2008-09-08

W杯アジア最終予選 バーレーン×日本

結果は2-3で日本の勝ち。日本の得点者は、俊輔、遠藤、憲剛。

とにかく勝って良かった。事前の情報では、大学生相手に完封負けしてたりしたので、非常に不安だったのだが、思ったよりコンディションは悪くないようだった。

スタメンはFWが玉田と田中達也のコンビ、左SBが阿部ということ以外は、最近よくあるメンバー。稲本がベンチ外だったのは意外だった。

バーレーンは例によって、日本のSBの裏にロングボールを放るという単調な攻撃だったが、日本は落ち着いて対応できた。試合は終始日本のペースだったが、流れからのチャンスは全然なかった。FWがシュートしたのは数えるほど。前半の日本の得点は、俊輔のFKと、遠藤のFKから俊輔がシュートしてハンドを誘い、遠藤がPK。それが日本の武器だからいいっちゃいいけどさあ……。俊輔と遠藤が引退したら、日本はどうなっちゃうんだろうねえ。

後半はバーレーンがボールを繋ぎはじめ、酷いファールを連発して、日本も押される時間帯もあったが、全体的には日本とバーレーンの実力差は明らかだった。問題は最後の5分。交代して出てきた憲剛のミドルシュートで追加点を挙げて、0-3となり、勝利が確定したかと思ったところから、なんと2失点。

1点目は左サイドからのグラウンダーのクロス一発でやられて失点。これは気が抜けていたとしか言いようがないね。3点目が入ったというのもあるし、現地がかなり熱かったということで仕方がないというのもある。

2点目は闘莉王のオウンゴール。楢崎と闘莉王の連携ミスだな。どっちも悪いんだけど、闘莉王もうちょっとちゃんとクリアしろよと言いたくなる。闘莉王は間違いなく日本最高のプレイヤーの一人なのだが、やらかすんだよなあ。浦和でも阿部がDFに入った方が安定するし。もうその辺はリスクとして考えざるをえないか。

最後がバタバタとしたことについて、交代選手の役割の問題を岡田監督や選手が指摘しているが、それはその通りだと思う。でも、根本的な原因はやっぱり遠藤ボランチじゃないかなあ。ネットを見ると、長谷部と交代した今野が一番叩かれてるが、遠藤の相棒についてはもうちょっとちゃんと考えないと駄目だと思う。適当に交代して機能するってわけじゃない。オシムが頑に遠藤をボランチで使わなかった理由を考えるべきだろう。

とりあえず、勝ち点3を取れたことは良い。しかし、交代選手の役割、守備戦術はまだまだ再考の余地はある。岡田監督は最終予選突破だけでなく、本戦に向けてもしっかり考えて戦略と戦術を組み立ててほしい。

2008-09-06

北京ショック

すみません。。。未だに北京ショックが抜けきれてないです。三連敗なんて予想していたのに、いざ本当に起きてしまうと、自分でも驚くほどショックを受けてます。アジアカップ4位のときは、終わった後に色々分析する余裕があったりしたわけだけど、今回は試合を見直すことすら苦痛に感じる。

やっぱり希望がないんだよね。反町監督が駄目、本田圭佑が駄目って言うのは簡単だけど、そういう次元じゃねえだろっていう深い絶望を感じてしまったんだよね。平山がいれば、水野がいれば、家長がいれば、という気には残念ながらならない。

OA枠を使わなかったことも叩かれているが、確かに好調時の俊輔や遠藤がいれば、FKでなんとかなったかもしれないが、彼らももうベテランだしね。それに今のJリーグの得点ランキングを見れば、15点で1位のマルキーニョスをはじめ、ほとんど外国人ばかり。日本人トップが9点のDFの闘莉王で、2位は7点で、ボランチの谷口と巻。これではOAうんぬん以前の問題だろう。

監督もヒディンクあたりがなっていれば、すいすいと勝ち上がれたかもしれないが、だから何だって感じ。反町監督が日本で悪い方だとも思えない。監督も含めて日本全体が成長しているという感じがしない。残念ながら、北京は日本サッカー界の停滞を感じさせる大会になってしまったようだ。

W杯最終予選がはじまるから、がんばって書いてみたが、正直岡田ジャパンは反町ジャパン以下の期待度。もう代表なんて諦めて、どこかJリーグのチームのサポーターにでもなった方がいいかもなあ。

2008-08-09

北京五輪 グループリーグ 日本×アメリカ

結果は、0-1でアメリカの勝ちだった。

ドイツW杯のオーストラリア戦ほどではないが、この敗戦もまたかなりショックだった。現実的には三連敗もありうると覚悟はしていたが、実際に初戦落としてみると、やっぱりへこむ。

この期に及んで、反町監督や特定の選手について文句も言いたくないので、試合内容については割愛する。正直確認でもう一度試合を見たくないというのもある。

とにかく次のナイジェリア戦がんばれ。何かチームとしての痕跡を残せ。

2008-08-05

国際親善試合 U-23日本×アルゼンチン

結果は、0-1でアルゼンチンの勝ち。雷雨のため試合は後半途中で終了した。

全体的にポゼッションはアルゼンチン。しかし、日本も中盤でしっかりプレッシャーをかける守備ができていた。ポゼッションが取れないのは、前線の豊田にボールが収まらないから。まあ、アルゼンチン相手じゃしょうがないけど。しかし、今のFWの森本と豊田はこのチームに入って日が浅いので心配ではある。

後半に入ると、アルゼンチンが攻勢に出て、試合がオープンになる。日本も香川や本田を中心にカウンターが機能するようになるが、これが罠だった。日本が前に出たところでアルゼンチンのカウンター。アルゼンチンFWが反転してから切り返してシュート。芸術的な体の捌き方とコースを突いたいいシュートだった。個人能力の差を見せつけられた形だ。

この展開既視感があると思ったら、去年のACLの浦和×ACミラン戦と同じだ。点差は小さいけど、地力の差は大きい。善戦という意見もあるが、負けは負けなんだよねえ。本戦でもアメリカ、ナイジェリア、オランダと厳しい相手が続くわけだが、この調子だと、力負けする展開が目に見える。あとはメンタルと結束力ということになるのだが、ドイツW杯のような悔いが残らないようにしてほしいものだ。反町監督もそういうメンバーを選んだはずだし。

試合は、その後リードするアルゼンチンはボール回しに入る。こうなると、なかなか厳しい。そのうち雨が激しくなり、雷も出てきて試合中止。このとき審判に詰め寄ってなにやら猛抗議するリケルメは面白かった。しかし、リードされた後のシミュレーションもできず消化不良の感は否めない。本番での惜敗が想像ができてしまって、いささか不安である。

日本の選手で印象に残ったのは、梶山。とにかくアルゼンチン相手でもフィジカル、キープ力が負けてない。いつもの課題として、もっとパスを丁寧に、というのはあるけど、本番でもきっと活躍してくれるでしょう。

2008-08-04

Jリーグ 第19節 川崎F×名古屋

結果は、1-1で引き分けだった。

上位対決ということで、好ゲームではあるものの、夏のJリーグらしくバテバテの試合だった。

基本的には川崎のペース。名古屋は引いて守備ブロックを形成し、カウンターを狙うという作戦。川崎はジュニーニョ、憲剛、VJを中心に積極的にしかける戦術。しかし、先制点は名古屋。元川崎のマギヌンがカウンターから強烈なミドルシュートで得点。マギヌンは川崎に気を使ってか、あまり喜びを見せなかった。そして、そのときのプレーで2ヶ月ぶり復帰の寺田が負傷。横山がかわりに出る。これは川崎に取っては痛いな。代表取られて怪我するというパターンはJのクラブはどこも頭が痛いだろう。

名古屋はその後も左サイド、川崎の右サイドを突く。川崎は森がいないということで、代わりに村上が出ているんだけど、やっぱりワンランク落ちるね。

後半に入ると、川崎が攻めまくって、鄭のシュートを楢崎が弾いてそれをVJが詰めて、川崎が追い付く。しかし、ここからが両者バテアテ。中盤で全くプレスがかからないから、バスケみたいにゴール前からゴール前に移動する展開。でも、疲れているからちゃんとシュート打てない。こういう試合を見ると、秋春制もいいかなって思うよねえ。でも、バテバテの割に両チームとも走ろうという意識はあった。試合はこのまま引き分けで終わるが、敵味方問わず、選手たちがピッチに倒れる。ほんとおつかれさんとしか言いようがない。

19節全体では、千葉が勝った。中島のスルーパスに巻が抜け出してゴールするシーンは必見だ。しかし、試合内容はかなり悪かったらしく、残留まではまだまだ遠いという感じらしい。上位陣は引き分けばかりで停滞。やはり夏の暑さのせいだろうか。

2008-08-03

DVD、BD同時発売のマクロスF、BDの方が売れる

『マクロスF』のブルーレイ売上が2万枚超え、DVD上回る

TVアニメとしては初のDVD、BD同時発売で、初週でDVDとBD合わせて4万枚の大ヒットとなったマクロスFだが、内訳はなんとDVDが1.8万、BDが2.2万で、BDの方が上回った。マクロスの場合は少し特殊で、CGのクオリティが高いこと、ファン層の年齢が高いことなどの要因はあるのだが、それにしてもBDの方が売れるとは思わなかった。最近はDVDより本放送の地デジの方が画質が良いという逆転現象は起きていたのだが、アニメ界は早くもBDブレイク寸前というところまで来ているようだ。しかし、みんなどうやって見てるんだ。PS3?

2008-08-02

Yahoo! ファンタジーサッカー 第19節 結果

位置選手チームボーナスfp
合計21fp61fp
GK菅野 孝憲2fp5fp
DF쏦ꆡ쇯싀G大阪0fp4fp
DF엄쏦ꆡꗞꗫꖯꖹ욮늦(C)浦和3fp6fp
DF샮ꆡ췎쪿3fp6fp
DF小林 祐三1fp4fp
MF二川 孝広G大阪-1fp2fp
MF倉田 秋G大阪1fp3fp
MFヴィトール ジュニオール川崎3fp10fp
FWジュニーニョ川崎4fp7fp
FWルーカスG大阪0fp3fp
FWジウシーニョ磐田2fp5fp

前期終わりました。前期合計987fp。全然駄目です。イースタンから昇格失敗しました。しかも一回編成ミスで0fpというオマケつきなんだけど、昇格ラインまで100fp以上差があるので、ミスしなくても無理だったと思う。ここまで駄目だったのはファンサカはじめて以来じゃないかな。一番の原因は今年のJリーグの大乱戦にあるわけだが、やっぱり全体的にレベルが上がっている。2、3節のうちで好調な選手を起用するという単純な方法では駄目ってことだね。後期は本気出す。

2008-07-29

国際親善試合 U-23日本×オーストラリア

結果は、2-1で日本の勝ち。日本の得点者は香川と岡崎。

選手選考後初の試合。

メンバーは、ねえ。反町監督の選考自体に文句はないけど、なんか僕が期待してたのと違うんだよねえ。予選の貢献度が高い選手を容赦なく切るのは、よくやったとは思うけど、青山直、青山敏あたりはちょっと可哀想だな。平山と水野は所属チームでの出番が少ないからしょうがないけど、見たかったよねえ。他にも梅崎、柏木、家長、枝村、カレンあたりは実力もあるし、予選で活躍したし、期待もしていた。今の状態や精神面を重視する反町監督の選考は基本的に正しいのだが、溢れ落ちた可能性を見てしまうと、思わず溜息が出るのは僕だけじゃないだろう。

さて、試合の方だが、結果から言えば、反町ジャパン初の逆転勝ちの試合となり、上々の仕上がりを見せているということになる。スタメンを見ると、李と森本の2トップ、両サイドに香川と本田圭、ボランチに細貝と本田拓、CBは水本と吉田、SBに長友と内田、GKに山本。

ポイントは香川と本田圭が利き足と逆のサイドにいるということだろうか。香川は右利きなのに左、本田は左利きなのに右サイドにいる。これで、両サイドが中に入り、SBがそのスペースを上がるという攻撃ができていた。

試合は常に運動量で上回った日本が優勢に進めたが、ロングボールに対する吉田の処理のミスから先制点を許してしまう。この失点は色々とまずかった。吉田のミスもそうだが、その後、少し時間があったのでしっかり戻っておきたかったということと、簡単に後ろからの飛び出しを許しすぎたというのもある。壮行試合でやっといて良かったミスかもしれない。

しかし、その後すぐに日本が追い付く。内田の縦パスを李がスルー、森本が止めて、最後は香川が決めた。これは非常にいい形のゴールだったね。反町ジャパンのベストゴールかもしれない。全体的に攻撃のコンビネーションはいまいちだったが、このゴールの形を見ると期待を持てるかもしれない。

その後は終了間際まで硬直した試合になる。オーストラリアはお疲れなのかロングボール主体。日本はサイドからクロスを上げるが、屈強なオーストラリアDF相手ではなかなかいい形にならない。しかし、それで試合終了間際に谷口の左サイドからのクロスに岡崎が決めるわけだが、前に入った岡崎は良いけど、シュートは運の要素が強かったかな。まあ、当てにできる感じではない。

そのまま試合終了で逆転勝利めでたしめでたしという感じなのだが、この暑さの中で運動量が最後まで落ちなかったのは良かった。でも、攻撃面はいまいちだなあ。メンバーが決まったばかりだからこれからという声もあるが、もう本番直前だからね。しっかり守るということが重要かな。

選手で良かったのは、香川。このタイプ貴重だからね。梅崎よりボールの扱いが柔らかい気がする。A代表はまだ早いという感じだが、U-23で頑張ってほしい。

あと、気になるのは、この試合の前半終了間際で負傷した細貝だが、実は骨折していたらしい。うわ、どうすんだよって感じだな。予備登録もされてないから青山敏呼べないし。梶山が頑張るしかないのか。やっぱり18人って少ないなあ。二人怪我したらやばいもんなあ。梅崎入れろ、水野入れろとか言っても無理だというのもわかる。

2008-07-26

Jリーグ 第18節 千葉×G大阪 浦和×川崎

結果は、千葉×G大阪は0-1でガンバの勝ち、浦和×川崎は1-3で川崎の勝ちだった。

今回は2試合。まずは千葉とガンバの試合だが、この2チームの試合は劇的な試合が多い印象。去年の同じカードでは、ロスタイムに遠藤がFKで決勝弾を決めた。今年もまた劇的な展開になった。

前半は全体的に千葉のペースだったと言える。千葉はサイドバックが異常に中に絞っている。ペナルティエリアの幅に4人いる感じ。サイドの谷澤と根本も下がるので6バックのような形に。これにガンバは大苦戦。千葉は谷澤を中心にカウンターを繰り出してガンバに迫るが、しかし精度がない。巻に対してろくなボールが上がらない。あれではどうしようもない。結局両者得点の気配がまるでないうちに前半終了。

後半に入ると、ガンバは起点になっている工藤と谷澤に人を付けるようになった。こうなると、千葉は疲労もあって手も足も出なくなる。この日の千葉は谷澤に頼りすぎ。逆サイドの根本がもっと攻撃に絡まないと駄目だ。サイドバックかと思ったよ。しかしガンバもゴール前を固めた千葉を崩せないまま時間が過ぎて、試合はこのままロスタイムに。そして、入ったばかりの山崎と橋本とルーカスの三人で中央突破。最後は山崎が決めた。これは山崎のシュートの振りが速かった。山崎は先発で使われることが多いわりに得点が少なく、この日は先発落ち。期するところがあったかもしれない。

これでガンバはなんとか首位集団に食らい付いた。千葉は勝ち点1でも欲しかったところだろう。一つ上の札幌と勝ち点差6ついてしまった。それでも下位は去年みたいに6連勝とかすれば一気に抜け出せるので、諦めないで頑張ってほしいところ。

次は浦和と川崎の試合。立ち上がり20分は浦和ペース。右サイドを中心に攻めてチャンスを作る。闘莉王のミドルシュートがクロスバーに当てたり、完全に攻勢だ。そして、高原がくさびのパスを反転してすりぬけ、速い振りの良いシュート。これが入って浦和先制。ちなみにこれは高原10試合ぶりのゴール。この日の出来は悪くなかったが、高原はどうしてこうなってしまったのか。浦和移籍は失敗だったのかもしれない。

それと、FKを相馬や田中達也が蹴っているのはなんとかならないのだろうか。ポンテや阿部がいないのはわかるが、最初から梅崎を出すという選択肢はないのか。

ところが、20分すぎから浦和の運動量が落ちて、またこの日トップ下で初先発のヴィトール・ジュニオール(長いので以下VJ)がだんだんフィットしてくると、川崎ペースになる。VJはかなりテクニックがあって、パスが出せる選手。憲剛以外にもパスの出所が増えたのは川崎にとってかなり嬉しいだろう。しかし、川崎の外人スカウト能力は凄いね。次から次に当たりを引いてくる。

そして、CKからの流れで、VJが絶妙なクロス。これに残っていた伊藤が合わせて同点。移籍したばかりとは思えないタイミングの良いパスだった。その後も啓太の不用意なパスミスからジュニーニョがシュート。闘莉王がありえないボールロスト。VJはシュートまで行けなかったが、気が抜けているとしかいいようがない。闘莉王は間違いなく日本有数のスペシャルなプレーヤーだが、時折こういうことをやらかすのが問題。さらに浦和は啓太が中盤でボールを奪われる考えられないミスが続いている。やはり阿部がいないのが痛い。阿部は飛び抜けたスーパーな能力はないが、集中力を切らすことがないし、クレバーで気持ちの入ったプレーをする。闘莉王や啓太はそういうところが欠けている。

後半になると、浦和も反撃に出る。闘莉王が積極的に攻撃参加するようになり、立て続けにチャンスを作る。しかし、これは罠だったかもしれない。CKから釣男のシュート、弾かれたところを高原のシュート。これをクリアしたのが谷口のハンドに見えたが、笛はなし。そこからのカウンターでジュニーニョが左サイドが駆け上がり、折り返しを鄭が決めた。抗議に夢中で対応しなかった浦和が悪いと言えば悪いのだが、ガンバ戦でも似たようなことがあったので、ちょっと可哀想ではある。

浦和はそれで気が抜けてしまったのか、その後、畳み掛けるように川崎のチャンス。釣男の苦し紛れのクリアが相手に渡り、ショートカウンター。鄭のシュートがポスト。それをジュニーニョがキープし、VJに合わせて3点目。これで試合は決まった。

全体的には誤審はあったものの川崎の完勝と言える試合だろう。しかし、川崎は逆転勝ちが多い。高畠監督になってから勝った試合は1試合以外全て逆転らしい。川崎らしいと言えば川崎らしいが、上位を狙うなら失点を減らした方がいいだろう。

第18節全体では鹿島が首位になったが、他の上位は勝ったので、鹿島、浦和、名古屋、ガンバの4強状態が継続している。

他にニュースと言えば、ガンバのバレーの中東移籍が決まった。年俸は3億。移籍金と違約金合わせて10億ほどがガンバに入るらしい。バレーは大宮のC契約からプロ生活がスタートしたことを考えれば、とんでもない出世だ。しかし、最近のJリーグは中東クラブへの引き抜きが激しい。Jはせいぜい1億ちょっとしか払えないのに対して、中東はオイルマネーを使って平気でその3倍くらい出してくるから当然と言えば当然なのだが、なんか理不尽な感じだ。

2008-07-19

Jリーグ 第16節 鹿島×FC東京 第17節

結果は、4-1で鹿島の勝ちだった。

16節と17節をまとめてのつもりだったけど、17節は録画失敗したので、16節の鹿島とFC東京の試合だけ。

この試合は何と言っても霧がひどかった。カメラの向こう側のサイドだと選手が誰が誰だかわからない。選手も見づらいと思うのだが、雷でなければやるのがサッカーというスポーツなんだよね。

前半は、ポゼッションでは互角。しかし、チャンスは鹿島の方が多かった。FC東京はボールの回し方はよいが、ボールの失い方が悪い。鹿島はしたたかにカウンターを狙ってるし、パスも正確だ。特に小笠原はさりげないパスが非常に正確。梶山も見習ってほしいものだ。それと鹿島はサイドチェンジをうまく使って、ピッチをワイドに使っている。前半は鹿島優勢のまま0-0で終わる。

後半になると霧が一層濃くなる。ピッチ上の距離感がなくなって気持ち悪い。ピッチの隅の方はもう何がなんだかわからない。

そんな中、FC東京が先制。ペナルティエリアで平山がシュート。GKが弾いたところを再び平山がキープし、カボレにラストパス。これを決めた。平山はよくがんばった。これを受けて鹿島はすぐに興梠とダニーロを投入。その直後、ダニーロからのボールをペナルティエリアど真ん中で興梠がキープし、最後はマルキーニョスが決めて追い付いた。オリベイラ監督の交代は当たるんだよね。データでも鹿島の選手交代後の得点率はかなり高い。

その後は、両者中盤すっとばしの攻め合い。しかし、FC東京はこれに付き合うべきではなかった。ゴール前での精度がまるで違うので、チャンスが同数だと、ガンガン決められてしまう。結局、小笠原の展開からマルキーニョスがグラウンダーのパス。本山がスライディングで決めて逆転。さらに、またもや右サイドのマルキーニョスから興梠にグラウンダーのパス。興梠はボールを受けてから反転してシュート。これで3点目。試合終了間際には、コーナーキックからダニーロが決めて、4点目。FC東京はもう戦意喪失で守備が甘かった。

FC東京は全体的に力負けだったな。鹿島は疲労がなければ、やっぱり強い。でも、次の17節で下位の京都に負けてしまう。スタメン固定の影響もある。日程が厳しいわりに、選手層が薄いんだよね。中田が復帰したので、それでなんとかなればいいのだが。

上位陣はこの2戦連勝したチームがないんだよね。本当に今年は混戦。堅守の柏がひょっこり優勝してもおかしくない。

下位では千葉がやばいのはともかく、清水と横浜が残留争いに参戦しているのが、開幕前では予想できなかった。まあ、この2チームは落ちるわけないから、その下の札幌と千葉は焦ってるかも。

2008-07-10

Jリーグ 第15節 柏×G大阪

結果は、1-0で柏の勝ちだった。

久々に見応えのある試合だった。柏は前節浦和を撃破して只今絶好調。ガンバも得点力が上がって上り調子だったのだが、その中心にいた遠藤が長期離脱になってしまった。と言っても、二川やルーカスもいるので、うまくやれば支障はないはずなんだけど、やっぱりそうはいかなかった。

前半はガンバのポゼッションが高く、シュート数も10本を越えたんだけど、ミドルシュートが多かったし、柏の守備を崩したという形はなかった。去年もそうだったけど、ホームの柏の守備は本当に固い。ガンバクラスでもクリアチャンスというのはなかなかできない。しかし、この日もシュート外しまくったバレーが、一つくらいハーフチャンスを強引に決めてくれよという気はしないでもない。

後半は一転柏がフランサを中心に猛攻をしかける。久々のスタメン復帰となったフランサだが、魔術師の異名は伊達じゃない。全てのプレーにエスプリが効いていると言っても過言ではないだろう。ワンタッチで凄いパスを出しまくる。柏の得点もフランサのアシストなのだが、何気ないようで絶妙なタッチのパスなんだよね。今のJリーグの中でもプレーを見る価値のある数少ないプレイヤーでしょう。

それと今の柏の快進撃を守備で支えているのが南の代わりに正GKになった「すげーのー」菅野。横浜FCのときも良いGKと言われていたが、僕はあれだけ弱いチームにいたらGK目立つだろうと、正直半信半疑だったのだが、堅守の柏で活躍したことで、きっちりと実力を示したことになる。

15節全体では、浦和と鹿島が順当に勝利。名古屋は新潟に負けて連敗。失速してきた。さすが中位力と言ったところか。

それと14位に低迷している横浜FMの桑原監督に解任の話が出ている。攻撃も守備も半端な現状を考えるとしょうがないかな。しかし、これでまた早野監督の評価が上がってしまう。恐ろしい早野マジック……。

2008-07-07

ボンズの制作のアニメーター評価表が流出?

【2ch】日刊スレッドガイド : ボンズのアニメーターランク表らしきものが流出? 戦犯・会社の癌ほか

この間2chのアニメ板で突然騒ぎになったのが、これ。去年AICの似たような流失騒ぎがあったが、今回はコメントが酷い。「会社の癌」とか、「ロミジュリ監督(笑)」とか、不倫を含む恋愛関係をバラしたり、評価以前に人としてどうなのかというコメントが並んでいる。

で、ボンズは早速否定のコメントを出しているわけだが、

BONES NEWS: スタッフの皆様の情報データアップロードに関するお知らせ

アニメーターのブログを見ると、どうも信憑性がありそうだ。

アニメーター恩田尚之のブログ

アニメーターうえだしげるの日記

ボンズは個人的にかなり好きなスタジオなので、こんなことで制作に支障が出ないでほしいと思う。今もソウルイーター見てるし、秋からのザムド楽しみにしているし、DTB2期もあるらしいし。劇場版エウレカも見に行こうかと思ってるくらいなんだよね。

まあ、しっかりしてほしいね。

2008-07-01

Jリーグ 第14節 横浜FM×磐田

結果は、0-1で磐田の勝ちだった。

連日EUROも見ているわけだけど、その合間に見るJリーグは牧歌的だねえ。まあ、これもサッカーなので悪くはないけど、日本もいつか追い付く日が来るのだろうか。

横浜も磐田も怪我人が多くベストメンバーとは言えないが、より酷いのが磐田。前田はまた離脱中だし、この試合中に成岡と西も怪我で交代。これからも厳しい台所事情となりそうだ。

横浜は4バックでボランチにロペスと復帰した河合、二列目に山瀬という布陣。磐田は上田と成岡のボランチで3-5-2。戦術的にはどっちもサイドで起点を作れるかが重要と言うところだろうか。

序盤は横浜のペース。ボランチに入ったロペスの出来がよく、キープ力もありパスを散らすこともできる。持って上がることもできるし、もっと守備力を鍛えれば、十分Jでもトップクラスのボランチになれる。

サイドの攻防はほぼ互角なのだが、横浜には山瀬とロペスの中央突破もあるので、チャンスは横浜の方が多い。しかし、川口の好セーブもあり前半は0-0。結果的には、横浜はこれが痛かったかもしれない。

後半に入ると、横浜は足が止まって、磐田がそのスペースを突くようになり、ジウシーニョが強烈なミドルシュートで先制点を挙げる。これはシュートも見事だったけど、誰もマークしてないし、シュートコースはぽっかり開いてるし、横浜の守備良くないね。以降は横浜猛攻、耐える磐田という展開だが、横浜の攻めが遅いし単調なんだよなあ。EUROを見てるせいかな。

それで磐田の勝利となったわけだが、これで磐田は13位、横浜は11位となった。横浜落ちてきたなあ。リーグ戦でここ5試合勝ち星がないらしい。そんなに内容は悪くないんだけど、堅守が売りの横浜のわりには、後半の守備はいただけなかった。とりあえずは慣れている3バックの方がいいのかな。

第14節全体では、上位の浦和が柏に1-0で負け、名古屋は鹿島になんと0-4の大敗。やはり万全なら鹿島が最強なのだろうか。それでガンバも札幌に勝ったので、勝ち点1差に浦和、名古屋、鹿島、ガンバがいるという史上稀に見る混戦状態に。どのチームも不安材料があるだけに、優勝はどう転ぶか全く健闘がつかない。まあ、Jリーグらしいと言えばJリーグらしい。

2008-06-16

W杯アジア三次予選 タイ×日本

結果は、3-0で日本の勝ちだった。日本の得点者は、闘莉王、中澤、憲剛。

まあ、実力差が出たという感じだったかな。タイは高さがないということで、セットプレーでしっかり勝ちに行った試合という感じ。

スタメンは、出場停止の大久保の代わりに香川を入れただけ。右足の怪我の状況が深刻と言われていた俊輔は強行出場。タイ相手なら憲剛でいいと思うのだが、まあ、これは結果論か。若返りで香川を入れたんだろうけど、どうも無理矢理入れた感が漂っている。J2見てないので何とも言えないが、香川はそこまでの逸材なんだろうか。海外では10代の選手が代表に選ばれることも多いというが、それなりに活躍しているからだろう。名古屋の小川でも入れた方がいいのではないかと思うのだが。

前半は完全に日本のペース。タイもオマーンほどではないが、かなりの猛暑とは聞いていたが、前線から運動量豊富に守備をしていた。対するタイは試合が進むにつれて、日本のパス回しについていけなくなり、自陣にひきこもる展開に。日本は主に左サイドを中心にタイを攻め立て、山ほどFKとCKを浴びせ、CKからの流れで闘莉王と中澤が決める。これは両方共遠藤のアシストだが、キックの精度も高かった。やはり日本は確実な得点源としてこれを武器にした方がいいだろう。

しかし、後半に入ると、前半から飛ばしていた日本の運動量がガクッと落ちて、タイもボールを持つようになる。岡田監督の試合はこういうのが多いな。ボランチが遠藤と長谷部ということもあって、一旦劣勢に回ると立て直しが難しいという問題もある。長谷部はまだしも、遠藤はこれ以上守備がうまくなるとも思えないんだよな。組み合わせをいじらざるをえないでしょう。

そのままだらだらと時間は過ぎていったが、松井の代わりに矢野、俊輔の代わりに憲剛が入ったところで、ようやく日本の運動量も復活し、後半43分に裏に抜け出した憲剛が3点目を決めてようやく止めを刺した。

全体的には、暑さのわりには動けていたし、0-3の快勝という結果は良かった。しかし、後半押し込まれる時間帯があるなど、実力差を見せ付けた貫禄勝ちとは言えないところもあり、まだまだ改善の余地はあるだろう。

同じグループの一方の試合、バーレーンとオマーンが引き分けたことで最終予選進出が決定。とりあえず一安心と言ったところだろうか。次の試合こそ、怪我がちな俊輔は休ませてほしいところだ。

2008-06-10

W杯アジア三次予選 日本×オマーン オマーン×日本

W杯アジア三次予選。ホーム、アウェーでオマーンとの連戦になった。負ければ岡田解任という話も出ていたらしいのだが、結果は1勝1引き分け。首は繋がったという感じだ。

まずは初戦。結果は、0-3で日本の勝ちだった。得点者は、中澤、大久保、中村俊輔。

これは久々に溜飲の下がる試合だった。驚いたのがスタメン。弱気だったアウェーのバーレーン戦と違い、中盤に俊輔、松井、遠藤、長谷部を並べる攻撃的な布陣。特に、遠藤と長谷部のボランチは驚いた。しかも、試合中は遠藤ががアンカーなのだ。ガンバでもよっぽど負けてないとそんなことはやらない。オマーンなど粉砕してやるというつもりなのか、自棄になっているのか。どちらにしても強気なのはいいことだ。バーレーン戦で一番失望したのは、最初から相手に合わせた弱気布陣だったことだ。駄目だったときに弱気になればいい。

試合は、開始10分でCKから中澤が先制点を上げたことにより、かなり楽になった。これでオマーンは前に出てこざるをえなくなり、逆に日本はやりやすくなった。このすぐ後の22分、前線で上がっていた闘莉王に俊輔がロングフィードを当て、闘莉王が落としたところを大久保がシュート、これが入って2-0。

そして、後半初めに3点目となる中村が珍しい右足シュートを決めると、これで勝負アリ。この後は慎重にゲームをコントロールした日本が危げなく逃げ切った。

ポイントは二点で、運動量豊富に攻守の切り替えを早く行なったことと、遠藤を中心とする的確なパスワーク。結局日本の長所を活かすとなると、ポゼッションの方に行くのはオシムと同じ結論のようだ。オシムも岡田監督もクラブでは速い展開の方を得意としていたというのも興味深い。それだけ、俊輔と遠藤の存在が異質ということだろうし、もちろん松井と長谷部のパスも正確。日本人の技術力の高さを武器にするということだろう。あとはどれだけ運動量を上げられるかというのも今のサッカーの潮流を考えれば、当然の課題だろうか。

次に連戦となったアウェーのオマーン戦。結果は、1-1で引き分けだった。得点者は、遠藤(PK)。

スタメンはSBの長友が離脱した代わりに内田が入っただけで変更はなかったのだが、こちらはさすがにホームと同じというわけにもいかなかった。まず、35度を越えるという気温。加えて日本のテレビ放映のためにまだ日のあるうちに試合を開始したらしい。どうもW杯の教訓が活かされることはないようだ。そして、今度は開始早々にオマーンに先制点を奪われてしまった。攻めのアイデアにも欠けていた。セットプレーでは、相手GKに直接取られてしまうことが多かったし、闘莉王の攻め上がりと速攻のような工夫もなかった。真ん中で不用意なボールの取られ方をしてカウンターを食らうこともしばしば。これも異常な気温のせいなのだろうか。

試合は基本的に支配していたのだが、SBの裏が徹底して狙われていた。アンカーが遠藤というのも裏目に出てたところがある。途中大久保が退場してしまってプランが崩れたというのもあるだろうが、選手交代はもうちょっと早くやってほしかった。結局1-1の引き分けに終わったが、アウェーで劣悪な環境を考えれば許容範囲か。しかし、残り2戦にはしっかり勝って一位通過はしてほしい。

2008-06-03

コードギアス祭

痛いニュース(ノ∀`):「サイン、シンナーで消せば」 よゐこ有野のブログ、コードギアス特番での発言で大炎上

【2ch】ニュー速クオリティ:よゐこ有野さんのブログがギアス特番の影響で大炎上

谷口監督のサインの件は面白かったんだけどなあ。ギアス信者は今、色々と神経質になってるかも。もっと鷹揚としてればいいのに。

2008-05-21

PSP買った

久々にサッカー以外の話題。

ちょい前にPSP買った。ここ1年くらいDSでしかゲームをしていなかったのだが、今年に入ってからのDSはちょっと寂しいラインナップ。それで、そろそろ新しいハードでも買おうかと思ったのだが、候補はWiiとPSPの二択。PS3とXBOX360はテレビが未だにブラウン管なので、とりあえずは候補外。んで、Wiiは友達が持ってるんだよね。たまに行って、みんなでわいわいとやるんだけど、それで満足しちゃうというのがある。それに限りなくゼロに近い今のPS2の稼働率を考えると、どれだけやるのかというのもある。んで、勢いのあるPSPにしようかなと。200万本売れたというモンハンもやってみたいし。

で、買ってきたのは以下のもの。

  • 本体(ピアノブラック) 19,800円
  • メモステ(4G) 4,880円
  • ハードポーチ 980円
総額25,660円。ホコリ対策でカバーも買わないといけないんだよね。液晶保護シートは嫌いなんで買わなかったけど。DSが本体をぽんと買えばいいのに対して、PSPは高くつくね。

ソフトは以下の3本。

  • MHP2G
  • 空の軌跡
  • 煉獄弐
モンハンは一人でやっても十分面白い。しかし、下位クエストでもかなり苦戦するような難易度だ。これが200万本売れているというのだから、なんだか凄い話だ。きっと、あっと言う間に投げ出した人も山程いるに違いない。

空の軌跡は序盤だるい。クエストもおつかい風味で今のところ評判ほど面白くはない。

煉獄弐はちょっと酔う。PSPの画面はやってみると見た目以上に大きい。手で持つと視界いっぱいになって、動きの激しいやつだと酔うんだよね。ちょっとずつ慣れていきたい。

アーカイブスも手を出していて、以下のソフトを購入。

  • メタスラX
  • R-TYPEΔ
  • パネキット
  • 俺屍
  • ウンジャマ・ラミー
ラインナップがしょぼいと言われているアーカイブスだが、ディスク入れ替えしなくていいし、起動も早いので、手軽に遊べて結構良い。DSでも次世代機では是非バーチャルコンソールやってほしい。

あとは、PHPの2ちゃんねるブラウザrep2をインストールして、寝ながら2chを見たりしている。見る分には問題ないが、書き込もうとすると死ぬほど面倒臭いけど。

今後のラインナップだと、ガンダムバトルユニバースとゴッドオブウォーが気になる。ウイイレのJリーグ版も出してほしいが、これは望み薄だろう。

夏からはDSも盛り返してきそうだし、今年はとりあえずこんな感じで凌ぎそう。

2008-05-13

Jリーグ 第12節 川崎×浦和 新潟×磐田

結果は、川崎×浦和は0-1で浦和の勝ち、新潟×磐田は1-0で新潟の勝ちだった。

川崎と浦和の試合は、いくつか誤審と思われる判定があり、なんとも後味の悪い試合になってしまった。

試合自体は、終始川崎ペースと言っていいだろう。川崎は相変わらず縦に急ぎすぎるところがあるが、序盤のころに比べれば、大分サイドも使えるようになってきた。浦和はやっぱりFW2人が大ブレーキ中だが、中盤の細貝、DFの阿部の集中力が高い。攻められっぱなしだが、ペナルティエリア手前でうまく止めている。浦和のシュート本数は前半が2本。後半に至ってはPK以外のシュートは0本だったとか。これで勝ってしまうんだから、嫌われもするというものだ。

で、疑惑のシーンだが、後半開始してすぐ、闘莉王の絶妙なヒールスルーパスから高原が抜け出し、それを井川がスライディングしたところ。スローで見ると、倒したのはペナルティエリアの外に見える。その後井川が足を出して高原の足をかけたのがPKだという説もある。

続いて川崎の攻撃のシーンだが、右サイドからのクロスを山岸が落とし、村上がシュート、それを最後谷口が押し込むのだが、その谷口がオフサイドの判定。これはどうも誤審くさい。結局、このまま浦和が勝利するわけだが、二つ浦和に有利な判定が続いたことで、見てる方も萎える。買収とは言わないけど、やっぱり人気チームで観客も多いとプレッシャーがあるんだろうねえ。

新潟×磐田の試合は、ジウシーニョが怪我、前田もまだ復帰間もないということで、なんと40歳の中山が先発。対する新潟はマルシオ・リシャルデスが先発復帰。新潟は前節勝利し、磐田は大敗。このあたりも影響したのか、試合は立ち上がりから新潟ペース。磐田は中盤ではプレッシャーに負け、サイドも押し込められ、前線の動きも鈍い。新潟はリシャルデスが好調で、巧みなキープからボールを散らす。矢野も積極的に動いて前線を掻き乱す。新潟は特に磐田の左サイドからの崩しが多かった。やはり村井の裏が穴なのか?

新潟の得点は、裏に抜けた矢野にリシャルデスがパスを送り、矢野のシュートを川口が弾いたところをアレッサンドロが押し込んだ。川口を責めるのは可哀想だが、最近さらに存在感を増している楢崎と比べると、やはり劣ると言わざるをえない。どうも代表の練習でも楢崎を第1GKとするという話もあるのだが、それも致し方ないという感じだ。

後半に入って、いよいよ磐田が前田投入。やはり、この選手は別格だ。ボールがおさまるし、その後のパスも絶妙。つくづくスペランカー体質が残念だ。しかし、磐田は後半26分に加賀が退場。これで、人数が不利になり、新潟に守り切られてしまった。これで順位でも新潟が磐田を逆転した。新潟も戦力が大幅に減ったとは言えベースはあるチーム。対する磐田は結局前田頼みを脱却できていない。次節から前田の先発復帰で巻き返せるか。

第12節全体では、上記のとおり浦和が首位を守ったが、最下位の千葉が今期初勝利。これにはさすがに他のサポーターたちも祝福を送っているようだ。次節からミラー監督を迎えて上昇できるのか。期待して見守っていきたい。

そう言えば、ニッカンの一面でこんな記事が。

千葉が今夏FWオーウェン獲得か - サッカーニュース : nikkansports.com

千葉がマイケル・オーウェン獲得へ/サッカー瞬刊誌 サポティスタ

ニッカン飛ばしすぎ。

2008-05-09

Jリーグ 第10節 神戸×浦和 第11節 FC東京×名古屋

今回も2節まとめて。

第10節の神戸×浦和は1-1で引き分け、第11節のFC東京×名古屋は0-1で名古屋の勝ちだった。

この神戸と浦和、FC東京と名古屋の2試合は、似たもの同士の対戦だ。神戸と浦和は慎重に守備から入る試合巧者。FC東京と名古屋は中盤とサイド攻撃を重視し、カボレとヨンセンというターゲットマンが前線にいる。そういうところもあってか、両試合共に膠着した試合になった。

神戸と浦和の試合は、チームカラー的にお互い後半を得意としているということで、やはり前半はお互い様子見。後半は前に出る浦和にカウンターの神戸という構図に。しかし、これは神戸のペースだろう。と思ったものの、先制点を挙げたのは浦和。CKのこぼれ球を阿部が見事なボレーシュート。これで阿部はリーグ戦3得点目。エジミウソンと高原のFWコンビより得点取っている。もちろん闘莉王は6得点でチーム得点王。これで首位なんだから、FWなんていらないという話だ。

対して神戸はサイド攻撃、主に浦和の右サイドを攻めたてる。浦和はやっぱり3バックの弱点がある。闘莉王がボランチにいるから最終ラインのカバーも弱い。カウンターで浦和の右サイドから古賀のシュートがポストを叩いたすぐあと、ほとんど同じ形で途中出場の吉田が同点弾。今の浦和は守りに入っても守り切れないところがある。それだけJのレベルが上がってきたということかもしれない。その後浦和が猛攻をしかけるが、神戸がなんとか凌いで引き分け。

浦和はいまいち安定しない。やはりFWの調子が悪いのが問題だ。神戸も色々トラブルもあるのだが、開幕当初期待されていたほどのポテンシャルを発揮できていない。一応浦和が首位に立ているのだが、まだまだ混戦状態。10節時点でこれほど混戦なのは珍しい。

FC東京と名古屋の試合は、前半は名古屋が押す展開になった。前線のヨンセンが凄い。適当なロングボールでも無理矢理マイボールにするテクニックがある。このブログにも書いたようにFC東京の今シーズン序盤戦をよく見たわけだけど、そのときと違って、無理に繋いだり、前半から飛ばしまくったりはしなくなったようだ。そういう柔軟性を身につけたことが最近の好成績に繋がっているのだろうか。

しかし、得点を挙げたのは名古屋。ダイアゴナルに動いた杉本に、小川がスルーパスを出し、杉本が思い切りの良いシュート。これが入って、名古屋が先制。これはFC東京の長友が負傷で外に出ていた不運もあった。

後半に入り、大竹が途中出場で入ると、一転してFC東京が攻勢に出る。大竹は五輪代表候補にも選ばれて、まさにブレイク寸前。スタミナがないために後半からの出場が多いが、出れば攻撃の中心選手になる。こういう選手がいると面白くなる。

そして、カボレが中央を抜け出しPKをゲットするのだが、これを蹴るのがなぜか近藤。そして、その近藤の渾身のキックはバーを叩いてしまう。これは萎えるなあ。なぜ、カボレか大竹じゃないんだ。FC東京は新しいヒーローを出したくないのだろうか。その後もFC東京の猛攻が続くが、名古屋は楢崎を中心に集中力高く守り切る。特に最後の近藤のシュートを防いだ楢崎は凄かった。いやあ、やっぱり楢崎は日本一のGKだな。

第10節、第11節では、やはり千葉のクゼ解任が大きなニュース。11節までで勝利なし、勝ち点2というのはさすがにやばい。代わりはリバプールのヘッドコーチのミラー氏という話もあり、これからの立て直しに期待したい。

あとは、ガンバがACLグループリーグを突破したというのも大きいニュース。鹿島もほぼ決定ということで、ACLの決勝トーナメントは、浦和、鹿島、ガンバの3チームが出そうな感じだ。まさにアジアのプレミアリーグ。今年後半もまたACLで盛り上がるに違いない。

2008-05-02

Jリーグ 第8節 川崎×柏 第9節 横浜FM×千葉

今回は2節まとめて。

第8節の川崎×柏は3-2で川崎の勝ち、第9節の横浜FM×千葉は3-0で横浜FMの勝ちだった。

まずは、川崎と柏の試合の方だが、この間茂原が逮捕されたということで、妙な因縁のマッチになってしまった。茂原が最初に逮捕されたときには川崎に所属していたし、今季から柏に移籍したので、2chなんかではこれを揶揄して「パンティクラシコ」なんて言われたりしてた。

また川崎は関塚監督が体調不良で退任し、高畠コーチが監督に昇格した。J2 で長い間低迷していた川崎をここまでの強豪に引き上げたのは関塚監督の功績。チームにもかなりの動揺が走ったようだ。

というわけで、色々な問題を抱えた両者の対決となったのだが、内容も激しい試合になった。

前半は積極的なプレスをかけた柏に対して、川崎は縦に急ぐ単調な攻撃に終始し、柏にうまくサイドを使ったカウンターを度々食らう。柏の先制点もその形、左サイド深くからポポがグラウンダーで中央にパスを出し、それをアレックスが絶妙なコースにシュート。これはシュートが良かった。続けて、またカウンターからDFの小林祐三が見事なミドルシュート。これが決まり、0-2。このまま前半終了で、なんとアウェーの柏が2点リードする展開になった。

川崎の調子が悪いし、柏のプレスも効いてるし、このまま柏が逃げ切るかと思ったが、後半になるとまた柏の足が止まり、雨が降り出すと、川崎が反撃に出る。前半から積極的にミドルシュートを打っていた川崎だが、雨でピッチの状況が変わったことにより、さらに効果的になった。まずは、自ら得たPKをジュニーニョがPKを決めると、森が雨のピッチを利用したグラウンダーのミドルシュートを決め、そして、終了間際、するすると上がったDFの井川が強烈なロングシュートを放ち、これを南が前に弾いてしまい、最後谷口が決め、劇的な逆転を果した。

柏はどの失点もGKの南がもうちょっと頑張れば防げたような気がしないでもない。谷口のトップ下はあまり機能しているとは言い難いが、一昨年二桁得点の得点感覚は流石。五輪代表はどうだろうなあ。ボランチは激戦区になったから危ういかな。

次に横浜と千葉の試合だけど、ちゃんと全部見てないので概要だけ。というか、千葉は全く勝てる感じがしない。守備はともかく攻撃の形が全く作れない。まさにノーチャンス。全チームで唯一勝ちなしというのも納得だ。1ゴール1アシストで調子の上がってきた巻が代表候補合宿で怪我というのも泣きっ面に蜂。僕も千葉県在住ということでちょっとは応援してるんだけど、かなりやばいね。そこまでタレントがいないわけじゃないと思うんだけどなあ。クゼ監督を諦めるのもそろそろ考えた方がいいんじゃないかなあ。

それで、9節全体の話だけど、最近の事件と言えば、これ。

西村主審、選手に対して「死ね!」/サッカー瞬刊誌 サポティスタ

また、審判問題。審議はともかく。選手と審判の信頼関係が崩壊しているのは確か。協会には何か対策を期待したい。

他には名古屋が2連敗でついに首位から陥落。浦和が得失点差で首位になった。鹿島とガンバのACL組はそれぞれ、2引き分け、2連敗と後塵を拝している。やはりACLの疲れがあるのだろう。浦和がここに来て好調なのは、東アジア選手権をサボったからという気がしないでもない。とりあえず浦和が首位はなんか気に食わないので、他のチーム頑張れ。

2008-05-01

ギアス1.4%

【2ch】ニュー速クオリティ:【社会現象】コードギアスR2 日曜夕方5時で驚異の視聴率"1.4%"【1ギアス=1.4%】

【2ch】日刊スレッドガイド : 第4話の視聴率は1.4%? 「コードギアス 反逆のルルーシュR2」

これはさすがにいかんて。こっちまで頭が痛くなってくるぜ。マクロスの方は2.6%まで回復してるからまだいいんだけど、秋からのガンダム00の2期がどうなるか心配になってきた。

ギアスR2は、中身もあまり良くないね。わざと1期と同じような展開をしていると思うんだけど、驚かせてなんぼのギアスなのに、同じことを2回やられてもなあ。マクロスはCGはめちゃくちゃ凄いけど、人間の作画が全く平凡なレベル。まあ、あのキスダムのサテライトだからしょうがないんだけど。

そう言えば、そのキスダムはなんと「キスタムR」としてリテイク版が放送されている。ちょっと観てみたい気もするが、AT-Xなので観れない。サテライトと言えば、しゅごキャラは最近も面白い。あむちゃんを中心とした完全に逆ハーレムアニメなのだが、直近の回では兄妹でのキスも飛び出した。PEACH-PITはこのアニメを観ている幼女たちをどこに連れていこうとしてるのだろう……。

2008-04-25

柏の茂原、下着泥棒で逮捕

asahi.com:Jリーガー7年前の下着ドロで逮捕、DNA決め手 - 社会

うーん、ついに来たかという感じだな。茂原は2年前、住居侵入容疑で逮捕されたときに供述がむちゃくちゃで、2chなんかでは嘘をついているのは間違いないと言われていた。その後、甲府で活躍して、代表なんかに選ばれちゃったら、週刊誌に狙われるぞ、と思っていたのだが、やっぱりと言うべきか、日本代表候補に選ばれた直後にこういうことになってしまった。ちゃんとした代表に選ばれる前に逮捕されたのは警察の良心なのか、何なのか。できれば、最初から余罪を追求してほしかったところだ。

2008-04-23

Jリーグ 第7節 鹿島×G大阪 横浜FM×清水

結果は、鹿島×G大阪は0-0で引き分け、横浜FM×清水は1-1で引き分けだった。

鹿島とガンバの試合は、煮え切らない感じだった。時間帯によって攻守は入れ替わるものの、基本的には鹿島が主導権を握っていた。やはり中盤での当たりが鹿島の方がしっかりしている。ガンバは遠藤がボランチということもあり、中盤の守備で鹿島に遅れを取っていた。あと、これは両チームに言えることがだが、中盤もサイドも攻撃でもあまり上がらず、守備優先の戦術だった。戦術的な駆け引きと言えばいいが、どうも腰が引けているように見えた。どちらのサポータでもない身としてはあまり面白くない。

他に気になったのは、ちょっと鹿島がガツガツ行きすぎたところもあるが、ガンバのGKの藤ヶ谷が負傷退場、代わって入った松代も負傷とまずい状況になったこと。ACLを間近に控えているので、第2GKの両方が負傷という事態は、影響が大きいそうだ。

横浜FMと清水の試合の方は、鹿島とガンバの試合よりは面白かった。清水もようやく復調してきたようで、パスもしっかりと回るようになったし、守備も集中できていた。序盤、横浜が絶好調の山瀬を中心に清水を攻め立てたが、枝村の負傷交代で藤本が出てくると、清水も攻勢に出て、一進一退の攻防を繰り広げるが、どっちも守備に自信のあるチームということで決定機まではなかなか行かない。

そして試合が動いたのは、後半開始直後の清水のCK。西澤がヘディングで今期初ゴールを上げて、清水先制。これで完全に攻める横浜、守る清水の形に。横浜は清水(選手の方ね)、水沼、坂田と次々に選手を投入するが、清水の守りを崩せない。しかし、このまま清水が逃げ切るかと思われた試合終了5分前、中澤が起死回生の同点弾。このまま試合は終了したが、終了後の清水の選手の落ち込みようは可哀想だった。清水の惨状を見てると、今のJリーグはFWに外国人がいないと駄目なんだなとつくづく思う。日本人FWも頑張ってほしいのだが。

他にこの節で話題になったのは、新潟と京都の試合で京都側に3人の退場者が出たこと。加藤監督も退場になった。これはJリーグ始まって以来3回目なのだとか。こんなことが3回も起きたということが驚きだが、ただでさえ、審判問題が注目されているときにとんでもないことをやってしまったものだ。正直審判問題が大きくなること自体がうんざりなんだよなあ。

2008-04-15

Jリーグ 第6節 大分×川崎

結果は、0-0の引き分けだった。

しょっぱい試合だった。大分も川崎もどっちもフィジカルにものを言わせるチームだから試合は荒れ気味。大分のDF深谷が不用意なファールで前半早々に退場になると、あとは大分が守りを固めて川崎がだらだら攻める展開に。見所は大分守備陣の頑張り、特に西川君のスーパーセーブくらいだった。

6節全体では、浦和がついに鹿島を倒し、3位に上昇。鹿島は2位に転落。代わりに1位になったのは、なんとピクシー率いる名古屋! 今週のサッカーダイジェストでも大特集が組まれており、時代はまさに名古屋。この勢いがどこまで続くのか目が離せない。

3位だったガンバは最下位の新潟に引き分け。鹿島と共に水曜日にACLを戦ったのでその疲労があったと思われる。ACL組はやっぱり厳しいね。

下位では、なんと清水が16位に低迷している。チョジェジンが抜けたあとのFWの軸が決まらず、深刻な得点力不足に陥っている。6節後には、サポーターが選手のバスを取り囲む騒ぎもあったらしい。ちゃんとしたFWを補強できればいいんだけど。

2008-04-08

Jリーグ 第5節 FC東京×札幌

結果は、1-0でFC東京の勝ちだった。

また、FC東京ですよ。5節のうち3試合見てるよ。しかも、どれも同じような試合なんだよね。前半は運動量が多くてパスを回せるんだけど、後半バテちゃう。ポゼッションのわりに、チャンスの数は少ない。最後は守備追われる。このパターンで、この試合もまさにそんな感じなのだが、問題は相手の札幌の方だ。

クライトンくらいしか攻撃で起点になれる選手がいない。中盤を厚くしたFC東京の守備に手も足も出ないという感じだ。ダヴィという攻撃の中心選手がいないというのもあるだろうが、こりゃ思った以上にやばいチームだね。守備は組織でもなんとかなるけど、やっぱり攻撃はある程度タレントがいないとね。札幌は今16位だけど、後ろの千葉も新潟もいつまでも下位に低迷するとは思えないし、下位候補だったヴェルディはフッキが加入して上り調子。なかなか厳しい状況だ。

試合の方は、前半カボレが上げたゴールをFC東京が守り切った形なのだが、このカボレと18歳の大竹が攻撃で効いていた。二人ともキープ力もあるし、一人で強引に突破する力がある。五輪代表落選寸前の平山も出番がなくてやきもきしているだろう。やはり札幌とはチーム力の違いを感じる。それをそのまま発揮できないのもFC東京の問題なのだが。

さて、5節全体では、鹿島は敵なしの5連勝。浦和とガンバが3連勝で追い縋ってきた。意外なのが2位の名古屋。ピクシーが新人監督とは思えない手腕でチームを導いているが、思えば去年の序盤も名古屋が強かった気がする。しかし、最終的には中の下くらいに落ち着いてしまった。まだまだ油断大敵の状況だろう。

まあ、しかし鹿島が強すぎるね。次節、その次で鹿島と浦和・ガンバの直接対決があるけど、これで浦和とガンバが勝てないようだと、ちょっと止められる相手が見当たらない。早くもJリーグ前半戦の山場に来たようだ。

2008-04-04

Yahoo! ファンタジーサッカー 第3節 結果

位置選手チームボーナスfp
合計31fp74fp
GK南 雄太1fp4fp
DF샮ꆡ췎쪿-1fp3fp
DF竹内 彬4fp9fp
DF阿部 翔平1fp6fp
MF小笠原 満男鹿島1fp3fp
MF遠藤 保仁(C)G大阪6fp10fp
MF梅崎 司浦和1fp3fp
MF安田 理大G大阪5fp9fp
MF小川 佳純1fp5fp
FWバレーG大阪3fp6fp
FWエジミウソン浦和3fp6fp

いや、まいった。勝利ポイントは9fpも稼げているのに、悉くハズレ選手を引いてしまった。バレーもエジミウソンも4節でゴールを上げているのが悔しい。小笠原は何回PK外したら気がすむんだ! それに比べて遠藤はさすがだな。やっぱりファンサカは遠藤という唯一神を信仰するところからはじまるな。

2008-04-01

Jリーグ 第3節 FC東京×京都 鹿島×横浜FM

結果は、FC東京×京都は3-3で引き分け。鹿島×横浜FMは2-1で鹿島の勝ちだった。

2試合とも面白い試合だった。FC東京と京都の試合は、派手な撃ち合いになった。今年のFC東京は、前半は運動量が多く、パスを繋ぐ攻撃的サッカーができるが、後半になると守備の崩壊からグダグダなサッカーになるという特徴があるが、この試合でもそんな感じだった。

開始直後、FC東京がCKから先制。その後も優位に試合を進めるが、京都にCKが同点にされる。しかし、前半終了間際にCKからまたもFC東京が得点する。つまり、前半はFC東京優勢、CKだけで2-1。

試合が面白くなるのは、後半京都に田原が投入されてから。この日の田原は凄かった。57分京都の渡邉が目の覚めるようなミドルシュートを突き刺して同点にすると、80分自陣からの一発のパスに田原が飛び出して背後から来るボールをボレーシュート。これで京都が勝ち越す。いや、これは凄いゴールだった。スピード、パワー、テクニック全てを兼ね備えたシュートだったね。こんな活躍がコンスタントにできれば代表にも呼ばれちゃうよ?

しかし、ここからのFC東京の粘りも凄かった。88分徳永のクロスを京都のGKがはじいたところに今野が詰めて同点。今野はこれで開幕から3試合連続ゴール。今野はそんなに調子が良さそうでもないんだけどね。なぜか、いるべきところにいてゴールを取るんだよね。

あと、この試合で気になったのはFC東京の18歳の大竹。左利きでこの日のセットプレーを全て蹴っていたが素晴らしい精度だった。年代別代表にも声がかかるんじゃないかな。

次に鹿島と横浜FMの試合だけど、これもなかなか興味深い試合だった。鹿島はリーグ戦、ACLと危げない4連勝で、まさに無敵状態。横浜FMもリーグ戦2連勝で好調同士の対戦になった。

で、試合の中身だけど、鹿島も無敵状態というほど、完璧ではないんだよね。前半は互角の勝負の中、マルキーニョスのミドルシュートで先制するんだけど、後半は横浜の方が優勢。67分小宮山が浦和戦に続いてゴールを決めると、山瀬がポストを叩くシュートを打ったり、鹿島のDFは横浜の選手を掴まえ切れない。

しかし、鹿島がダニーロと投入すると流れが変わる。ダニーロは、パスを貰うスペースを見つけて、攻撃の起点になる。これでペースを握り返した鹿島は、そのダニーロが決勝点を決めて、結局2-1で勝利した。

鹿島はこの柔軟さというか、手の豊富さが凄い。昨季の終わりのころもそうだったけど、ポゼッションもカウンターもいけるし、途中出場の選手で流れも変えられる。Jリーグの古豪だけあって、守り→個人技の浦和とか、ポゼッション一辺倒のガンバより、百戦錬磨という感じがするね。スタメンの選手が崩れない限り、鹿島の強さは揺がなさそうだなあ。

3節全体では、浦和、ガンバ、川崎がやっと初勝利。やっぱり鹿島独走は面白くない。やっぱり優勝候補のチームたちにはしっかりと頑張ってもらいたい。

2008-03-29

W杯アジア三次予選 バーレーン×日本&親善試合U-23日本×アンゴラ

結果は、A代表の方は1-0で日本の負け。この敗戦で日本はグループ首位から2位に順位を落とした。U-23の方は1-1で引き分け。日本の得点者は豊田。

まず、A代表の方だが、かなり酷い試合だった。選手が全然動かないし、ボールも大きくクリアするだけで、繋ぐ意思が全然ない。ボールを持てたときも速攻一辺倒で単調な攻撃に終始した。確かにアウェーで、気温が30度を越えるような環境だったらしいが、1週間前から合宿をしているのだから、あまり言い訳にはならないだろう。これほど悪い代表の試合というのも久しく記憶にない。

原因をあまり選手やシステムのせいにはしたくない。ピッチ上には十分に技術や能力の高い選手が揃っていたはずである。今回先発を外れて途中出場でリズムを変えた遠藤の存在が重要だという声が多いが、それでは個人頼みということになってしまう。ガンバじゃないんだから、代表がそれでは困るのだ。

岡田監督は敗因について自分のやり方ではなく前任者のやり方を踏襲したことを挙げているようだが、これも酷い話だ。予選に絶対勝とうとする意志、もしくは、自分の理想のサッカーを追い求めようとする意志を感じない。誰もオシムジャパンの劣化版など見たくはないのだ。これで尻に火がついて、ガムシャラに自分の道を進むことを期待したい。

対照的に、評価の上がっているのが、翌日に行なわれたU-23代表の方。確かに、守備ではハードワークをこなし、攻撃では新戦力がアピールを見せたが、結局、前日昼に来日したアンゴラ相手に引き分けという事実も見逃してはいけないだろう。1失点してしまったのも問題だ。

とは言え、前日の岡田ジャパンの試合に比べて、U-23代表の方が明るい材料が多かったのも確か。これは、最終予選から続く反町監督の一貫した選手起用のおかげだろう。チームを引っ張ってきた平山や家長をパフォーマンスの悪さを理由に外したが、これにより一時的にチームは弱くなったが、そのかわり選手に緊張感が生まれ、監督への信頼が増したというのが原因だろう。選手のハードワークというのはチームと監督への信頼がなければできない。

あとは、一度解体したチームをどう組み立てるかだが、この点についてはまだかなり不安だ。海外に行ってしまった水野、本田をどうするか。A代表に取られている水本、内田、安田をどうするのか。軸の決まらないFWをどうするか。さらにはOAをどうするのか。課題は山積している。それを反町監督がどうまとめるのか、正直言って期待薄だ。しかし、選手たちは反町監督のやり方に納得しているようだし、外野がとやかく言ってもしょうがないかもしれない。

反対に岡田監督の方は選手からもあまり信頼されていないようだ。やっぱり前任者と比べてしまうのだろう。そういう意味でも悪い流れを断ち切るために思い切った選手の入れ替えも必要かもしれない。ここはJリーグを盛り上げるためにも、現在圧倒的な強さを見せている鹿島からの大量招集を期待したい。というのは半分冗談で、小笠原、本山、青木あたりを入れたりすると、代表はかなり活性化されるんじゃないかな。

まあ、しかし、三次予選でこれほど苦労するとは思わなかったな……。

2008-03-20

Yahoo! ファンタジーサッカー 第2節 結果

位置選手チームボーナスfp
合計31fp74fp
GK南 雄太1fp4fp
DF샮ꆡ췎쪿-1fp3fp
DF竹内 彬4fp9fp
DF阿部 翔平1fp6fp
MF小笠原 満男鹿島1fp3fp
MF遠藤 保仁(C)G大阪6fp10fp
MF梅崎 司浦和1fp3fp
MF安田 理大G大阪5fp9fp
MF小川 佳純1fp5fp
FWバレーG大阪3fp6fp
FWエジミウソン浦和3fp6fp

全然駄目だった。攻撃陣をガンバ、守備陣を横浜FM、中盤に安い浦和の選手を起用したのだが、ガンバがまさかの無得点、横浜FMは勝ったが1失点。今年のルールだと、無失点じゃないと全然おいしくない。やっぱり、鹿島で固めるのが良さそうだな。

2008-03-18

Jリーグ 第2節 磐田×G大阪

結果は、3-0で磐田の勝ちだった。最後の3点目で中山が15年連続ゴールの記録を更新した。

いや、驚いた。2節でオジェック監督解任である。後釜にエンゲルスコーチがいるから大丈夫と言えば大丈夫なのだが、監督交代は最後の切り札。それを2節で出さなきゃいけないほど、浦和は追い込まれてしまったわけだ。やはり、オジェックでは浦和の選手をまとめきれなかったのだろう。去年から選手の戦術批判が絶えなかった。そこでフロントはオジェックとワシントンの二択を迫られたわけだが、両方を失う結果になってしまった。まあ、サッカー界ではよくある話だ。しかし、面白いのは、一方で降格したのに選手の厚い人望で残った広島のペドロヴィッチ監督みたいな例もあるということだ。つくづくサッカーというのは難しいスポーツだ。

昨季の上位陣では他にも川崎が神戸に1-4で負け、ガンバも上に書いたように磐田に3-0で負け。鹿島だけが無傷の2連勝。早くも鹿島独走の気配だ。

さて、試合の方だが、前半は磐田のペース。ガンバは守備陣の連携が悪かった。攻撃陣もバレーとルーカスのところを磐田にしっかり守られてしまった。そして、ガンバは運も悪かった。前半8分に萬代の絶妙なバックヘッドで失点すると、29分には完全な誤審でPK。これでまたガンバはバタバタしてしまう。西が前線で動きまわり、ガンバはそれを掴まえきれない。明神と遠藤のダブルボランチだが、二人の足が重い。2節で疲れが出てるってどうなんだよ、ガンバ。

後半に入ると、播戸を入れて前線のポジションを変更したことで、攻撃が機能し、ガンバが立て続けにチャンスを作るが、バレーが決められない。マグノ・アウベスが抜けて、バレーに得点源としての役割が集中しているだけに、バレーのブレーキがそのままチームの負けに繋がってしまうという状況になっている。ルーカスと播戸の奮起に期待したい。

以降、ガンバが攻め疲れてしまうと、ガンバがダラダラとボールを持って、磐田がカウンターという流れに。結局、ガンバ守備陣の連携の悪さは改善されず、磐田は何度も決定機を作るが、ロスタイム、中山が泥臭く決めて、試合終了。

試合をまとめると、磐田がうまく守ったというのが半分、ガンバが自滅したのが半分というところだろうか。とにかくガンバはゲームの入り方と守備陣の連携が悪い。磐田にサイドバックの裏のスペースを狙われまくり、2対2、3対3なんてざらという状況では2006年くらいの5点取って3点取られるサッカーに逆戻りだろう。西野監督には自慢のDF陣を早く機能させてほしいものだ。

磐田は、前田が離脱したりジウシーニョが出場停止の中でガンバからしっかり勝ち点3を稼げたのは大きい。守備の集中力もあった。しかし、浦和から勝ち点を取った横浜FMや名古屋もそうだけど、運動量があって守備がしっかりしているチームが今季は多そうだ。鹿島以外の4強も大こけスタートだし、今季前半はかなり混沌とした状況になりそうだ。大分2位というのも驚き。この間、最下位予想したのに……。

2008-03-15

児童ポルノ禁止法の創作物適用でアニメ業界に対する影響は?

アニメ・漫画・ゲームも「準児童ポルノ」として違法化訴えるキャンペーン MSとヤフーが賛同 - ITmedia News

これに加えて、自民、民主両党からも創作物に対する児童ポルノの適用について改正案を出す予定があるらしい。いやはや、この問題にコメントしなきゃいけなく世の中になってしまうとは。全くなさけないというものである。

改めて表明すべきことでもないと思うのだが、当ブログはもちろんアニメや漫画やゲームに児童ポルノ禁止法を適用することは反対である。理由はこれまた言うまでもないことだが、実際の人的被害が出る問題と、創作物を同じ俎上で語るということがナンセンスだし、創作物の単純所持禁止なんて完全な思想の自由の侵害であり、全く問題外である。ロリコンは思想じゃない? では、欲情の禁止と言い換えてもいい。恐しいことに、18歳未満の少年少女に欲情するということそれ自体が直接犯罪になってしまう。今の日本はそんな社会になりそうなのだ。

まあ、しかし、こんなことはわざわざここで書かなくてもネットで散々議論されているので、これくらいにしよう。ここでは、もし、アニメ、漫画、ゲームが児童ポルノ禁止法により規制されるとしたら、現実的に何が起こるのか予想してみたい。と言っても、別に極端なことを言って煽ろうというわけでもない。純粋に今のオタク業界が児童ポルノにどれだけ支えられているのかを考えてみたいのだ。

まず、当然、18歳未満の少年少女の性行為描写は禁止である。ということは、エロアニメ、エロ漫画、エロゲはほぼ全滅である。ご丁寧に、18歳以上の設定でも18歳未満に見える場合には取り締まるべきという話も出ている。生き残るのは大学生ものや社会人ものだ。これは、高校生以下の主人公が多い現状のオタク業界ではマイノリティだろう。これにより、今のエロゲ原作アニメも同時に全滅である。最近のアニメだと、efもプリズムアークもH2Oもきみあるも禁止だ(クラナド、true tearsはこの段階では一応OK)。

同人誌もほぼ全滅だ。漫画やアニメの主人公のほとんどは10台の少年少女である。これを題材にしたエロ二次創作も当然禁止である。今までは「for adult only」と書いておけば良かったが、もし、児童ポルノ禁止法が適用されてしまえば、同人誌を描いたり買ったり所持しただけで逮捕される可能性がある。もちろん腐女子も例外ではない。おお振り本やギアス本を書いている暇はないのだ。

次に児童ポルノ禁止法によれば、全裸、もしくは下着姿も処罰の対象である。というわけで、ゼロの使い魔も狼と香辛料もかのこんもとらぶるも一騎当千も規制の対象になる。こどものじかんやもえたんも多分NG。コードギアスや舞乙HiMEも一部シーンはカットしなければならないだろう。

「直接的に」禁止されそうなのは、これくらいだろうか。しかし、間接的な影響は計り知れない。同人誌とエロゲが禁止なら、今の秋葉原オタク文化圏はほぼ壊滅と言ってもいい。とらのあなもK-BOOKSもメロンブックスもゲーマーズも間違いなく潰れる、もしくは、全く他業種への転身を図らなればらなくなる。

雑誌関係もかなりまずい。コンプティーク、メガミマガジン、電撃G's magazineあたりも当然廃刊だ。そうすると、エロ以外の美少女ゲーム関連も縮小傾向になるだろう。直接的なエロはないものの、なのは、クラナドなど美少女もののマルチメディア展開も大幅に制限される。今、非エロ美少女ゲームは、実はどれもかなり苦戦している。エロが禁止されることでどうなるかは予想がつかないが、同人誌という最終的な捌け口が制限されている以上、大きな再編を強いられるのは間違いない。事実上、現状の美少女ゲーム文化はエロ、非エロ関係なくほぼ壊滅ということだ。

ということで、もし児童ポルノ禁止法の適用が何年か前から行なわれていたらという想像の元、あらためてアニメ業界を見直すと、秋から冬にかけては、DC2、ef、マイユア、クラナド、キミキス、プリズムアーク、こどものじかん、H2O、きみある、true tears、AYAKASHIあたりが放送できなかった、もしくは、されなかったと思われる。狼と香辛料、二ノ宮くん、BLUE DROP、GUNSLINGER GIRL、ロザリオとバンパイアあたりはグレー。ナイトウィザードあたりもエロ展開を少ししているので危うい。まあ、16、17本くらいだろうか。秋、冬アニメは合わせて大体50本強くらいなので、3分の1くらいだろうか。

今までの考察をまとめると、児童ポルノ禁止法がアニメなどに適用されれば、直接的、間接的に現状のアニメの3本に1本に影響があると考えて間違いないだろう。もちろん、そのまま本数が3分の1減少すると考えるのは短絡的ではあるが、逆に、アニメ全体の3分の1に影響があり、同人誌や秋葉原文化圏が消える以上、産業構造がおかしくなり、今の深夜アニメが全部消えるということも十分に考えられる。

以上の議論は飛躍している部分もあるだろう。しかし、順番に考えていくと、十分有り得る範囲の発想のはずだ。彼らの言う、アニメや漫画やゲームの、実際の犯罪に対する影響なんて全く根拠がない。しかし、児童ポルノ禁止法によって、日本のアニメ産業が壊滅する。そんなシナリオは十分現実に起こりうるのである。Comic LOが廃刊するだけだろ、なんて甘く考えている諸兄はこの際認識を改めてもらいたい。

2008-03-13

Yahoo! ファンタジーサッカー 第1節 結果

位置選手チームボーナスfp
合計18fp79fp
GK川島 永嗣川崎2fp6fp
DF井川 祐輔川崎0fp4fp
DF水本 裕貴G大阪2fp9fp
DF伊野波 雅彦鹿島0fp9fp
MF小笠原 満男鹿島0fp5fp
MF遠藤 保仁(C)G大阪4fp9fp
MF中後 雅喜鹿島2fp11fp
MF佐々木 勇人G大阪1fp8fp
MF安田 理大G大阪3fp8fp
FWバレーG大阪0fp1fp
FW鄭 大世川崎0fp0fp

今年も開幕しましたファンタジーサッカー。今年は結構ルールが変わっていて、まず大きいのが、年俸のアップの判定にボーナスも考慮されるようになったこと。それに合わせて、ボールタッチ数などのお手軽なボーナスが厳しくなって、ボーナスが全体的に減少した。他にも、アシストが判定がゆるくなった代わりにボーナス扱いになり2fpから1fpになったり、1失点のDFが2fpから1fpになったりと、変更が多すぎてまだ今年の傾向が読めない。

というわけで、いつにも増してガチガチの編成になったんだけど、ご存知の通り、ガンバと川崎がコケてしまって、いまいちのスタートになってしまった。

しかし、これだけルールが変更されたのに、平気でボーナス4fp、合計9fp取って年俸がアップした遠藤はさすがミスターファンサカだね。今年も遠藤固定でキャプテンが正解になりそうだな。

バレーは大ブレーキ、鄭大世は値段相応だった。ジュニーニョがボーナス5fpだったので、余裕があれば是非入れたいのだが、今のところ年俸的に遠藤とジュニーニョの二択になってしまう。小笠原はPK失敗が痛かったけど、かなりお買い得選手だと思う。

1節の結果だけ見ると、なんとなく攻撃的MFが有利なのかなという気はする。DFはやっぱり完封じゃないとおいしくない。FWは相変わらずバクチ。基本3-5-2が良さそうかな。

次節はかなり難しい。普通に考えれば、鹿島、浦和、横浜FMなのだが、鹿島はACLのアウェーの帰りだし、浦和は超グダグダ。と考えると、横浜FMが無難かなあ。

ちなみに、BloggerPostのファンサカ記法は今年もそのまま使えました。どう書いたのか、忘れかかっていたので、ちょっとほっとした……。

2008-03-11

Jリーグ 第1節 FC東京×神戸 川崎×東京V

結果は、FC東京×神戸は1-1で引き分け、川崎×東京Vも1-1で引き分けだった。

いよいよJリーグが開幕したわけだが、波乱の幕開けとなったようで、昨季トップ5のうち、順当に勝ったのは鹿島だけ。浦和は横浜FMに負け、ガンバは千葉に引き分け、清水は大分に負け、そして、川崎も昇格したばかりのヴェルディに引き分けと予想屋泣かせの結果になった。

土曜日は14:00開始の三試合、TBSで浦和×横浜FM、BS1で名古屋×京都、MXでFC東京×神戸と、三つの試合が見れたんだけど、浦和の試合はどうせグダグダなのが目に見えてるし、名古屋×京都もスタメン的にあまり見る気がしなかったので、今季のダークホースになりそうなFC東京と神戸の対決をメインに見ることにした。例によって、テレビが2台あるので、サブで浦和×横浜FMもちらちら見た。

それで、試合内容の方だが、FC東京は万全のスタメン、神戸は大久保が怪我でベンチ外、ボッティがサブでスタートとやや不安な布陣。そして、FC東京がホームということで、前半はFC東京のペースになった。FC東京のフォーメーションは平山を1トップに置いた4-5-1なのだが、この中盤でパスが回る回る。今季から加入の羽生が随所に顔を出し、エメルソンがワンタッチでさばき、石川も再三ゴール前に顔を出す。しかし、得点は前半終了間際のセットプレーだけ。ポゼッションのわりにシュートチャンスもそんなに多くはなく、神戸にうまく守られてしまった感がある。

そして、後半になると、神戸はボッティと須藤を投入。これで流れが変わった。神戸は中盤での主導権を取り返し、カウンターでFC東京を攻め立てる。ここで、FC東京の悪い癖が出て、最終ラインがずるずると後退。ますます、スペースが開いて神戸ペースに。そして、右サイドのFKから得点を決められて同点にされてしまう。この悪い循環をいかに断ち切るかが、今年のFC東京の課題だろう。

結果はこのまま引き分けたわけだが、FC東京の途中から出てきたKリーグ得点王のカボレがなかなか面白い選手だった。フィジカルも強そうだし、神戸のDFの真ん中をぶち抜くくらいテクニックとスピードがある。去年のワンチョペと違い、今度は当たりの外国人のようだ。

神戸は前半FC東京のMoving Footballに翻弄されてしまったが、後半しっかりと主導権を取り返したのは良かった。大久保とボッティがちゃんとスタメンで出れるようになれば、もっと良くなるだろう。

次は、川崎×東京V。今季の川崎と言えば、ジュニーニョ、フッキ、チョンの3トップ。ハマれば強そう。でも、本当にうまくいくのか、期待半分、不安半分の状態だったわけだが、この試合では不安の方が当たってしまった。全然連携がない。みんなボールを持ったら、一人で持ち込んでシュートを打つだけ。それでも脅威なのが、この3トップではあるのだが、結局この試合の川崎の得点はセットプレーからの森の得点のみ。次の試合に向けてかなりの修正が必要だろう。

対するヴェルディは、予想していなかったが、かなり良いサッカーをしていた。中盤でしっかりパスを繋ぎ、ディエゴや広山が決定的なシュートを何本も打ったが、オフサイドや川島の神懸かり的な守備に阻まれて得点にはいたらなかったが、4強の一角川崎相手に堂々としたサッカーをしていたと言ってよい。この間、降格候補に入れてしまって、ちょっと後悔している。

しかし、川崎はかなり酷かったね。特にリードしてからのベタ引きっぷりは見てられなかった。完全にフォーメーションは7-0-3。川崎は守り切るチームじゃないでしょう。この辺のセコさが肝心なところでの勝負弱さに繋がっているんじゃないだろうか。川崎には相手を粉砕するようなサッカーをやってほしいものだ。

それで途中出場の平本が試合終了間際にPKを貰い、ヴェルディはなんとか引き分けに持ち込んだのだが、他にも17歳の河野がドリブルで中村憲剛をぶち抜くなど面白いプレーを見せていた。ヴェルディのユースは森本みたいな面白い選手が時折出るね。この試合で、名門ヴェルディを柱谷監督が立て直せるか、ちょっと目が離せないチームになったね。

2008-03-08

Jリーグ今季展望 下位チーム&昇格チーム編 さらに順位予想も

さらに難しい下位チームと昇格チームについて。

ジェフユナイテッド千葉

今季のストーブリーグの主役は、浦和でもガンバでもなく、この千葉だった。昼田強化部長(現GM)の名前がスポーツ新聞に出ない日はなかったくらいだ。なんと昨季のスタメン水野、羽生、山岸、佐藤勇人、水本の5人が移籍。主な理由は、クラブに対する不信。噂では淀川社長が独断でアマル監督と唐井GMを解任し、チームを去ろうという選手に対してもろくに応対しなかったらしい。それでサポーターもかなり怒っていて、今季チームとしてどうなるのか、最も心配なチームだ。

しかし、元からそんなに選手層が薄いチームではないし、谷澤、苔口、馬場、青木良太と他チームで燻っている若手を獲得するという戦略は面白い。もちろん残留争いには参加せざるをえないとは思うが、なんだかんだで残留しそうな気はする。

大分トリニータ

千葉の陰に隠れているものの、大分のオフシーズンも相当酷い。梅崎、松橋、三木、山崎、福元など主力級の選手が大量移籍。代わりにウェズレイと家長を獲得したわけだが、家長は大怪我で半年以上の離脱が確定。ウェズレイは実績は申し分ないが、昨季後半の大ブレーキは広島降格の主因に挙げられるほどだ。非常に厳しいシーズンになるだろう。

大宮アルディージャ

昨季は、高い守備力はあるものの、横浜FCに次ぐワースト2位の得点力で、11引き分け。降格ギリギリのラインをずっと彷徨っていたわけだが、補強状況を見る限り、主力級は移籍もせず入ってもこず、現状維持という感じで、今季もなかなか躍進というわけにはいかないだろう。

となると、注目は今季から指揮をとる樋口監督ということになるのだが、チームカラーにあまり合うとは思えない攻撃サッカーを標榜しているのが、少しひっかかる。インタビューなどでは最終ラインを10m上げたいなどと言っているが、それで肝心の守備力が失われてしまわないか心配だ。いざとなったら昨季終盤指揮をとった佐久間監督再登板があるかもしれない。

コンサドーレ札幌

ここからは昇格組。J2見てないんで、データだけで判断ということになります。

まずは、J2優勝の三浦監督率いる札幌。クラブが財政難ということで戦力だけ見れば、J2中位レベル。昇格残留請負人の三浦監督マジックにより、J2を優勝してしまったわけだが、果してJ1でそれがどれくらい通用するのか。昨季のJ2優勝で昇格した横浜FCの体たらくを見てしまっているだけに、札幌も正直信用できない。

しかし、それは三浦監督自身もよくわかっているようで、今季の目標は「残留争いをした上での残留」とのことである。清々しいくらいの現実主義。今季の三浦監督の冒険は残留争いウォッチャーとしてもかなり楽しみだ。

東京ヴェルディ

昨季はJ2としては驚異的な戦力を武器にジェットコースターのような激しい昇格争いを潜り抜けて3年ぶりにJ1に戻ってきたわけだが、他のチームに比べてどうも気が抜けている感じがしちゃうんだよね、このチームは。

優勝を狙うというとぼけた社長の会見もそうなんだけど、監督がコーチから繰り上がりの柱谷監督というのはどうかなあ。優勝を本当に狙っているチームはそんなことしないよねえ。土肥、福西、那須、フランシスマールなんていう補強は悪くはない。しかし、一番重要なのは、昨季J2得点王フッキの穴をどう埋めるかなんじゃないの? 新外国人のレアンドロも得点をガンガン取るタイプではないらしいし。

ヴェルディは相当厳しい結果を覚悟した方がいいんじゃないかな。

京都サンガFC

昇格組の中で一番積極的に補強を行なったのが、京都。主力選手の大半は残っているし、柳沢、佐藤勇人、シジクレイ、増嶋と真ん中のラインをしっかり強化してきた。今年こそはエレベータクラブから脱却したいという強い意志を感じるのだが、ヴェルディと同じく、監督で妥協してしまった感は否めない。加藤監督はフロント入りもしているわけで、早めの監督交代も視野に入れているのかもしれない。

順位予想

というわけで、順位予想

1浦和レッズ
2川崎フロンターレ
3ガンバ大阪
4鹿島アントラーズ
5清水エスパルス
6横浜F・マリノス
7ヴィッセル神戸
8ジュビロ磐田
9アルビレックス新潟
10FC東京
11柏レイソル
12名古屋グランパス
13京都サンガFC
14大宮アルディージャ
15ジェフユナイテッド千葉
16コンサドーレ札幌
17東京ヴェルディ
18大分トリニータ

普通に考えれば、浦和、ガンバ、鹿島、川崎の4強ということになるのだが、まず、その中で一番厳しいのは選手層が薄い鹿島だと予想。そして、ACLグループリーグを免除されている浦和が有利。ガンバはACLと代表でかなり苦しむのではないだろうか。読めないのは、川崎。攻撃陣がはまれば、シャレにならない得点力だと思うが、去年の引き分けの多さ、肝心なところでの勝負弱さが気になる。

清水、マリノスは、この辺が順当だろう。磐田、新潟、FC東京、名古屋、大宮あたりは、選手の入れ替わりがあったり監督交代があったりして新しいチームを作るのに苦労すると思う。その間隙を突いて神戸が結構躍進するんじゃないかな。柏は戦力を考えれば、このあたりが妥当か。名古屋はやっぱり、新人監督ということで中盤あたりでチーム内に混乱が生じるのではないだろうか。

下位では、やっぱり昇格組と千葉、大分あたりが残留争いをやることになりそうだ。その中でも戦力的に一番厳しい大分が最下位候補。もし、大分が残留できたらまさにシャムスカマジックという感じだ。

2008-03-07

Jリーグ今季展望 中位チーム編

今日は中位チーム編。上位チームと比べると監督が変わっていたりして、ちょっと戦力分析が難しい。

横浜F・マリノス

昨季7位はマリノス。早野監督は就任早々色々言われたが、結果的には、堅実な戦術でそこそこの結果は残した。今年は、ジュビロの黄金時代の基礎を築いた桑原隆を監督に迎え、飛躍の年にしたいはずだ。攻撃陣は、日本人得点王の大島と坂田に加え、ロニー、ロペス、兵藤、水沼と即戦力から期待のルーキーまで幅広く補強し、シーズンを通して戦える戦力になったと言えるだろう。守備陣ももちろん問題ない。難点を挙げるなら、中盤の層の薄さあたりだろうか。ボランチの開幕スタメンが山瀬、松田らしいというので、ちょっと驚いている。松田のボランチってあまり良い印象がないし、山瀬は前で使いたい。はまれば面白そうではあるが。

まあ、上位に入っていけるだけのポテンシャルはある。あとは、桑原監督次第だろう。

柏レイソル

昨季前半は旋風を起こした柏だが、終盤は負けが多く、結局この位置になった。それでも、J2から昇格したチームということを考えれば、上出来。補強も積極的で、アレックス、ポポ、茂原と、ちょっとアタッカー過多になるんじゃないかというくらいの陣容になった。

だからと言って、昨季終盤の出来を考えると、現状維持がせいぜいと言ったところだろうか。出遅れたりすると、下位に低迷してしまう可能性もある。守備がしっかりしているので、残留争いになることはないと思うが。

ジュビロ磐田

昨季は、ジュビロのカラーに合わないアジウソン監督の元、迷走してしまった感のあるジュビロだが、今季の内山監督は全盛期のパスサッカーを目指すと明言している。これにより、ファブリシオとマルキーニョス・パラナの二人のボランチを放出し、日本人の中盤を作るということになりそうだが、これが吉と出るか凶と出るかは予想がつかない。

補強の最大のポイントは広島からやってきた駒野。個人的には日本最高の右サイドだと思うし、今季も間違いなくチームを牽引する活躍を見せることだろう。

不安材料は、FW前田の離脱。代表で古傷を痛めてしまったようだ。これは磐田にとっては非常に痛い。ジウシーニョと萬代を獲得して、FWの層は厚くなってものの、前田の代役は日本中を探しても見つからないくらいだ。チームへの影響は必至だろう。

このチームも現状維持ができればいいほうかなあ。まずは混乱してしまったチームカラーを元に戻すことが求められるかな。

ヴィッセル神戸

昨季10位。昇格チームであることを考えれば、悪くない順位なのだが、選手個々の能力はかなり高い。松田監督も継続、補強も現役韓国代表キャプテン金南一を獲得し、FC東京から鈴木規郎、大分から松橋など面白い選手を獲得している。順当に行けば10位よりも上を狙えそうだ。今季J1のダークホース的存在になるだろう。

名古屋グランパス

今季一番読めないのが、名古屋。監督経験のないピクシーが監督になったわけだが、どんなサッカーをやるのか全く検討がつかない。報道によれば、4-4-2でしっかり攻撃を組み立てるサッカーをやるらしい。開幕までに間に合うかやや心配ではある。

選手を見ると、本田は海外移籍で抜けてしまったが、マギヌンと深井を補強したので、問題ないだろう。面子的にはもっと上を目指せるはず。永遠の中位からそろそろ脱却したいところだ。

FC東京

昨季一時期は残留争いに巻き込まれてしまったFC東京。スタメン選手を見れば、なさけないとしか言いようがない。その一番の原因は、解任したはずの原監督の復帰や、まるで役に立たなかったワンチョペ、福西の獲得、そして1年での放出など、ヴィジョンのなさを露呈してしまったフロントだろう。

しかし、今季は、U-17代表監督として実績のある城福監督を迎え、Kリーグ得点王のカボレ、城福監督の「ムービングフットボール」を体現する選手として羽生、今野がCBをやるくらい不安のあった守備にはブルーノ・クアドロスを獲得と、ほぼ万全の体勢だ。他にも佐原、近藤、長友とサブのメンバーにも事欠かない。

今年こそは上位争いに絡んでほしい、というか、絡むべきチームだろう。

2008-03-05

Jリーグ今季展望 上位チーム編

Jリーグ開幕直前で戦力もほぼ確定したということで、大雑把に戦力分析をして、今季の展望を考えてみたいと思う。まずは、昨季のリーグ上位から。

鹿島アントラーズ

昨季終盤は鬼神のような強さでリーグと天皇杯の二冠を達成した鹿島だが、今季の補強状況はあまり頼もしいものではない。新戦力で計算できそうなのは、FC東京から加入した伊野波くらい。逆にFWの柳沢、CBのファボンが抜けており、FWとCBの層はかなり心配だ。実際、この間のゼロックススーパーカップで岩政と大岩が退場になってしまい、開幕戦は新加入の伊野波とボランチが本職の中後がCBのポジションを務めるらしい。この即席コンビしか作れないところに今季の鹿島の不安が表われている。

ACLをグループリーグから戦うことや、田代、岩政、内田など代表が増えているので、シーズンを通してフルメンバーで戦うことが厳しくなると思われる。さらに、小笠原、本山、野沢なども代表に招集され、怪我でもしてしまったら大変なことになる。選手層のことを考えると、現実的にはACLかリーグか、狙うタイトルを絞る必要がありそうだ。

良い情報としては、夏には中田の復帰がほぼ確定と言われており、そこまでしっかり上位に食らいついていければ、大きな挽回のチャンスはある。とにかく、まずは怪我人を出さないこと。それが鹿島の至上命題と言えるだろう。

浦和レッズ

昨季は阿部だけの補強だった浦和だが、今季は積極的に選手を獲得している。まずは、ご存知高原。相思相愛ということで、競争もなく比較的安価で獲得できたのは嬉しい誤算だろう。そして、ワシントンの抜けた穴を補うために新潟からエジミウソンを獲得。日本で長いこと活躍しているということで、かなり計算できる選手だ。これに田中達也、永井も加わるのだから、FWの層が弱点と言われた昨季と比べるとかなり改善できている。

しかし、MF、DFを見ると、昨季までJリーグ最高の層の厚さと言われたのに比べると、いささか心配だ。攻撃的MFは梅崎を獲得したものの、ポンテが長期離脱ということで、相殺されてさらにマイナスと言ったところか。そして、長谷部、小野が抜けたことで、中盤の攻撃力はかなり下がったと見るべきだろう。特に浦和にとって中盤からボールを前に運べる長谷部の存在は大きかった。山田や阿部がどこまでその代役を務めることができるのか、ポンテの不在と合わせて、浦和の前半戦は中盤の構成を模索する期間になりそうだ。

DFはネネが抜けただけで、そんなに面子は変わっていないが、阿部の起用法によってはバックアップメンバーに不安が残る。阿部と合わせて、U-23代表でも活躍している細貝がキーマンになるのではないだろうか。細貝がそのままCBに入ってもいいし、ボランチに入って、阿部がCBでもいい。そろそろ年齢的にも成長を期待したいところだ。

それと、残念なことに復帰した三都主が怪我で三ヶ月の離脱を強いられてしまったようだ。日本代表にも大きな損失である。

とは言っても、あの脅威の勝負強さを考慮すれば、今季も間違いなく優勝候補と言えるだろう。

ガンバ大阪

浦和と並んで大型補強を敢行したガンバだが、バランスは浦和より良い。マグノ・アウベスの代わりにルーカス、シジクレイの代わりに水本というのは、能力的にも前任者と遜色ないし、順調に若返りできている。また、層の薄かったDFに福元、ミネイロなども獲得し、成長著しい「弱い方の」中澤も合わせれば、バックアップの問題もない。

また、FWの控えとして大分から獲得した山崎も好調らしく、播戸を押し退けて開幕スタメンもあるとか。西野監督も嬉しい悲鳴だろう。

問題点を挙げるなら、家長がいなくなったことで中盤の交代カードが少なくなってしまったのと、去年唯一の全試合フル出場という結果が示すとおり、いくら選手がいても結局遠藤頼みなところがあるくらいだろうか。それもパンパシの結果を見る限りは大丈夫そうではあるけど。

浦和と並んで今年も優勝候補の一角を担うことになるでしょう。

清水エスパルス

二年連続4位で、今年は優勝を目指すと公言している長谷川監督だが、その威勢の良さとは裏腹に補強は堅実なところに留まった。高校選手権得点王大前や、大学No.1プレイヤーとの呼び声が高いU-23代表本田を獲得できたのは、将来に向けては良かったが、今年の即戦力としては使えないだろう。去年FWの軸として活躍したチョジェジンの代わりに獲得したマルコス・アウレリオも未知数。ボランチの即戦力としてマルコス・パウロが入ったのもなかなか渋いが、去年と比べて戦力アップしたとは言い難い。現実的には今年も4〜5位を目指すチームという感じではなかろうか。期待が集まっている大型FW矢島のブレイクがあれば、もっと上位も目指せそうだが。

川崎フロンターレ

なんと言ってもJ2得点王フッキの復帰!J1得点王のジュニーニョ、北朝鮮代表でこの間の東アジア選手権でも得点王になった鄭大世と合わせての3トップは、過去のJリーグでも最強と言っても過言ではない攻撃陣だろう。しかし、往々にして、こういう夢の組み合わせはうまくいかないものである。フッキも確かに凄いが、川崎の攻撃の中心はジュニーニョ。フッキのためにジュニーニョがフラストレーションを溜めるようなことにならないといいが。

それと弱点だった左サイドには、オシムチルドレンの山岸を獲得して、全体的に隙がない布陣になった。心配があるとすれば、箕輪が離脱してしまったDFだが、今年はACLもないし、大丈夫でしょう。あとは、今や代表の中心選手に成長した中村憲剛が離脱したときのことを考えなければいけないが、去年終盤面白いプレーを見せた養父あたりが成長することを期待したい。

今年は念願の初タイトルに向けて最大のチャンスの年だろう。逆に今年無冠に終わったりすると悪い循環に入ってしまうことも考えられる。川崎と関塚監督にとって勝負の年と言えそうだ。

アルビレックス新潟

去年の6位はなんと新潟である。まあこの辺は団子状態ではあるのだが。選手を見てみると、エジミウソン、シルビーニョ、坂本と、主力として活躍した3選手が抜けたのは、かなり痛い。鈴木監督の目標は「5位以内」らしいが、それも覚束無い戦力だ。

ところで、この「5位以内」、色んなチームが目標に挙げているが、「浦和、ガンバ、鹿島、川崎には勝てなさそうだ。清水あたりには勝つ可能性があるかも」という感じがして、なさけないし、清水に失礼だとも言える(え、俺が失礼だって?)。正直、「5位以内」なんて言っているチームは残留争いに巻き込まれなかったら御の字というところではないだろうか。

新潟に話を戻すと、新加入のアレッサンドロとダヴィがどれだけ早くチームにフィットするかがポイントだろう。マルシオ・リシャルデスの離脱も少し気になる。今季は、10位以内に入れば、鈴木監督は良くやったと言えるのではないだろうか。

2008-03-04

BloggerPost 0.1.8と0.1.9 Emacs22対応、XML-RPCのバグ修正など

bloggerpost-0.1.9-alpha.tar.bz2

ちょっと前のエントリーで触れたように、Emacs22(UTF-8)対応とRuby 1.8.6(REXML)バグ回避の0.1.8をリリースしたんだけど、コードを眺めていたら、XML-RPCのバグも発見して、さらに0.1.8のパッケージングもちょっとミスっていたことが判明して、慌てて0.1.9もリリース。もうちょっと落ち着いてやればよかった。

それと、ついでにEmacsのorg-modeのスタイルも追加してみた。config.ymlに"defaultstyle: org"と書くと使える。僕もこれからしばらくorg-modeで書いてみる。これで、メモ書き、Todo リスト、Howmなどに続いて、何でもかんでもorg-modeになりつつあるな、僕のEmacs環境は。

2008-02-25

東アジア選手権 日本×韓国

結果は、1-1で引き分けだった。日本の得点者は山瀬。しかし、総得点の差で東アジア選手権は韓国の優勝。日本は2位になった。

前のエントリーで書いたとおり、日本は満身創痍の状態だったわけだが、韓国も同じく負傷者を多数出していて、2軍状態。あとは、お互い気力の勝負となるわけだが、それは韓国が一枚上手だったようだ。日本は出足、球際の点で韓国に完全に負けていた。この大会通じてずっとそうだったが、日本代表はこの大会に対するモチベーションのようなものが感じられなかった。まあ、仕方がないと言えば、仕方がない。

この日のスタメンは中国戦から川口がGKに戻り、橋本が代表初先発。怪我の駒野にかわって加地の右サイド。あとの田代の1トップなどのフォーメーションは同じ。

前半は、韓国ペース。上で書いたように日本はセカンドボールが拾えない。そして、前半早々の15分、韓国が先制点を挙げる。韓国が左サイドでクロスを上げて、それを見事なダイレクトボレー。これもこの大会を通じてだけど、内田の右サイドは破られまくっていたね。内田が今のJリーグの右SBのベストプレーヤーではないとは思うが、19歳という年齢を考えて育成すべきというのもわかる話だ。しかし、今後の厳しいW杯予選を考えると、内田の成長を待つ余裕がどれだけあるのかというのも疑問だ。このあたりは岡田監督のバランス感覚を信じるしかない。

後半になると、前半飛ばしていた韓国がバテてくる。それでようやく日本の攻撃も機能しはじめ、怪我明けの安田の投入後、山瀬がショートCKから強烈なミドルシュートを叩き込んで同点になった。しかし、その後、矢野、播戸と次々とFWの選手を投入したが、日本は好調の憲剛を代えてしまったこともあり、再び中盤で負けはじめ、そのままずるずると試合終了。総得点の差で大会2位になってしまった。

大会を総括すると、怪我人続出、反日、ラフプレーという大会意義を問われる問題ばかりがクローズアップされたが、サッカーそのものはあまり面白くなかったなあ。オシムジャパン後半のポゼッションスタイルがなくなったかわりに、速い攻撃は可能になっているけど、ばたばたした、いわゆるワーワーサッカーになっているとも言える。次のバーレーン戦では、こんな変な状況にはならないだろうから、岡田監督の評価はそのときまで保留しよう。

選手を個別に見ていくと、田代は良かった。ヘディングも競り勝っていたし、シュートを打てる体勢に持っていくのがうまかった。ライバルの巻も相当頑張らないといけないだろう。憲剛は、引き続き好調。岡田ジャパンの一番のキーマンになっている。山瀬は、まあ怪我がなければこのくらい活躍できるでしょう。俊輔や松井と組ませてみたい。遠藤は完全におつかれモードだった。少し前の高原もそうだったけど、能力は間違いなく日本最高レベルだが、絶対的というわけでもない。軸にしたいのはわかるが、もう少し柔軟に使ってほしいところだ。中澤はまだまだ衰えないね。この大会ではMVP級の活躍だった。もっと中澤が目立たないような試合にしてもらいたい。

なでしこの方はなんと全勝で優勝したらしい。佐々木監督になって間も無いが、北京五輪に向けて幸先のよいスタートを切れたのではないだろうか。

ちなみに、パンパシのガンバも無事優勝。韓国戦では、遠藤、加地、播戸、安田、橋本が出場して、ガンバジャパンのようだったが、明暗を分けてしまったようだ。

まあ、とにかく本番は、次のバーレーン戦。そこできっちり勝てば何の問題もない。

2008-02-22

東アジア選手権 日本×中国

結果は、1-1で引き分けだった。日本の得点者は、山瀬。

世間で騒がれすぎていて、あまり語ることがない。前半はともかく、後半は完全にサッカー以外の競技になってしまったので、内容をどうのこうのという感じでもない。そんな状況できっちり勝った日本の選手たちには賛辞を送りたい。

安田の怪我は深刻なものではなかったそうで、それは一安心。しかし、岩政は帰国、駒野も韓国戦の出場は無理らしい。結局、フィールドプレーヤーは15人しか残ってないのだとか。交代枠も含めるとギリギリの数字だ。

どうしてこんなことになってしまったのか。先日のエントリーで選手を出さない浦和のことを非難したが、結局選手を出さないのが正解、選手を出したクラブが損、となってしまったのは残念としか言いようがない。

中国が過去の戦争でどうのこうのと政治のことを出して、その報復に日本の選手にどんな暴力を振ってもよいと考えているのであれば、サッカー的には自分たちの身を守るために東アジアの国と縁を切るという選択肢しかない。北京五輪の前という歯止めもあったはずなのに、4年前のアジアカップからさらに悪化しているというのはどうしようもない。人を人と思っていない相手を前にすれば、関わるだけ損。こちらは逃げるしかないのである。

オーストラリアがAFCに加入し、パンパシフィックチャンピオンシップのようなMLSとも交流ができるようになった状況なら、お隣さんとしてはオーストラリアとアメリカを選んだ方がいいだろう。

さて、そのパンパシだが、なんと7人抜きのガンバがベッカムのLAギャラクシーに勝ってしまったらしい。LAギャラクシーはかなりコンディションが悪かったらしく、ベッカムの孤軍奮闘状態だったとか。ぜひ、ガンバには優勝してもらって、太平洋にJリーグあり、というところを知らしめてほしいものである。

2008-02-19

東アジア選手権 日本×北朝鮮

結果は、1-1で引き分けだった。日本の得点者は、前田。

非常に難しい試合になった。まず、問題はこの大会をとりまく状況だ。W杯予選の合間を縫っての大会、Jリーグ開幕前ということで選手の招集をめぐるクラブチームとの駆け引き、さらには中国、韓国、北朝鮮という反日色が強い相手ということで、ラフプレーでの怪我も心配だ。一部ファンからはこの大会自体が罰ゲームとも言われている。そんな大会である。

という色々な問題の中でも一番話題になったが、選出チームの格差の問題だろう。高原の免除(これは後から岡田監督が否定したが)、坪井の代表引退などで浦和からは鈴木啓太1人の選出。対して、ガンバからは遠藤、播戸、加地、橋本、安田、水本の6人が選出されている。

これで、ガンバはナビスコ王者が出られるパンパシフィックチャンピオンシップに、U-23の寺田を含めた7人抜きの状態で戦わなくてはいけなくなった。この大会ではあのベッカムを擁するLAギャラクシーとの戦いもある。この大会は今年から開催されるのだが、日本代表のガンバが2軍状態というのはなかなか先が思いやられる話だ。なにより、ベッカムが出るのに、遠藤が出ないというのは格好がつかないだろう。まあ、とにかく二川がんばれという感じだな。

浦和から1人しか選出されないことについて、浦和を非難する声があるが、これには僕も同調したい。高原や阿部はともかく、闘莉王や三都主にも打診はあったはずである。開幕前にこんな大会に選手を出したくない気持ちはわかるが、そんなことを各クラブが言い出したらキリがない。代表引退を決めた坪井も、専門ではない阿部が優先されていることや、同タイプの水本の突き上げがあったりと、非常に気持ちはわかるんだけど、わがままと言えばわがまま。最近の浦和の人気は、日本代表を越えるものがあるわけだけど、浦和だけ良ければいいということではないだろう。やっぱりもうちょっと協調関係を築いてほしいものだ。

それで、試合のメンバーだが、川島と田代が代表初キャップ、水本と播戸が久々のスタメン、加地がなんと左サイドになり、中村憲剛が発熱のため外れた。結果的に非常に実験色が強いメンバーになった。対する北朝鮮は、川崎フロンターレでも活躍している鄭大世の1トップに5バックの布陣。守って鄭大世のカウンターにかける気満々である。

そして、その鄭大世に開始早々やられてしまった。前半6分、鄭大世がペナルティエリアでボールを持つと、日本のDFをかわして左足でコースを突いたシュートを決めて、あっさり北朝鮮先制。日本は、憲剛の不在が大きい。オシム時代は俊輔、遠藤、憲剛とパスを出せる選手を三人同時に使っていたが、この試合では遠藤しかいない。しかも、啓太の1ボランチ。序盤、ボールが落ち着かないうちに見事に鄭大世にやられてしまった。去年の後半は川崎で大活躍した鄭大世だが、今年もジュニーニョとフッキに負けじと活躍しそうな感じだ。

その後は、遠藤がボランチに下がったことで、北朝鮮が引いたこともあり、日本が落ち着いてボールを回せるようになったが、状況は膠着してしまう。時折、内田が勝負を仕掛けたりするものの、なかなかシュートまで持っていけない、もしくは、たまにあるチャンスを決められないという感じ。北朝鮮の攻撃は鄭大世が前で張っているだけなのだが、鄭大世がうまく中澤との勝負を避けて、ピッチやアウェーの状況になれないのか、調子の悪い水本ばかりを狙ったこともあり、何度が良いチャンスを作られてしまう。それでも初キャップの川島が落ち着いて対処したこともあり、得点にはならなかった。

後半になると日本が完全にポゼッションを握るようになったのだが、まだ得点には遠い。それで、岡田監督が前田と安田を投入したのだが、その直後にこの二人で得点を決めてしまった。後半の24分、安田が左サイドをドリブルで仕掛けて、クロスを上げ、キーパーが弾いたところを前田が押し込んだという形だ。これは安田を中盤の前で使った岡田監督の機転が効いていた。というより、安田は本来中盤の選手なのだ。圧倒的なポゼッション力があるガンバでならサイドバックもアリだが、代表のサイドバックではちょっと怖い。利き足が右なので、クロスの精度も悪い。ということで、安田は能力は高いがちょっと使いづらい選手なのだが、この試合ではうまくハマったようだ。

その後は日本が優勢に試合を進めたが、結局1-1のまま試合終了になった。

日本が苦戦した原因は加地の左サイドや経験の少ない選手が多かったことなど色々あるのだろうけど、一番の原因は憲剛の不在とそれでも1ボランチにしたフォーメーションの問題だろう。やっぱり1ボランチは遠藤と憲剛の両方が揃わないと無理だ。憲剛がいないなら、前から(遡ればアテネのころから)思っていたけど、今野と啓太の2ボランチを試してほしい。この二人の運動量なら十分守備的ではない戦術になるはずだ。Jリーグ最多得点のガンバだって、守備の強い明神と橋本のボランチなのだ。大宮ばりの守備ブロックを作れとは言わないけど、個人的には明確な弱点がある状況はあまり好きじゃない。W杯本大会でも1ボランチなんてできないと思うんだけど、岡田監督はどう考えているんだろうね。

あとは、ピッチと審判について。ピッチ状況が悪くて、転ぶ選手が多かったけど、これは直前に同じ会場で中国と韓国の試合を行なったため。W杯予選ではそういう悪いピッチもあるとは思うが、できれば違う会場でやってほしかった。あと、この試合の審判は韓国の人だったけど、日本×北朝鮮で韓国の審判では、良くも悪くも中立性は期待できないのではないだろうか。ちゃんとした大会にしたいなら第三国から呼ぶことを考えてほしい。

ちなみに、この試合で得点を決めた前田だが、

前田右ひざ痛め緊急帰国、けが人続出 - サッカー日本代表ニュース : nikkansports.com

この記事によると、古傷の右ひざを痛めて戦線離脱したらしい。前田にはずっと期待しているんだけど、肝心なところでいつも怪我をする。万全なら今ごろ日本代表のエースになれる男なんだけどなあ。

しかし、この記事の中でもう一つ気になるところがある。

岡田監督は岩政の左足の痛みについて
「どこからか石が飛んできて足に当たったようだった
と岩政が話していた」と説明した

まさか、中国人が投げたんじゃないよな……。

というわけで、まさに罰ゲームの様相を呈してきた東アジア選手権。結果はともかく日本代表の選手たちには無事に帰国してほしいものである。

2008-02-12

コンピュータ関連近況

なんかサッカーの試合がないと更新しないブログになってしまってすみません。でも、なかなか書くことがないんだよね、これが。と言っても、サッカー以外の話題をやめたわけではないので、今回はコンピュータ関連の近況について報告。

Ubuntu新マシン(ThinkPad X22)について

この間、HDDが故障して再構成していたサーバマシンだが、あまり順調にセットアップできているとは言い難い。

一番の問題は、AIR-EDGEのAX530INが動かないこと。うちの複雑なPC環境の都合で、まずはルータマシンになってくれなきゃ困るわけですよ。とりあえずは、Windowsマシン(ThinkPad T43)のネットワーク共有で代用したりしていたのだが、サーバにはなれないのでかなり不便。100%動かないというわけじゃなくて、10回に1回くらいは動いてくれるというのが悩ましい。モデムとしては認識してくれるんだけど、ATZコマンドを送ったあとにOKが帰ってこない。そしてたまにちゃんと動く。なんか相性の問題なのかわからないけど、前のサーバマシンだったDebian sidでは問題なく動いていたんだけどなあ。一度動くと再起動するまでは動いてくれるので今は騙し騙し使っている感じ。Ubuntu 8.04で直ったりしてくれるだろうか。

他はひっかかっているというよりは、手間の問題。やってもやっても終わらない。そして、最後には動くけどぐちゃぐちゃになっているというパターンだろうなあ。毎回そうなんだよなあ。

VirtualBoxでUbuntuを動かす

上記のとおり、現在Ubuntuのセットアップをやっているわけだが、慣れない環境で変なことをやって環境を壊したくないというのもあり、それと純粋に興味があるということもあり、仮想マシンであるVirtualBoxを使ってUbuntuの実験環境を構築してみた。

これが驚くほど簡単。

VirtualBox用仮想マシン | Ubuntu Japanese Team

のとおりやればいいだけなので詳細は書かないが、とにかく起動するだけという感じだ。あとは以下を参考にしてブリッジの設定をすると、外からもネットワーク接続できるようになる。

shin1のつぶやき: VirtualBox上のUbuntuの設定(Network)

簡単に最新のLinux環境に触れるのでLinuxに興味のある人にもおすすめだ。

しかし、使ってて一つ気になったのが、sshで大量のデータを通信するとゲストOS のUbuntuがフリーズしてしまうことがあるようだ。デスクトップにはいいけど、サーバに使うにはちょっと安定性が足りないかもしれない。

BloggerPostがEmacs22で動かない

次は久しぶりのBloggerPostの話題。マシンがトラブったせいで各種開発環境も作り直さなきゃいけなくなったのだが、その関連でBloggerPostで検索してみると、ブログで何人かの人が使ってくれたようなことが書いてある。ありがたいことだと思って見てみると、みんな一様に文字化けして使えないという結論になっている。これはまずい。

そうなのだ。BloggerPostはUTF-8対応してない。というか、Debian stableに安住していた僕は、世の中のUTF-8統一ブームに完全に乗り遅れていたのだ。Emacsも未だ21を使っている。しかし、BloggerPostも内部コードはUTF-8である。入出力部分を少し修正すれば済むはずだ。

それで、暫定で修正してみてもUbuntu 7.10で動かない。デバッグしてみると、どうやらREXMLの動作がDebian etchのRubyとは違うようだ。RubyのバージョンはUbuntu 7.10の方は1.8.6でDebian etchの方は1.8.5である。調べてみると、1.8.6のREXMLのバグのようだ。

Ruby 1.8.6のREXML/XPathのバグ - ELECTRIC DOC.

確かに書いてあるとおり、REXMLを一行修正すればBloggerPostも動くようになった。しかし、インストールする側にそれをお願いするわけにもいくまい。こちら側で対処せざるをえない。面倒臭いことだ。

SubversionからMercurialに移行

上記のとおり、実質3台くらいで色々やっているんだけど、そうなるとバージョン管理も面倒臭くなる。どのマシンにレポジトリを置くかというのも考えなきゃいけないし、もちろんネットに繋がっていないと、レポジトリにアクセスできないのも面倒臭い。それで、分散環境を構築しようとするならSVKの出番だが、BloggerPostの開発でSubversion + SVKを使っているけど、使いづらいこと、この上ない。

そこで、最近流行りの(というにはいささか乗り遅れているが)分散バージョン管理システムを使ってみることにした。このタイプもgitとかGNU archとかBazaarとか色々あるのだが、最近注目が集まっているのはdarcsとMercurialの二つのようだ。Haskellで作られているというdarcsに魅かれるものもなくもないが(Ocamlで作られているというUnisonは便利に使っている)、なんとなくだけど、Mercurialの方が人気が出そうな気がするので、Mercurialを選ぶことにした。なんとなくだから理由は聞かないでくれ。

しかし、この間「Subversionは史上最も無意味なプロジェクト」と宣わったLinus先生も

satolog: リーナス・トーバルズ「Subversion ほど無意味なプロジェクトはない」

によると、(自身の作った)gitとMercurialは認めているそうである。darcsについては述べていないが、調べたとところによると、Mercurialよりdarcsの方がエレガントなアルゴリズムらしいのだが、大規模になると遅いらしい。ということで、一般的にはMercurialの方が採用されることが多いそうだ。個人的な印象なので、やっぱり細かい理由は聞かないでくれ。

さて、そのMercurialだが、使ってみると、非常に良い。まず、リポジトリがトップディレクトリの.hgだけで完結しているという簡潔さ(シャレじゃないです)。分散して開発する場合はそのリポジトリをcloneして、pullなりpushなりすればいいのだが、その二つに上下関係がないというのが良い。分散と言いつつ、Subversionよりシンプルだ。

難点を言えば、Emacsのモードが使いづらいのと、日本語の扱いがSubversionの方がいいかなというくらい。でも、最近はみんなUTF-8だからあまり関係ないかな。

EmacsのOrg-modeが良い

これは最近というわけでもないんだけど、EmacsのOrg-modeがお気に入り。アウトラインモードの超拡張版という感じなんだけど、表作成機能やタグ機能があって、メモ書きするならこれほど便利なモードもないという感じ。Howm環境もRDからOrg-modeに移行した。BloggerPostで色々な構造化テキストを扱っているけど、やっぱりEmacsから便利に使えるというのが一番。BloggerPostでも是非採用したい。

Emacs22について

それで世の趨勢に習ってEmacs22を使いはじめたわけだけど、.emacsを少し変更しなきゃいけなかったくらい(term/keyswapがないとか、iswitchb-default-keybindingsがないとか)で、普通に使用できている。心なしか軽い気もする。あと、上で取り上げたOrg-modeが標準で入っている。

Navi2chも入れてみたんだけど、最新のNavi2chはもうEmacs21では動かないんだね。なんか、もうEmacs21捨てたくなってきた。というか、ロケール違う環境も面倒臭いからDebian etchも引っ括めて全部捨てたくなってきたが、まあ、複数環境があるということはプログラムのバグも発見しやすくなるということでもあるので、しばらくは我慢することにする。

あと、なんかMigemoのbackward検索が動かないんだよね。検索すると他の人も動いてないみたいなんだけど、誰か直してくんないかな。

2008-02-07

W杯アジア三次予選 日本×タイ

結果は、4-1で日本の勝ちだった。日本の得点者は、遠藤、大久保、中澤、巻。

まずは、初戦でちゃんと点差をつけて勝利したことは良かった。最近力をつけてきたと評判のタイだったが、怪我人や出場停止などでベストメンバーではなく、雪が降るような寒い天候にも慣れていなかったようで(タイでは今普通に気温が30度を越えているらしい)、本来の力を出し切れなかったようだった。ホームで大勝したからと言って、アウェーで同じようにいくとは限らないだろう。

スタメンは、ボスニア戦のメンバーから怪我の巻が外れ、代わりに好調の山瀬、それと川口が予定通り復帰で、特にサプライズはない。内田が本戦でも引き続き右サイドを務めるのが驚きと言えば驚きだが。この辺りの思い切りの良さは岡田監督独特のものだろう。オシムなら引き続き、加地を使ったはずだ。オシムの元では水野もなかなかスタメンにはなれなかった。

試合はというと、タイの戦術はやはりベタ引き。日本はサイドを中心に攻め立てるものの、相手が待ち構えているし、精度も悪いのか、全部跳ね返されてしまう。おかげで、CKはやたら多かったので、どれか決めてほしかったが、なかなかうまくいかない。

そして、前半の21分、遠藤のFKで日本に待望の先制点が生まれるわけだが、そのわずか1分後、今度はタイに強烈なミドルシュートを決められて同点にされてしまう。これは本当に日本の守備陣の一瞬の隙を突いたという感じで、ペナルティエリア手前でボールを受けたタイの選手が迷いなく振り向きざまに無回転シュートを打ち、それがそのまま入ってしまった。最近のボールは軽く、精度も高いため、無回転シュートが打ちやすくなっていると言われているが、お陰でこんなスーパーゴールを決められてしまう破目になる。これからもこういう事故みたいな失点は覚悟した方がいいだろう。

それからは膠着した状態になり、1-1で前半を終えてしまうのだが、後半その均衡を破ったのが、大久保。山瀬の個人技での突破から相手にカットされたボールを憲剛がさらにカットし、こぼれたボールを大久保が決めた形。簡単に言うが、あの状況で素早く反応して、ワンタッチでゴールを決めるというのは、かなり難しいことだ。大久保の好調さが窺えるゴールだった。それと、ボールを奪われてから相手にしっかりと詰めていた憲剛の動きは岡田監督が目指している高い位置からの守備が発現したものと言えるだろう。

日本が勝ち越してからは、タイに焦りと消耗が見られ、ラフプレーも多くなり、退場者も出た。その後は中澤、巻とセットプレーからヘディングの形で順調に得点を重ねて、終わってみれば4-1で快勝。これからの三次予選にも弾みをつける結果になった。

岡田ジャパン初戦のチリ戦ではどうなることかと思ったけど、ボスニア戦、タイ戦と次第に調子が上がってきて、さすが岡田監督と言ったところか。セットプレー練習にかなり時間を費したらしいが、それもきっちり試合に表われている。理想が高すぎた感のあるオシムジャパンを現実路線に引き戻すという作業を着々と進めているという感じだ。

心配なのはこの試合でもいいところがなかった高原。浦和でコンディションをしっかり上げてほしいところだ。

2008-02-01

キリンチャレンジカップ 日本×ボスニア・ヘルツェゴビナ

結果は、3-0で日本の勝ちだった。得点者は、中澤、山瀬×2。

岡田ジャパン第2戦である。相手はオシム前監督の母国のボスニア・ヘルツェゴビナ。つまり、このカードが決まったときにはオシムはまだ健在だったということである。そのオシムは、この試合を観戦するために、脳梗塞で倒れてから初めて公衆に姿を見せた。しっかりとした足取りでとても元気そうだったが、だからと言ってあまり無理はしないでほしいものだ。

この日の先発は、チリ戦からほとんど変更がなく、山岸が大久保になり、GKが川口から楢崎になったくらい。もっとサブ組の起用もあるかと思ったが、練習試合で苦戦したという話もあったし、状態がいい選手が少ないのかもしれない。

試合の方は、日本の選手たちはチリ戦に比べるとかなりコンディションが回復しているようで、終始日本がボールを支配する展開だった。まあ、でもこれはボスニア・ヘルツェゴビナがチリよりかなり弱かったというのもあった。チリに比べるとプレッシャーが全然なかった。特に最終ラインへのプレスが全然なかったので、この試合では内田が積極的に前線に上がって攻撃に絡んでいた。内田は今19歳。加地の後継者としても安心である。しかし、日本の右SBは豊富だが、左SBはずっと駒野なんだよなあ。こちらもちゃんと人材発掘してほしい。

それとこの日、目立っていたのが中村憲剛。オシム下のアジアカップなどでは、俊輔や遠藤をサポートする役が多かったが、縦に速い岡田監督のサッカーには憲剛のリズムが合うのかもしれない。下がってボールを散らしたり、前線に飛び出したりと八面六臂の活躍だった。だから前半のうちに点を取りたかったというのはある。

後半になり、ボスニア・ヘルツェゴビナの足が止まると、日本の得点が次々と決まる。1点目は、遠藤のショートコーナーから山瀬がシュートを打ち、それを中澤が押し込んだ。2点目は、山瀬の飛び出しに大久保がうまく浮き玉のスルーパスを出して、山瀬が冷静に決めた。3点目は、早いリスタートを今野が播戸に合わせて、こぼれたところをまたも山瀬が決めた。どの得点も山瀬が非常にいい動きはしていたけど、相手の動きもかなり悪かった。タイもこれくらいの強さならいいのだが。

心配なのは、FWの高原と巻のコンビ。巻は体を張っていたし、あんなもんかなという気もするのだが、高原の動きの悪さはちょっと気になる。あまりに状態が悪いようなら思い切って播戸や前田あたりを使ってみてもいいんじゃないかなあ。しかし、相手が弱いなら弱いなりにちゃんと点差をつけて勝てたというのはこれからの3次予選を考えればいいことだと思う。1週間後が楽しみになった。

2008-01-29

田嶋幸三/「言語技術」が日本のサッカーを変える

田嶋幸三と言えば、ついこの間まで小野剛に交代する前の日本サッカー協会(JFA)の技術委員長であり、代表監督の選定を行ったり、各年代を越えた全体の強化の方針を決めたりする、言わば日本サッカー界のサッカー面での実質的なリーダーだった人物だ。今でも専務理事として記者会見の場に出ることも多く(最近ではオシムの容態を報告する役をやっていた)、川淵会長に次ぐJFAの顔と言える。

というわけで、日本のサッカーファンでは知らない人がいないくらいの有名人である。ゆえに矢面に立たされることも多く、特に五輪世代やユース世代の強化がうまくいっていない場合は、代表監督と並んで「田嶋が悪いんじゃないか」とよく批判されていた。

そんな日本サッカー界を良くも悪くもリードしている田嶋氏のサッカー育成理論について書かれているのが本書である。

「言語技術」とは、複雑な状況をすばやく把握して言葉に表現したり、それを論理的に展開したり、また、長い文章を要約して短かくしたりするような技術である。それはサッカーを論理的に理解したり、ダイナミックに状況の変化するピッチの中では、状況を瞬時に判断し、的確に他の選手や監督とコミュニケーションをとるために役立つという。これは非常に納得させられる話だ。

前半部分は、日本サッカー界の今後のためには「言語技術」の修練が必須であるという観点から、JFAアカデミー福島でのカリキュラムや、S級ライセンス(Jリーグの監督になるには必ず取得しなければならない)の講習内容にもそのメニューにも組み込まれているということが具体例を交えて紹介されている。

後半部分では、田嶋氏の留学経験や、デットマール・クラマーから続く日本サッカーの強化の歴史の中で、「言語技術」がいかに重要だったかということが語られる。その観点からトルシエの再評価や、オシム監督の論理を重視する姿勢なども述べられている。そして、最後は、JFAは頑張ってます的アピールで締め括られる。

読んだからといって人生の役に立つという本ではないけど、日本サッカー界に興味のある人なら読むと面白いかなという本だね。とりあえず、JFAアカデミー福島からどんな選手が出てくるのか楽しみではある。

2008-01-27

キリンチャレンジカップ 日本×チリ

2008年初戦であり、2月6日にいよいよ始まるW杯予選に向けた戦術の最終確認の場であり、そして、何と言っても岡田ジャパン初戦である。

というわけで、毎日スポーツ新聞などで日本代表の動向をチェックしていたんだけど、岡田監督はどうも胡散臭いというかパフォーマンス優先なんじゃないかと思ってしまう。選出されたメンバーを見ると、新しい選手は岩政と内田くらいで、いわゆるオシムチルドレンの(元)千葉の選手は全員残すし、3トップとかオシム監督ですら断念した1ボランチで攻撃的に行くとか、岡田監督のイメージとはかけ離れた派手派手しい言葉が並ぶのは、なんだかなあという感じだ。

この日のスタメンもサッカーファンの一部で不評の阿部のCBに、巻と山岸の先発である。なんかオシム路線の継承ばかり言われているから当て付けにわざとやっているのかと勘繰ってしまう。教え子の山瀬、今野、播戸あたりを使ってしまうと、贔屓だとか、オシムの遺産を捨てたとかで叩かれるというのはわかるが、そういうのを引き受けないと岡田監督のサッカーが始まらないのではないだろうか。W杯予選も始まるというのに、様子見で数試合使ってしまうのはちょっと勿体無い。

それで、肝心の試合内容だが、なんというか、あまり見て面白いという試合ではなかった。岡田監督がどうとかいう前に、とにかく選手のコンディションが悪すぎる。不用意なパスミス、ボールロストがなかった選手というのはいなかったのではないだろうか。特に高原は試合をやるコンディションではないだろう。これはW杯予選の日程の関係で、代表を1月からスタートしなければならないというのが原因だ。Jリーグの開幕は3月なので、普通のクラブはようやくキャンプをはじめたところだ。

そういう風にコンディションが悪い中で守備に関しては、90分間しっかりとプレスをかけていたのは良かったと思うが、反面、前線からプレスに行きすぎて、中盤が空いてしまうという問題もあった。中盤のスペースの問題は1ボランチというのも原因ではあるだろう。結果的に中盤で相手からプレスを受ける形になって、特に前半はバタバタと落ち着かなかった。プレスのタイミングもパス回しもまだまだ調整が必要だろう。

初戦で南米のチリ相手というのは難しいだろうなとは思っていたが、名将ビエルサが率いるチリはプレスのかけ方とカウンターの潰し方は徹底していた。ファール覚悟で当たってくるのは見ていて苛々させられた。3次予選ではああいうチームはないと思いたい。

まあ、この1試合で岡田監督の評価というのは難しいかな。次のボスニア・ヘルツェゴビナ戦、そして、本番のタイ戦と3試合セットで考えて、岡田監督の方向性が見えればいいかな。

2008-01-26

Ubuntu 7.10をインストール

ハードディスクが壊れたのが色々なサーバをやっているマシンだったので大変だった。油断していて、バックアップをちゃんと取ってなくて、ファイルも大量に失ってしまった。多分大切なファイルもあったと思うが、それすらも分からない状況で頭が痛い。

とりあえず他のマシンを持ってきて、ネット接続やって、ルーターに仕立てあげて、なんとか復旧のメドが立ったのだが、その復旧が面倒臭い。というわけで、ハードディスク買ってきて、OSのインストールからやりなおし。

で、インストールするOSだが、順当に考えると、長年愛用しているDebian etchということになるのだが、前々から次にこういう機会があればUbuntuにしようと思っていた。デスクトップOSとして最近、大人気のUbuntuだが、普通に使うぶんには、今のDebianでも大して困っていなかったんだけど、みんな絶賛してるからどれだけ違うのか興味があったのだ。

それで、早速インストールしてみたんだけど、確かにこれは久々のカルチャーショックだった。インストールした時点で、最適なドライバが自動的に選択されて、GNOMEがほぼ完全にセットアップされていて、あとはGUIを通して使うだけという感じだ。まるでプリインストールされたWindowsのようだった。Windowsを普通にインストールするならUbuntuの方が楽だろうという勢いだ。

しかし、10年来、ターミナル、Emacs、ウェブブラウザの三種の神器だけで生活してきた身からすれば、完成されたGNOMEはちょっと眩しすぎる。使ううちに慣れるのかなあ。

2008-01-24

ハードディスク壊れた……

ネット繋ぐのもしんどい状況。

2008-01-17

高原直泰/病とフットボール エコノミークラス症候群との闘い

病とフットボール―エコノミークラス症候群との闘い (角川SSC新書 (016))
高原 直泰
角川SSコミュニケーションズ
2007-12
新書

タイトルには「病」とか「エコノミークラス症候群との闘い」とあるけど、エコノミークラス症候群についての話は全体の4分の1くらいで、残りは高原のサッカー人生についての超ロングインタビューという感じ。去年の年末の発売で浦和移籍を決める少し前の本なんだけど、なぜJリーグに戻ってきたのかというのもよくわかる内容。

エコノミークラス症候群の章はやっぱり結構重い内容。今までに高原は2回この病気にかかっているけど、3回目があったら引退すると書いてある。予防には、移動のときから食生活やら日常のことやら、色々気を使っていて、これが引退してからも死ぬまでずっと続くと言うから、かなり厄介な話だ。

自叙伝のパートは、時に教訓的に時に自画自賛的に自分のサッカー人生についてかなり率直な言葉で語られている。中でもW杯については、高原はかなり思い入れがあるようで、2002年は最初のエコノミークラス症候群の発症で代表から漏れ、2006年も万全の状態では望めなかったため、自分のワールドカップをこれで終わりにしたくないという想いが強いらしい。そのW杯アジア予選に向けて日本に帰る選択肢もあるとか。2009年くらいには帰るかも書かれているが、実際にはこの本が出てから1ヶ月ほどで浦和行きが決定したわけだ。

まあ、高原にはこれからも日本代表として、それに浦和のFWとして頑張っていってほしいものである。

2008-01-10

奈須きのこ/DDD 1巻

DDD 1
奈須 きのこ
講談社
2007-01-10
単行本

ゲームも含めて、きのこ先生の作品は初。前にも書いたかもしれないけど、どうもノベルゲームというのが苦手で、『月姫』も『Fate/stay night』もやってないし、アニメも見ていない。

で、初きのこの感想はというと、面白い。文体について読みづらいとか色々言われているけど、あまり気にならなかった。『空の境界』より読みやすいらしいけど。なんかラノベもそうだけど、エンターテインメイト界では一人称というだけで、特別な見方をされたりするのはなんでなんだろう。純文学じゃ一人称がデフォだと思うのだが。

しかし、構成については面倒臭かった。時系列がぐちゃぐちゃだし、叙述トリックが多用されるので、何が何やらという感じだ。最後の年表がなければ話がよくわからなかったと思う。頭が痛くなるのも面白さと言えば、面白さなのだが。

それと、主人公の石杖在処のからっとした性格が良いと思う。夜のことは覚えているが、昼間のことは忘れてしまうという記憶障害(しかし、また記憶障害である)があるのだが、それを本人を全く気にしていない。物語自体は少年漫画的になりそうなんだけど、そんな軽い石杖在処の視点で描かれると、独特の雰囲気が出る。そういうところは普通に小説として面白い。

この作品について一部で精神病について差別的な記述があるのではないかと言われているが、僕もそれはあると思うね。まあ、往々にしてエンターテインメントというのはそういうものではあるけど。萌えアニメの大半は女性差別的だしね。

これは続編も読む。購入するのでちょっと高いんだけど。

2008-01-09

Debian etchでCANON PIXUS MP610

キヤノン PIXUS MP610
キヤノン
2007-10-04
エレクトロニクス

CANON PIXUS MP610を購入してみた。これはいわゆる「デジタル複合機」というやつで、プリンタ、コピー、スキャナの機能が一つに纏められているものだ。あると便利かなと思って買ってみた。今回、Amazonから18,200円で購入したのだが、最近はこんな多機能な機械がこのくらいの値段で売っているのかと驚いた。良い時代になったものである。

購入するに当たってMP610と迷ったのが、HPのOfficejet 7210。この機種はADFという連続コピーの機能があり、また、LANで接続できるので、プリンタ共有が簡単で、ケーブルが少なくてすむ。そして、LinuxのドライバはHPが一番しっかりしているだろうということで、かなり傾きかけたのだが、2年前の機種で型落ちということもあり、製品自体の評判はあまりよろしくない。また、インクカートリッジも高く、ランニングコストも悪いのだとか。かなり迷ったのだが、CANONは一番メジャーだし、Linuxのドライバもちゃんとあるということで、今回はCANONの方にした。

さて、インストールだが、ほとんど語ることがないくらい簡単だった。

キヤノン:サポート|ソフトウエアダウンロード

このページから

  • cnijfilter-common_2.80-1_i386.deb
  • cnijfilter-mp610series_2.80-1_i386.deb
  • scangearmp-common_1.10-1_i386.deb
  • scangearmp-mp610series_1.10-1_i386.deb

の4つのファイルを落としてきて、全部dpkgコマンドで入れる。そして、再起動をすると、もうCUPSから見えているのである。あとは、http://localhost:631/で好きなようにプリンタを追加すればよい。両面印刷ももちろんできる。スキャナの方はscangearmpというコマンドがインストールされているので、それを使えば、簡単にスキャンできる。超簡単、超感動である。

このMP610はかなりの人気機種らしいけど、Linuxでもおすすめということで。

2008-01-08

海原育人/ドラゴンキラーあります

ドラゴンキラーあります (C・NovelsFantasia う 2-1)
海原 育人
中央公論新社
2007-07
単行本

第3回C★NOVELS大賞特別賞受賞作。C★NOVELS大賞と言えば、去年の初めころに読んだ多崎礼の煌夜祭が第2回の大賞だった。C★NOVELSってよくわからないけど、ファンタジーのレーベルなのかな。

ドラゴンキラーというとドラクエで登場する武器を思い出すが、この作品ではドラゴンを倒す者の呼称として使っている。微妙に狡いタイトルである。

化け物の肉を食って半人半妖になるというのはよくあるテーマだと思うけど、ドラゴンの肉を食って半人半竜になる話というと、紫堂恭子の王国の鍵を思い出す。主人公の兄貴分が竜人になるところはなかなかせつないのだが、この『ドラゴンキラーあります』では、そんな情感もなくドラゴンキラーはガンガン量産されているという設定。しかし、ドラゴンの肉を食ってドラゴンキラーになれるのは1万人に1人で残りは死んでしまうというから、なかなか非人道的な話である。

そして、この小説の世界観は、ドラゴンが出てくるというファンタジーものでありながら、拳銃や機関銃も出てくるという混合もの。最近こういうのが増えているらしい。主人公のココは軍隊くずれの便利屋という設定で作中にはハードボイルド的雰囲気が漂っているのだが、読んでいてあまり入り込めない。冒頭のエロ話なんかは、中学生が頑張ってエロいことを言ってみたという感じがしてしまうし、軽妙な会話もどこか浮いている。

あと気になるのは、簡単に人を殺しすぎだし、殺されすぎ。誰もが誰かを殺すような世界というなら、もっと人々の関係に緊張感があってもいいと思うけど、だらだらやって殺して殺されるという感じ。世界が成立するためには、その世界の独自のモラルというものがあると思うんだけど、それが見えなかった。物語の展開は面白かったので、その辺がちょっと残念。続編を読むのは保留かな。

2008-01-06

竹宮ゆゆこ/とらドラ6!

とらドラ 6 (6) (電撃文庫 た 20-9)
竹宮 ゆゆこ
メディアワークス
2007-12-10
文庫

前回は、ラブコメよりも親子の問題だったり友情の方に話の焦点が行っていたけど、今回はラブコメ回帰の話だった。

次期生徒会長の最有力候補で品行方正、人望も厚い北村が、生徒会長選挙を前に突然髪の毛を染めてくるなどして、グレてしまう。理由は会長が留学してしまうから。そのあまりの捻りのなさに、さすがゆゆぽ先生と思わず唸ってしまう。あえて捻らないというのは、筆力に自信がなければできないでしょう。

最後に実乃梨と亜美について少し伏線があり、今後は大河も含めた三つ巴の戦いになっていくのだろうか。ちょっと楽しみになってきた。前回は話が散漫な印象もあったけど、今回は恋バナに話が絞られた。そろそろ終わりが見えてきたかな?

あと、なのはStSネタがあったけど、アニメ見てたのかなあ。見てない俺でも分かったんだから、見てない可能性もあるか。

2008-01-05

日本語大シソーラスをemacsのlookupで使えるようにした

日本語大シソーラス ~類語検索大辞典~
ロゴヴィスタ
2005-11-25
CD-ROM

emacsのlookupを使っていると、便利すぎて色々な辞書を入れたくなってしまう。今まで広辞苑とか英和・和英中辞典とか漢字源とか色々な辞書をインストールして使っているんだけど、最近気になっていたのが、シソーラス。こうやってブログ書いてても同じ言葉ばっかり繰り返してしまって語彙のなさを露呈しているわけだけど、これでちょっとは改善されるかな。

で、インストールの手順だけど、まずはこのロゴヴィスタ辞書形式をEPWINGに変換しないといけない。これにはdessedという変換ツールを使う。

dessed

基本的にはこのコマンドの引数に辞書を展開した中に含まれるJSSAURUS.IDXを指定すればいいだけなのだが、CATALOGS ファイルは作ってくれないようで、自作しなければならなかった。

[Catalog]
FileName = CATALOGS
Type = EPWING2
Books = 1

[Book]
BookType = 0002 (00:国語辞典, 02:EPWING2)
Title = "大修館 日本語大シソーラス"
Directory = "JSSAURUS"
InfoBlock = 0001
ZenGaiji = "GAI16F00"
HanGaiji = "GAI16H00"
BookFile = "HONMON"

こんな感じのテキストファイルを作って、

# catdump -u catalogs.txt CATALOGS

とかやればOK。

しかし、なぜかlookupで全文検索できないことが判明。見出し語の数はそんなに多くないので、全文検索できないと使い勝手がかなり悪い。原因は現在調査中。

2008-01-02

天皇杯決勝 広島×鹿島

結果は、0-2で鹿島の勝ちだった。これで鹿島はJリーグ優勝に続いて、Jリーグ主要タイトル11冠目を達成した。

なんつーか、大方の予想通り、無難に鹿島が勝った。序盤から優勢の鹿島が前半8分右SBの内田のゴールで先制。角度のないところからクロスに見せ掛けての見事なシュートだった。

ただでさえ、地力の差がある広島はこれでかなり苦しくなってしまった。前線と中盤ではプレスを受けまくって、前にボールを運べない。中盤の攻防で劣勢を強いられたのは、出場停止の柏木の不在も大きかったかもしれない。相手にボールが渡ると、サイドチェンジを効果的に使われて、ファールで止めることしかできない。得点にはならなかったが、鹿島は良い位置でのFKが何本もあった。どれか1本決まっていたら、その時点で試合終了だっただろう。

後半になると、広島は選手のポジションをどんどん上げて、攻勢に出る。特に駒野とオーバーラップした槙野のコンビで再三右サイドで突破するが、クロスは鹿島の中のDFに弾き返されてしまう。鹿島の選手の戻りが速いので、中の準備が整っちゃっているんだよね。この攻撃を遅らせてカウンターを防ぐ技術というのは、鹿島の勝負強さを支えているんだろうな。浦和とかガンバはあっさりと中盤通しちゃうんだよね。

そして最後ロスタイム、広島がDFの盛田が前線に出てパワープレーに入ったところで、逆に鹿島のダニーロと柳沢コンビが駄目押し点を挙げて万事休す。鹿島が点差以上の実力を見せて危げなく勝ったせいか試合後の喜ぶ選手も悔しさを滲ませる選手も少なく、淡々とした印象。やっぱり準決勝の鹿島×川崎が事実上の決勝戦だったか。

鹿島はJ1と天皇賞を獲って、今期最強チームであることを改めて証明したわけだが、やっぱり浦和に比べるとACLや代表の疲労というのがないとは言える。今年、鹿島はACLもあるし、岡田監督になって代表にも呼ばれることが増えるだろうし、そこでちゃんと結果を残せれば、名実共にJリーグの王者ということだろうね。

広島は、とりあえず選手の流出をどれだけ防げるか。フロントが完全移籍でしか移籍を認めていないらしく、移籍金がネックであまり交渉は進んでないらしいが、今回の天皇杯準優勝で、さらに残る選手が増えるのではないかと思う。この調子で来期J2を圧勝で優勝してJ1に帰ってきてほしいものだ。

2008-01-01

初詣に行ってきた

元旦ということで初詣に行ってきた。千葉に越してきたから初めて。

近場で有名な寺社と言えば、日蓮宗大本山の一つ、中山法華経寺。僕のアパートから歩いて30分くらいのところにある。市川市と船橋市との市境を決める際に船橋市は中山競馬場を、市川市は歴史的な建造物である中山法華経寺を選んだという嘘か本当かわからない話があるが、そう聞くと、市川市が競馬場を選んでいれば、住民税ももっと安くなったんだろうなあ、と即物的なことを考えてしまう。

初詣の道すがら考える。初詣というのは神社に行くんじゃなかったっけ? 初詣と言えば、明治神宮が有名だもんなあ。まあ、間違っていても、何かやっているかということで行ってみると、やっぱり初詣は寺でも全然OKみたいで、参道には屋台が並んで人が溢れ返っていた。そこでまた気になることが。すれ違う人々で破魔矢を持ってる人がちらほらいる。あれ?破魔矢は神社じゃなかったっけ? あとで調べたところによると、神社でも寺でも破魔矢は売っているらしい。なんなんだよ、破魔矢って。

それで、なんとか境内に辿り着き、20分ほど並んだのち、ようやく参拝する。ポケットから5円玉を出して投げ入れ、手を合わせて、世界平和と自らの健康を祈る。周りを見ると、堂々と拍手を打つ人もいるが、なんかもう何が神社で何が寺なのかよくわからなくなっているので、アリなのかなと動揺してしまう。

参拝を終えて、中山法華経寺の中をぐるぐると散歩してみる。敷地はかなり広く、色々な寺が結合している構造らしい。中には本物の神社もあり、おみくじが木に大量に結びつけられている。やっぱり何がなんだからわからない。

帰り道、来た道と違うルートを通ったら、道に迷ってしまう。市川市は結構入り組んだ道が多いのだ。結局1時間くらいかかって、家に辿り着いたときにはへとへとになってしまった。

慣れないことはやるものじゃないのか、あまり物事を深く考えないほうがいいのか。予想以上に疲れた初詣だった。