないね。チーム状況最悪の千葉不利には見えるが。どのチームが降格してもちょっとほろ苦いことになりそうだね。

2007-06-23

Yahoo! ファンタジーサッカー 第15節 編成

位置選手チーム年俸
合計5億3410万
GK藤ヶ谷 陽介G大阪3530万
DF古賀 正紘3300万
DF쏦ꆡ쇯싀G大阪820万
DF엄쏦ꆡꗞꗫꖯꖹ욮늦浦和7660万
DF岩政 大樹鹿島7270万
MF明神 智和G大阪5110万
MF遠藤 保仁(C)G大阪1億560万
MF野沢 拓也鹿島3500万
MF相馬 崇人浦和1270万
MF中村 憲剛川崎7550万
FW大久保 嘉人神戸2840万

ガンバ、浦和、鹿島中心。逆横浜FCの古賀と、いつもボーナス安定の憲剛と、ホームの大久保を意地で入れてみた。大久保は前節酷い目に会っているが、一応現在日本人得点王なので信じてみよう。お気に入りの前田を入れようかどうか悩んだが、相手がホームの川崎なので敬遠。まあ、今節は、そんなに難しくないね。

2007-06-22

ひとひら 最終回

ひとひらを完走したので感想を。←早野乙。

しかし、最後まで見たけど、あまり好みじゃなかった。全体的に漂う中途半端感がなんとも好きになれないなあ。高校の演劇部ものなのだが、主人公がそこそこ頑張り、そこそこ成長して、終わりっていうので、焦点が見えないんだよな。野乃と美麗の友情は良かったけど、麦はもうちょっと部活頑張ろうよ。

同じ部活アニメの『おおきく振りかぶって』と比べると、部活描写、群像劇、友情のどれも数段落ちると言わざるをえない。もちろん、男同士の絡みでは、我々男性視聴者には、楽しむにの限界はありますが。

個人的には未聴者におすすめするところまではいかなかった感じ。ただ、麦が凄い演技をした8話付近は評価する人が多いようです。

2007-06-21

Jリーグ 第16節 柏×鹿島

結果は、0-1で鹿島の勝ちだった。

KashiwaとKashimaで名前の似ている対決。オシム監督はちゃんと区別できているのだろうか。

柏はここ4試合勝ちがないが、ホームでは無失点で無敗という無類の強さを誇っている。鹿島は、なんと5月から負けてない。只今絶好調。ということは、法則が続けば0-0の引き分けということになるのだが、この試合もずっと0-0の状態が続き、後半ロスタイムの最後の最後でマルキーニョスが点を決めてそこで試合終了。鹿島はこれで順位を3位まで上げた。

序盤、柏は前線から凄いプレスをかけまくった。柏は、リーグ最小失点なのだが、このプレスはJリーグ一番じゃないだろうか。さすがに鹿島はボールを繋げなくて、ロングボール主体になってしまっていた。しかし、柏はフランサがうまくボールを処理するのだが、クロスやシュードに精度を欠き、ゴールを脅かすというところまではいかない。

そうこうしているうちに、フランサが2枚目のイエローで前半で退場。柏はスペースを気にして積極してプレスに行けなくなり、すっかり鹿島ペースに。鹿島は、本山、野沢がよく動いてチャンスを次々と作るのだが、柏DFがしっかりと守って粘る。そして最後の最後、途中投入された佐々木のドリブルに柏DFについていけなくなり、その動きを隙をついたマルキーニョスにラストパス。これを合わせて鹿島が勝った。

柏は守備は良かったけど、最後の精度が悪かった。もう一人くらい外国人のアタッカーがほしいとは思った。李がいれば、また違ったのかな。

鹿島は強いなあ。守備も攻撃も安定している。マルキーニョスはちょっと持ちすぎのような気はするが、周りの選手がうまかったり、速かったりするので、ちょうどいいかもしれない。

16節全体では、ガンバの連勝がストップ。0-0の引き分けだったのだが、ガンバの無得点はなんと40試合ぶり、1年以上も得点しつづけていたらしい。マグノアウベスの不調が気になるところ。浦和は着実に勝って2位をキープ、3位には鹿島、4位は新潟、そして、川崎は5位まで交代してしまった。川崎は4戦連続引き分け、いまいち勝ち切れない試合が続いている。

下位は、順当に負けたり引き分けたりしているが、ここにきて千葉が今期初の連勝、一気に降格圏外の14位まで順位を上げた。ストヤノフ戻りづらくなってないかなあ。

2007-06-20

Yahoo! ファンタジーサッカー 第15節 結果

位置選手チームボーナスfp
合計29fp104fp
GK藤ヶ谷 陽介G大阪1fp8fp
DF加地 亮G大阪5fp14fp
DF西村 卓朗大宮2fp8fp
DF岩政 大樹鹿島1fp13fp
DF石神 直哉鹿島1fp5fp
MF明神 智和G大阪4fp9fp
MF遠藤 保仁(C)G大阪2fp7fp
MF野沢 拓也鹿島4fp15fp
MF中村 憲剛川崎5fp9fp
FW前田 遼一磐田1fp9fp
FW大久保 嘉人神戸1fp0fp

7節以来の100fp越えとなった。酷い流れが続いていたので、ほっと一息と言ったところだ。勝利ポイントが稼げているのが大きい。大久保以外はぼちぼち。大久保は当たるとデカいので仕方がない。大分の復調はちょっと予想外だった。加地と明神のボーナスも高くて驚いた。橋本は反対に0fpらしい。このあたり読めない。憲剛と野沢はもう固定かな。あと入れてないが、浦和のDFは守備ポイントが6fpだったらしい。田中達也が復帰して、長谷部がボランチに入って、阿部がDFでチームの調子が上がってきた。次節入れたいところだが、アウェーの清水戦というのがちょっとひっかかる。素直にいけば、ガンバと鹿島なのだが、ちょっと年俸が高騰しているんだよな。

2007-06-19

悪魔城ドラキュラ ギャラリー・オブ・ラビリンス クリア

悪魔城ドラキュラ -ギャラリー オブ ラビリンス-
コナミデジタルエンタテインメント

2006-11-16

Video Game

ノーマルとハード(MAXLV50)でクリア。1周目のノーマルは力押しでガンガン進めたのでなかなか大変だった。最後のドラキュラは、ポーションとハイポーション使い切ってギリギリで倒した。その後は、クエストコンプしたり、魔法を揃えたり、サブウエポンマスターしたりしてハードの2周目に突入。しかし、カオスリングのおかげか、それとも敵の動きに慣れたせいか、さくさくっとクリア。ドラキュラも躱し方が分かると大したことはなかった。ポーションは何個か使ったけど。

しかし、1周目も2周目も一番苦労したのがフランケン2体だった。なんだよ、あれ、避けらんないじゃん。なんかうまい攻略法があったのだろうか。まあ、物資をケチらなければ、なんとかなるんだけど。

もうちょっとやり込もうかと思ったけど、2周やって飽きてきた。リヒターのMAXLV1とかでやってみたけど、長い道中で2発食らったら死ぬので面倒臭くて萎えた。

ゲームの感想は、ぼちぼちの良作ってところかな。まず、探索が単調であまり面白くないね。グラフィックも悪くないけど、演出が淡白。15年前の魔界村シリーズやトレジャーのゲームにも負けているのではないだろうか。2キャラ同時に操作したり、今風にやりこみ要素とか色々なモードが用意されているのはいいんだけど、基本部分が往年のアクションゲームから進歩してないというか。某所の評価はちょっと高すぎると思うな。携帯ゲーム機で少しずつやるにはこれでいいのかもしれないが。

2007-06-18

レイモンド・チャンドラー/ロング・グッドバイ 村上春樹訳

ロング・グッドバイ
レイモンド・チャンドラー

早川書房

2007-03-08

単行本

村上春樹の新訳ということで話題の本作だけど、清水訳の『長いお別れ』は読んだこともないし、あらすじなんかも全然知らないまま読んだ。

読了してまず思ったのは、これはかなりアクロバテックな展開の小説だなということ。前に読んだ同じ村上春樹訳の『グレート・ギャツビー』くらいの展開かと思ったら、複雑に絡み合った事件は何件も起きるし、最後どんでん返しはあるし、筋を追うだけでも相当しんどい小説だった。

マーロウは、もっと寡黙でクールなタフガイかと思ったから、随分子供っぽいな。気に食わないやつには嫌味を言いまくるし、つまらない意地を張りまくる。饒舌に社会批判を繰り返す。駄目になっていく一方のテリー・レノックスやロジャー・ウェイドにどっぷりと同情し、彼らに最大限の助力をする。思ったより情が深い熱血漢だった。

しかし、なんとも報われない話だよなあ。殺人事件が起きて、身代わりに友人が死に、犯人かと思った人物も死に、真犯人も自殺。マーロウは警察に逮捕されたりしながら、それらの経緯をただ見守ることしかできない。細部に魅かれて読み続けたものの、残りページが少なくなって読んだ話を振り返ったときに、これ本当に面白いのか?と首を傾げてしまったよ。

ただ、最後の最後で、マーロウも読者もある意味で報われることにはなる。テリー・レノックスが生きてて良かったということじゃなくて、タイトル通りちゃんと決着をつけてさよならが言えるという意味で。しかし、テリー・レノックスの空虚さというのは、50年前の小説なのに現代的な感性を感じるね。マーロウが共感と嫌悪の両方を感じるというのは分かる気がする。個人的には『グレート・ギャツビー』のジェイ・ギャツビーよりも面白いというか興味深い。

あと、名台詞が多いと言われる本作だけど、「ギムレットには早すぎる」は、なんでこんなに有名なんでしょうか。確かにキメ台詞ではあるんだけど、いまいち意味が分からない。「さよならを言うのは、少しだけ死ぬことだ」というのも分かるようで分からない。まあ、名台詞というのは解釈の余地があるところに生まれるものなのかな。

まとめると派手な展開の安っぽさと饒舌な描写と社会風刺と複雑な人間の心理が全部入りって感じのなかなかカオスな小説だった。

2007-06-17

Jリーグ 第15節 横浜FC×磐田

結果は、1-2で磐田の勝ちだった。

横浜FCは最下位と言っても、最近は守備も安定していて登り調子、磐田は前節ホームの甲府相手に6得点と絶好調。磐田有利とは言っても、横浜FCがホームということで好ゲームを予想してた。

試合開始直後は、横浜FCが積極的なプレスを仕掛けていって有利な展開。そして、東京Vから移籍してからすっかり中心選手になったFWの平本が技有りのループシュートで先制。横浜FCは、ただ引いて守るだけでなく、ちゃんと当たりに行っているのが好印象。やっぱJ1では、引いて守るだけでは通用しませんよ。

しかし、23分にロングボールに成岡が反応、角度のない位置から鋭いシュートで同点にした。これは、横浜FCのDFの対応が良くなかった。明らかに下りすぎ。スペースを開けて相手の失敗を待つような守備は横浜FCの悪い癖だ。

前半は、一応このまま横浜FCが凌ぎ切ったが、後半は磐田ペース。特に太田が縦横無尽に動き回り、磐田の攻撃を牽引した。そして、ファブリシオを中心に中盤がきっちりプレスをかける。こういう対応をされると、横浜FCは、ちょっと厳しいね。そして、太田からのクロスに前田が合わせて、磐田逆転。これもなあ。簡単にクロスを上げさせてるし、前田もうまかったけど、セオリー通りの動きだからなあ。横浜FCは、もうちょっと守備の意識を変えないと、J1残留は厳しいと思う。

しかし、リードすると、どんな相手でも守備的な交代をして自陣にひきこもるのが、アジウソン監督の特徴。このあたりが結果を残しても嫌われるところだろう。でも磐田がきっちり逃げ切って勝利。磐田は、今年もそこそこやってくれそうだ。横浜FCは、もう確定かなあ。

第15節全体を見ると、ガンバ強いなあ。浦和も調子の良いFC東京相手にしっかり勝った。川崎はベストメンバーじゃないと、崩れるところがあるね。特にジュニーニョと憲剛のどちらかがいないと厳しい。

下位では、監督批判でストヤノフの自宅謹慎という逆風の中、千葉が甲府に逆転勝利。試合終了時には巻や下村が感極まって涙を流していた。これで満足せずにしっかり勝ち点を重ねていってほしいところ。Jナンバー1リベロのストヤノフも残ってほしい。

2007-06-16

Yahoo! ファンタジーサッカー 第15節 編成

位置選手チーム年俸
合計5億560万
GK藤ヶ谷 陽介G大阪3270万
DF加地 亮G大阪6950万
DF西村 卓朗大宮1650万
DF岩政 大樹鹿島6610万
DF石神 直哉鹿島490万
MF明神 智和G大阪4730万
MF遠藤 保仁(C)G大阪1億560万
MF野沢 拓也鹿島3040万
MF中村 憲剛川崎7550万
FW前田 遼一磐田2550万
FW大久保 嘉人神戸3160万

3週間ぶり。最近は、下位のチームも調子を取り戻しているので、なかなか対戦チームだけ見てると予想が難しい。しかし、今年のJリーグは、ホームが強いので、11人中10人をホームから選んでみた。アウェーで選んだのは、最近怪我から復活したジュビロの前田だけ。前田は本当に良い選手で、テクニックはあるし、得点感覚はあるし、アシストも多いし、本当に万能FWだ。ずっと注目していて、代表にも選ばれてほしいと思っている。怪我が多いのが難点だが。

今節固いと見るのは、ガンバと鹿島。ガンバの対戦相手の名古屋は、前節川崎相手に健闘していたが、ホームのガンバではさすがにどうにもならないでしょう。今のガンバは敵なしって感じだからなあ。前線からのプレスが弱いような気がするけど、守備が安定しているのが大きい。

鹿島は、最近調子が上がってきてるし、対戦相手の広島のウェズレイが欠場というのは大きい。鹿島は野沢の復帰が大きいね。オリヴェイラ監督も野沢をチームの中心に考えていたけど、開幕前に怪我で長期離脱。チームもスタートダッシュに失敗。復帰後は、よく点に絡み、攻撃面でチームをリードしている。野沢も代表に選ばれてほしいね。

残念なのは、千葉のストヤノフ。前日にメディアに向けて監督批判をして、出場が危ぶまれている。さらに本人はチームの移籍も言い出しているらしい。自動降格圏内の千葉は正に泣き面に蜂。ファンサカでも高ボーナスを連発していただけに、残留してほしいものだが。

2007-06-15

米澤穂信/身内に不幸がありまして

小説新潮に掲載された短編。米澤穂信本人曰く、横溝正史風らしい。横溝読んだことないが、昭和初期の耽美な作風。大きなお屋敷のお嬢様に仕えるメイドが主人公。ある年を境にお嬢様が夏休みに帰省する度に家の人間が何者かに殺されるようになった。犯人は一体誰なのか。行方不明になったお嬢様の兄上なのか、夢遊病のように自分が殺してしまったのか、最後にはメイド自身も殺されてしまう、さて犯人は? と言っても一人しかいないわけだが。

この作品のミソは、『Do you love me?』と同じく、こんな酷い動機で人を殺しちゃうか!?というところ。米澤穂信って、こういうミステリー世界の非人間的なところをうまく使うよね。しかし、こんな作品を書いていると、単行本化されるのは、随分先になりそうだな。

2007-06-14

2007年夏新番

2007年夏期に放送が開始されるアニメ一覧 - GIGAZINE

MOON PHASE 雑記

間違いなく見るのは、新房監督の「さよなら絶望先生」と「ゼロの使い魔」、「School Days」くらいかなあ。「さよなら絶望先生」は、原作の時事ネタを新房監督がどう料理してくるのか。「ゼロの使い魔」は、スタッフが大幅入れ替わりらしいので、ちょっと心配だ。と言っても、まあ、元から面白かったかどうかは微妙なのだが……。「School Days」は、前評判が高いようなので。原作は、バッドエンドが酷いということしか知らないのだが、バッドエンドがないアニメはどうなるのだろうか。「君が望む永遠」はあんまり好きじゃなかったので、鬱アニメになられると困るのだが。

他の話題作を挙げると、「ドージンワーク」は、Aパートがアニメ、Bパートは声優による同人誌作成のドキュメンタリーという前代未聞の試みになっている。見たいような見たくないような。「ひぐらしのなく頃に解」は、人気の高い「ひぐらしのなく頃に」の続編で、竜騎士07監修のオリジナルエピソードが入るとか。僕は、ゲームの時点で脱落しているので前作から見てません。人気の高すぎる原作ものは、未プレイで見てもあんまり面白くないんだよね。話にもついていけないし。「シグルイ」も興味はあるのだが、WOWOWなので見れない。R-15らしいのでかなりやってくれるだろう。

そう言えば、冬期の「ひだまりスケッチ」、今期の「らき☆すた」に続いて、夏期も「ドージンワーク」と「ぽてまよ」が4コマ漫画原作だね。最近4コマ強いなあ。

2007-06-13

有川浩/図書館戦争

図書館戦争
有川 浩

メディアワークス

2006-02

単行本

有川浩は、電撃小説大賞後すぐにハードカバーの一般小説の方に進出し、この図書館戦争シリーズを中心に活躍している異例の作家だ。しかし、桜庭一樹や米澤穂信など、ライトノベル出身の作家の活躍が増えているし、今後もこういう傾向は続くと思われる。

しかし、この小説、ちょっと微妙だよなあ。まず、SFとして見ると設定にツッコミどころが多すぎる。本の検閲をめぐる国と図書館の対立が、何人も死者を出すような軍事衝突まで発展するのか、という点は目を瞑るとしても、国側がこんなに規制を強化する動機が分からない。少なくともポリティカル・コレクトネスや教育の問題だけでは、こんなことにはならないだろう。現在の各種メディアの規制もそれぞれの業界の自主規制がほとんどだし、日本にはキリスト教保守派とかも別にいないしね。

検閲で押収される書籍の損失のせいで、本の値段が2倍以上にも高騰しているというのも変だ。ネオリベやリバタリアニズムが流行りの現代、そこまで産業界に打撃を与えてまで、国が予算をかけて規制を行なうだろうか? 管理社会化が進んで検閲システムが発達するという方向なら分かるが、それなら作者を逮捕すればいいだけだ。しかし、制作者には罰則はないという。これでは、国が何をやりたいのか分からない。

そもそも出版社側も国の検閲をクリアしてから本を作ればよいのではないか、とか、出版社の自主規制がより発展するのではないか、というのもあんまいツッコミを入れてはいけないところか。

要するに国が仮想敵なんだよね。非常に都合の良い敵になっている。このあたりは、図書隊への感情移入を妨げているね。

で、ストーリーなのだが、作者が月9ドラマ風と自ら言っているのだが、教官と訓練の恋愛もの(途中から上官と下級兵士の関係になるが)というのは、スチュワーデス物語のノリなんじゃねーか? そう考えると、大袈裟な設定も大映ドラマのアホらしさに通じるものがあるし、作者はそっちを目指しているのかもな。しかし、素で読む分には月9より古臭い。最近は皆ベタ好きだからなあ。こういうのがウケるのかもなあ。

と、いつものように文句ばかり書いてしまったが、作者の力量はかなり高い。こんな荒唐無稽な話を細部まで書ききってしまうのだから凄い。読んで楽しめる作品なのは間違いない。

2007-06-12

逆転裁判4クリア

逆転裁判4(通常版)(特典無し)
カプコン

2007-04-12

Video Game

逆転裁判4クリアした。結構ボリュームがあった。ちまちま進めていたから時間がかかってしまった。どうもネットの評価を見ると、シリーズファンにはあまり評判が良くないらしい。シリーズファンではない僕は結構面白かったのだが、こんなことを言うと、思い入れがないとファンの人に怒られるかな?

全4話中、一番面白かったのは、2話。これは最後まで犯行状況が読めなかったね。無理矢理だが、パンツ泥棒と屋台泥棒と殺人事件の3つを繋ぎ合わせたのが面白かった。無茶なストーリーなんだけど、状況が二転三転していくのが痛快だった。

反対に3話はイマイチだったかなあ。トリックは一番本格ミステリーっぽかったけど、それだけに銃声の工作なんかは、トリックとしての甘さが目立ってしまう。警察があんなの見逃すはずないからね。それに、犯人と犯行の手口が早々に分かってしまうのもよくない。2話と3話を比べると、ゲームと小説では、面白いストーリーというのが違ってくるんだろうなと思った。単純に、面白い本格ミステリーをゲーム化しても、逆転裁判みたいな面白いゲームにはならないだろうね。

で、問題は4話だが、うーん、どうだろう。シリーズ4作目にもなると、こんな感じで盛り上げなきゃいけなくなるんだろうなあ、という無理矢理感が漂う。しかし、成歩堂から王泥喜に主役を交代するためには、これだけ派手にやらなきゃいけないのだろう。王泥喜君の活躍は、次作以降にじっくりやればいいんじゃないかな。

2007-06-11

Jリーグ 第14節 名古屋×川崎F

結果は、2-2で引き分けだった。

試合開始、いきなりヨンセンのヘッドから杉本が抜け出し、それを寺田が倒してしまい、PK。藤田が決めて、開始1分で名古屋が先制した。

名古屋は、川崎をよく研究していたと思う。前線でうまくヨンセンがボールを引き出して、すばやく攻撃を仕掛けていた。また、杉本がDFの裏に抜け出して、これも度々チャンスを作っていた。という具合に、名古屋は、ヨンセンの頭に合わせるか、杉本に走らせるかで、中盤でできるだけボールを保持しない戦術に徹していた。これは、川崎が得意とする、中盤でのボール奪取からショートカウンター回避するためのもので、川崎にボールを取られたときにも、名古屋はすばやく攻守を切り替えて、激しく当たって、川崎のカウンターの目を潰していた。

しかし、自力で優る川崎も右サイドでボールをキープした森がクロスを上げて、これにジュニーニョが合わせて同点。さすがにジュニーニョはそう簡単に止められない。

後半に入ると、名古屋のミスが目立ちはじめ、川崎ペースに。しかし、追加点は名古屋に生まれた。CKのクリアボールを名古屋のルーキー吉田がセンタリングし、これをヨンセンが合わせた。再び、名古屋がリードしたが、その2分後、右サイドに開いたジュニーニョから途中出場の鄭大世が決めて川崎同点。川崎もうまい時間帯に同点にしたのだが、この後は名古屋がしっかり守って、このまま試合終了。二度のリードを守り切れなかった名古屋と、首位ガンバと勝ち点差が8に開い川崎双方に取って痛い引き分けになった。

14節全体を見渡すと、着実に勝ち点3を稼いでいるガンバが混戦を抜け出してきた。浦和がA3の関係で今節試合がなかったのだが、勝ち点差は、2位の浦和に7、3位の川崎の8と大きくリードしている。

下位は、大分と大宮が引き分けで勝ち点1を確保する中、千葉が横浜FMに負けて、自動降格の17位に落ちてしまった。今年は、下位のチームも圧倒的に弱いという感じではなく、混戦になっている。それだけに、惜敗で勝ち点を落し続けている千葉はピンチだ。外国人枠が空いているので、即戦力のFWあたりを補強したいところだ。

2007-06-10

A3チャンピオンズカップ 浦和×城南一和

結果は、1-0で浦和の勝ち。

テレ東でやっていたのでつい見てしまった。A3は日本、韓国、中国の持ち回りで行なわれるわけだが、今年の開催地は、中国の山東。気候的に蒸し暑いらしく、この日も32度の気温だったらしい。また、前の試合後のコメントで闘莉王や長谷部が漏らしたように、大気汚染が酷いらしく、そのあたりもアウェーの環境だったらしい。この試合後のコメントでも岡野が空気の悪さについてコメントしてた。

前の試合では、鈴木啓太、阿部勇樹、細貝萌の代表組を欠き、控えメンバー中心で試合に臨んだ浦和は、地元山東に3-4で負け、後がない。この日のスタメンでは、啓太、阿部の両名はスタメン復帰。A3優勝のためには負けられない試合になった。

前半は、浦和ペース。とは言っても、テレ東は30分の時間差で放送を開始したので、前半はハイライトシーンが中心で、詳しい状況は分からない。長谷部のクロスからワシントン落ち着いてトラップして得点。結果的には、これが決勝点になった。

後半は、浦和の足が止まって、城南ペース。まあ、仕方がないね。しかし、交代選手が踏ん張り(特に細貝は頑張った)、浦和もなんとか耐える。次第に城南のラフプレーが増えて、荒れ模様に。特に都築がPKを止めたときには、乱闘寸前までヒートアップした。韓国と日本の対決は、良くも悪くも盛り上がってしまうね。5分という長めのロスタイムも乗り切り、なんとか浦和が勝利した。

しかし、クラブW杯の出場権が得られるACLと違ってA3は本当に罰ゲームになってしまった。浦和には、まず無事に帰ってきてほしいものだ。

2007-06-09

恩田陸/夜のピクニック

夜のピクニック
恩田 陸

新潮社

2006-09

文庫

第2回本屋大賞、第26回吉川英治文学新人賞受賞作品。

『容疑者Xの献身』に続く、メジャーな小説を読んでみよう第二弾。有名作品なので、あまり内容を紹介しても仕方がないのだが、全編、一昼夜かけて80kmを踏破するという「歩行祭」だけの話。当日の朝に始まり、翌日のゴールで終わる。

大枠が単純なだけに、作者の構成、描写、人物造形などテクニックを駆使して書かれているのが分かる。先が読める展開だが、そういう中でじっくり描写を読んでいくのも好きなので(そうじゃなきゃ樋口有介をあんなにたくさん読んだりしない)、この小説もかなり楽しむことができた。

ただ、ノスタルジーが少しくどいような気がしないでもない。世の中には、男子校で暗くじめじめした3年間を送った人もいるわけですよ、俺とか。気持ちは分からなくはないけど、あんまりやりすぎると、大人が振り返って美化して書いてるなーという感じで、やや醒めてしまうかな。まあ、この辺は好みの問題か。

あと、人物の作り方が女性作家っぽいなという気がした。カッコいい男の子2人のコンビに、女の子の仲良し3人組、クラスを盛り上げるお調子者、そして、嫌な性格の女の子。女子から見たクラスってこんな感じなんだろうな。男性作家だと、まず、嫌な性格の女子は出てこないよね。嫌な性格の男子も出てこないか。やっぱりコミュニティを脅かす存在、排除すべき存在というのは、女性にとってはリアリティのある問題なんだろうね。

こういう普通の学校生活の一行事で一つの物語を語れてしまうというのは、小説というメディアならではなのではないかと思う。というわけで、僕は、結構気に入った。あんな青春ないけどね。

2007-06-08

西尾維新/刀語 第一話 絶刀・鉋

刀語 第一話 絶刀・鉋
西尾 維新

講談社

2007-01-10

単行本

西尾維新が時代劇! とは言っても、中身はサムライスピリッツのような人外バトルもの。1ヶ月に1作刊行され、全12巻になる予定だとか。

でも、どうかなあ、バトルもの。細かい描写が適当な西尾維新には、あまり向いていないような気もする。文体は、時代劇というのを意識したのか、司馬遼太郎っぽい作者介入系の文体が混ざっている。これも、西尾維新にハマりすぎて、あまり面白くない。いつもの駄洒落とトートロジーな言い回しも健在。

強いて良いところを挙げると、戯言シリーズでは、「世界の終わり」とか言われても、何も具体性がないので、ハッタリで終わるんだろうなって最初から予想できたわけだけど、こちらははっきりファンタジーなので、ストーリーそのもので勝負してくるのだろうな、というところは期待できる。って言っても、西尾維新の小説ってストーリーだけ抽出すると微妙なんだよなあ。

で、本作だが、蒐集する刀のことも粗方語り、ヒロインのとがめの生い立ちも敵が強引に解説し、主役の七花も技を出し惜しみしないし、ひっぱるってことを全然考えてないね。とがめが捕われたところでも「奇策士」というから何か考えがあるかと思いきや、単に捕まっただけだし。やっぱりストーリーを語る気はないのかな。まあ、様子見かなあ。

しかし、225ページで1030円は高すぎるような。12巻集めたら12360円だからなあ。中高生にはちょっと辛いだろう。

なんかネガティブなことばかり書いてしまった。今の西尾維新のファン層を考えると、こういう内容になるんだろうなあ。

2007-06-07

五輪二次予選 U-22日本×マレーシア

結果は、3-1で日本の勝ち。得点者は、長友佑都(前半28分)、鈴木修人(前半33分)、萬代宏樹(後半7分)。

日本はもう最終予選を決めていて、この試合は消化試合。さらに、反町監督は、この試合を新しい人材の発掘の場として、二次予選で180分以上出場している選手を選考から外し、7人の選手を初選出した。この中から、最終予選で選ばれる選手はほとんどいないだろうし、なかなか観る側のモチベーションも上がらない試合だ。

前半は、マレーシアのプレスが緩く、日本は自由にパスを回せた。選手の動きも悪くなく、クオリティはともかくオシムのA代表に近い戦術を目指しているのが分かった。しかし、問題は後半。前半で2点のビハインドを負ったマレーシアの当たりが激しくなると、日本は途端に慌てるようになった。相手のラフプレーが増えたおかげで、後半早々にPKを貰い3点のリードになったのだが、これも良くなかったかもしれない。アピールしたい選手が多かったせいか、オシムの言う個人プレーに走ることが多くなった。中盤でプレッシャーを受けるようになった選手達は、ボールを取ると、すぐにマレーシアDFの裏へスルーパスを狙うようになった。しかし、連発したせいで、攻撃は単調になり、相手DFにも読まれるようになって、攻撃は手詰り、ボールが落ち着かない。セットプレーからの失点もあり、勝利はしたものの、あまり観ている側は満足できない試合になった。

選手を個別に見ると、2得点に絡んだ右サイド長友佑都(明治大学)の動きが良かった。しかし、最後のクロスの精度があまり良くない。競争相手がJリーグでも屈指のクロス精度を誇る水野だけに、スタメン奪取というところには程遠いが、バックアッパーにはなるかもしれない。見事なミドルシュートを決めた鈴木修人(早稲田大学)は、シュート以外はいまいちかな。ちょっと慌てすぎに見えた。このメンバーの中でも実績の面では一つ抜けている感のある枝村と上田は、ボールにうまく絡めなかった。特にキックの精度が高い左サイドの上田にチームがもっとボールを預けていれば、この試合ももうちょっと面白くなったと思うのだが。

FWの萬代と岡崎は、チームでの活躍を評価されての選出だったが、あまり持ち味は発揮できなかった。中盤でうまくゲームを作れなかったので、ちょっと同情したい気もするが、萬代は枝村からの最高のパスをトラップミスのが印象が悪い。

そして最終ラインのDFはよくなかったなあ。ミスが多かったし、連繋も悪そうに見えた。パスを繋ぐのにも四苦八苦するのを見ると、オシムがDFにも足元の技術を要求するのが分かる。及第点は、何度が良い攻め上がりを見せていた細貝くらいかな。まあ、しかし、細貝は十分実績があるわけで、候補合宿で落とされた甲府の増嶋あたりが見たかった気がする。

まとめると、勝ったことは良かったけど、あまり収穫の見えない試合だったような。代表チームの中のことはよく分からないけど、テストするなら谷口とか増嶋とかJ1で主力としてしっかり活躍している選手が見たい。菅沼も出場しなかったし。

2007-06-06

キリンカップサッカー 日本×コロンビア

結果は、0-0で引き分け。これで一応1勝1分けの得失点差で日本がキリンカップ優勝になった。

かなり激しい試合だった。コロンビアは、厳しい日程だったのにもかかわらず、前半から激しいプレスをかけてきた。日本も同様にボールに寄せるものの、コロンビアは高いテクニックでひらりひらりと躱し、前半はコロンビア優勢の展開。コロンビアは、FIFAランクでは日本の44位よりかなり上の26位。前半はその実力差がそのまま出た感じだった。とは言っても、日本も中澤を中心にしっかり守り、ミス以外では、しっかり守れていた。

日本のスタメンは、予想通り海外組を全員投入。しかし、稲本がアンカーの位置に入るかと思ったら、啓太を入れて、1トップにしてきた。高原の1トップに、2列目で遠藤、稲本、俊輔が並ぶ布陣。正直機能するかどうか怪しいと思っていたのだが、案の定、ちぐはぐな出来。遠藤は、ポジションに適応しようと頑張っていたが、ちょうど敵の右サイドが激戦区だったこともあり、持ち味を発揮できなかった。俊輔は、いつものように自由に動いていた。しかし、ボランチ付近まで下がってきてミスをするのはいただけない。憲剛がいるのだから、組み立てはまかせるべきだろう。そして、一番の問題は稲本。トップ下をまかされていたようだが、守備でも攻撃でも消えている時間が多かった。

後半に入って、日本は稲本と中田を羽生と今野に交代。コロンビアのプレスが緩くなってきたのもあり、一気に日本ペースになる。しかし、稲本→羽生の交代は、素人目に見ても、最初の布陣が悪過ぎるだけだったような気がする。それにしても羽生の動きは、素晴らしかった。守備でも素早くプレスに行くし、両サイドに頻繁に顔を出して、攻撃の組み立てに貢献していた。オシムは、稲本にもああいう動きを期待していたのだろう。

そして、この日のMOMは、高原でしょう。1トップということで、コロンビアのプレッシャーを1人で受けていたが、それでもボールをキープして、チャンスを作り出していた。特に高原のボール奪取から羽生がスルー→俊輔のパス→遠藤のスルーパス→憲剛のシュートのシーンは壮観だった。このシーンは、もちろん途中の選手の判断や技術も良かったが、やはり一番良かったのは、最初の高原の競り合いの強さ。アジア杯でも招集できれば、間違いなくFWのファーストチョイスになるだろう。

まとめると、強敵だったということもあり、オシム体制の中でもかなり面白い試合になった。なんだかんだで日本もちゃんと対応できていたし、アジアカップにも期待が持てるのではないだろうか。

2007-06-05

支倉凍砂/狼と香辛料II

狼と香辛料〈2〉
支倉 凍砂

メディアワークス

2006-06

文庫

しばらく前に前作を読んだのだが、あの「のだった」多用文体があまり好きじゃないのと、主人公のロレンスとヒロインのホロの関係もいまいち好みじゃなかったので、続編を読むのは敬遠していた。ホロは、数百歳の狼の神様なのだが、老獪な性格という設定で、ロレンスの考えを悉く読んでしまうのだが、ホロの方も萌えキャラの宿命で、他人に考えが簡単に理解できてしまう性格。つまり、お互いがお互いの考えを読めてしまうという関係で二人の会話が続いていくので、僕はちょっと息苦しく感じた。好みで言えば、もうちょっと、何を考えているのか分からないくらいの方が好きなんだね。これがこの作品の醍醐味だと感じている人は多いのだろうけど。

それに前作は経済を題材としつつも、最後はホロが拉致され、それを救出に行くという単純なストーリーになってしまうので、その辺も不満があった。

で、本作なのだが、文体やキャラクターなどは前作を継承している(当たり前だが)が、ストーリーは前作よりもずっと面白くなっていると感じた。物語中盤に、ロレンスは商売に失敗し、多額の負債を抱えてしまう。返済期限が明日と迫る中、起死回生のために禁じられている金の密輸を試みるが、それも金の運搬途中に仲間に裏切られて、絶対絶命のピンチ。そこから、ホロの能力で逆転していくわけだけど、前作よりは起伏があって良いストーリーだと思った。

それに、今回は羊飼いのノーラという娘も出るのだが、これも二人旅の息苦しさを軽減している。トータルとしては、前作よりもかなり面白いと思った。とりあえず図書館にある分は、読んでみようかと思う。

2007-06-04

樋口有介/風少女

風少女
樋口 有介

東京創元社

2007-03

文庫

この作品は、樋口有介の『ぼくとぼくらの夏』に続く2作目で、第103回直木賞候補にもなったらしい。

樋口作品の中でも評価の高い方だと思っていたので、楽しみにして読んだのだが、他の樋口作品を読んでしまっているので、大筋では、まあ、いつも通りの話だなあ、と。他の樋口作品と比べて、特徴的なのは、作者の故郷という前橋市の描写があること、そして、地方都市で鬱屈している若者たちの描写。この辺は、僕も高校まで仙台にいたので、ちょっと分かる。

全体的には、元純文学オタクだった作者の残り香のようなものを感じる。そう考えると、比較的最近の作品は、ちょっとエンターテイメント側で落ち着いちゃっているかなという気はする。『ぼくと、ぼくらの夏』もそうだったけど、ジャンルがちょっとブレている方が面白いかもしれない。

まあ、けど、正直どれも大差ないよなあ。樋口作品のパターンとしては、『ぼくと、ぼくらの夏』と、この『風少女』で全部網羅されているのではないだろうか。あと、この2作品には、ちょっとした構造があるよね。親子と兄弟で繰り返される恋愛の構造みたいなのが面白い。樋口有介を読むなら、この2作品で十分という気はする。

2007-06-03

機動戦士ガンダム MS IGLOO - 1年戦争秘録 - 大蛇はルウムに消えた

MS IGLOOは、人物もモビルスーツもフルCGというちょっと変わった外伝作品だ。正式採用されなかったジオン軍の秘密兵器群をテーマにしていて、Wikipediaによれば「挫折するプロジェクトX」というコンセプトらしい。

第1話で登場するのは、試作艦隊決戦砲ヨルムンガンド。時期はジオンのザクIIが衝撃的なデビューを果たすルウム戦役直前。IGLOOの主人公たちは、自分たちのヨルムンガンドこそが、ルウム戦役の雌雄を決める重要な兵器だと思っていたのだが、実際ルウム戦役が始まってみたら、ちょうど戦争の主役が艦隊からMSへと移る時期で、ヨルムンガンドみたいな大砲は時代遅れになってしまっていたという話。最後に「大砲屋」としての矜恃を見せるヘンメ砲術長がちょっとカッコいい。

フルCGの人物は、ちょっと怖いものの表情豊かで思ったよりは違和感はない。もちろんMS戦は、かなりの出来。つーか、ザク強えええ。ちょっとだけシャアのザクも登場する。渋いシナリオも面白いし、思ったより楽しめた。

悪魔城ドラキュラ ギャラリー・オブ・ラビリンス買った

悪魔城ドラキュラ -ギャラリー オブ ラビリンス-
コナミデジタルエンタテインメント

2006-11-16

Video Game

評判の良い悪魔城ドラキュラ ギャラリー・オブ・ラビリンスを買ってみた。

少しやってみたが、結構難しい。ポーション飲んで、魔法使いまくりで凌いでいるが、そのうち詰まりそうな気がする。

2007-06-02

機動戦士ガンダム00

機動戦士ガンダム00 [ダブルオー]

痛いニュース(ノ∀`):『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』 10月より放送開始

噂の水島ガンダムの第一報が出たようだ。キャラ原案の高河ゆんとシリーズ構成の黒田洋介は噂通り。キャラデザは吉田健一らしい。

このスタッフ構成を観ると、やっぱりギアスを連想するね。女性に人気の有名漫画家のキャラ原案に、有名アニメーターのキャラデザ、そして、実績のある脚本家という組み合わせは、大作をうまくコントロールするサンライズとMBSの方法なんだろうね。ちなみに、ギアスでは、キャラ原案CLAMP、キャラデザ木村貴宏、シリーズ構成大河内一楼だった。木村貴宏も吉田健一も十分メインでキャラデザをやっている実績があるんだよね。そこをさらに手堅くキャラ原案を別にしているというのが面白い。

まあ、良くも悪くもSEEDと比較されるだろうから、その辺は大変だろうな。なんだかんだ言っても福田監督のロボの魅せ方はうまかったし、両澤千晶もカップリングで釣る技術は凄かった。SEEDはSEEDで売れるべくして売れたアニメなわけで、なかなかSEEDを越すのは難しいと思う。

2chの反応を見てみると、高河ゆんのキャラを見て、早速、腐女子アニメとか言われてる。黒田も色々なタイプのアニメを手掛けているだけに、どう転ぶか分からないからなあ。俺は、WもSEEDも十分楽しめたので、あまりそういう毛嫌いはしてないんだけど、荒れる予感はする。

2007-06-01

キリンカップサッカー 日本×モンテネグロ

結果は、2-0で日本の勝ちだった。得点者は中澤佑二(前半23分)、高原直泰(前半38分)。

海外組4人招集で話題を集めた今回のオシムジャパンだが、出場したのは高原のみ。中田と稲本は合流したばかりで、俊輔は足の捻挫だとか。2試合あるので、次のコロンビア戦には皆出場するでしょう。

先発メンバーで気になったのは、中村憲剛が先発出場したので、遠藤とどういうコンビネーションを見せてくれるか、というところと、本来の右サイドに入った駒野の動きはどうなるのかというところ。

前半は、モンテネグロは引いて様子見という感じで、日本がボールを支配する展開。しかし、ゴール前ではしっかりとサイドのスペースを埋めてきているので、日本は遠藤と憲剛のパス交換で中央突破をはかるのだが、なかなかうまくいかない。しかし、日本は前半23分、ショートコーナーから遠藤がクロスを上げて、中澤が決めて先制。これで、モンテネグロも少しは前に出てくるようになり、日本も主に右サイドの駒野のサイド攻撃が機能しはじめる。

そして、前半38分、その駒野のクロスに高原がニアに飛び込んでヘディングでゴール。素晴らしいクロスに素晴らしい飛び込みだった。やっぱ駒野は右サイドだよなあ。日本は、左サイドバックに全然良い選手がいないから、駒野が左に回ることになるのだが、左サイドでクロスを上げられなくて困っている駒野はもう見たくない! ここは、ガンバの安田の成長を待つしかないのか?

後半は、積極的に選手を交代したモンテネグロが攻勢に出る。日本は、前線でボールがキープできなくなり、サイドにもボールが渡らず、苦しい状況になる。そして、後半22分、高原が相手選手を倒してしまって、PKのピンチ。しかし、モンテネグロの選手はこれを外してしまう。このあたりで、日本も佐藤寿人、水野と連続で選手を交代させるが、あんまり機能していなかったね。やっぱり、サイドに問題があったというよりは、前線の矢野あたりがちょっとバテていた印象。しかし、終盤、今野と巻が入ると、巻のポストプレーで、日本ペースになり、そのまま逃げ切ったという感じ。

全体的な印象としては、良い出来だったと思う。まあ、もちろん相手が国が発足して間もないモンテネグロだったというのはあるんだけど。やっぱり、スタメン見て思った感想と同じで、遠藤と憲剛の同時出場、駒野の右サイド、このあたりが特に前半は良く効いていたと思う。後半は、ちょっといかんね。矢野も悪かったが、ここは遠藤がしっかりしないと。ガンバなら、ここで家長投入なのだが。やっぱ水野より家長を入れるべきだったよな。ボールが持てないときには、家長のキープ、パスは効果的だと思う。

まあ、しかし、悪くない試合だったと思う。守備も安定して危ない場面はほとんど無かった。大幅にメンツが変わると思われるコロンビア戦が楽しみ。