2008-03-29

W杯アジア三次予選 バーレーン×日本&親善試合U-23日本×アンゴラ

結果は、A代表の方は1-0で日本の負け。この敗戦で日本はグループ首位から2位に順位を落とした。U-23の方は1-1で引き分け。日本の得点者は豊田。

まず、A代表の方だが、かなり酷い試合だった。選手が全然動かないし、ボールも大きくクリアするだけで、繋ぐ意思が全然ない。ボールを持てたときも速攻一辺倒で単調な攻撃に終始した。確かにアウェーで、気温が30度を越えるような環境だったらしいが、1週間前から合宿をしているのだから、あまり言い訳にはならないだろう。これほど悪い代表の試合というのも久しく記憶にない。

原因をあまり選手やシステムのせいにはしたくない。ピッチ上には十分に技術や能力の高い選手が揃っていたはずである。今回先発を外れて途中出場でリズムを変えた遠藤の存在が重要だという声が多いが、それでは個人頼みということになってしまう。ガンバじゃないんだから、代表がそれでは困るのだ。

岡田監督は敗因について自分のやり方ではなく前任者のやり方を踏襲したことを挙げているようだが、これも酷い話だ。予選に絶対勝とうとする意志、もしくは、自分の理想のサッカーを追い求めようとする意志を感じない。誰もオシムジャパンの劣化版など見たくはないのだ。これで尻に火がついて、ガムシャラに自分の道を進むことを期待したい。

対照的に、評価の上がっているのが、翌日に行なわれたU-23代表の方。確かに、守備ではハードワークをこなし、攻撃では新戦力がアピールを見せたが、結局、前日昼に来日したアンゴラ相手に引き分けという事実も見逃してはいけないだろう。1失点してしまったのも問題だ。

とは言え、前日の岡田ジャパンの試合に比べて、U-23代表の方が明るい材料が多かったのも確か。これは、最終予選から続く反町監督の一貫した選手起用のおかげだろう。チームを引っ張ってきた平山や家長をパフォーマンスの悪さを理由に外したが、これにより一時的にチームは弱くなったが、そのかわり選手に緊張感が生まれ、監督への信頼が増したというのが原因だろう。選手のハードワークというのはチームと監督への信頼がなければできない。

あとは、一度解体したチームをどう組み立てるかだが、この点についてはまだかなり不安だ。海外に行ってしまった水野、本田をどうするか。A代表に取られている水本、内田、安田をどうするのか。軸の決まらないFWをどうするか。さらにはOAをどうするのか。課題は山積している。それを反町監督がどうまとめるのか、正直言って期待薄だ。しかし、選手たちは反町監督のやり方に納得しているようだし、外野がとやかく言ってもしょうがないかもしれない。

反対に岡田監督の方は選手からもあまり信頼されていないようだ。やっぱり前任者と比べてしまうのだろう。そういう意味でも悪い流れを断ち切るために思い切った選手の入れ替えも必要かもしれない。ここはJリーグを盛り上げるためにも、現在圧倒的な強さを見せている鹿島からの大量招集を期待したい。というのは半分冗談で、小笠原、本山、青木あたりを入れたりすると、代表はかなり活性化されるんじゃないかな。

まあ、しかし、三次予選でこれほど苦労するとは思わなかったな……。

2008-03-20

Yahoo! ファンタジーサッカー 第2節 結果

位置選手チームボーナスfp
合計31fp74fp
GK南 雄太1fp4fp
DF샮ꆡ췎쪿-1fp3fp
DF竹内 彬4fp9fp
DF阿部 翔平1fp6fp
MF小笠原 満男鹿島1fp3fp
MF遠藤 保仁(C)G大阪6fp10fp
MF梅崎 司浦和1fp3fp
MF安田 理大G大阪5fp9fp
MF小川 佳純1fp5fp
FWバレーG大阪3fp6fp
FWエジミウソン浦和3fp6fp

全然駄目だった。攻撃陣をガンバ、守備陣を横浜FM、中盤に安い浦和の選手を起用したのだが、ガンバがまさかの無得点、横浜FMは勝ったが1失点。今年のルールだと、無失点じゃないと全然おいしくない。やっぱり、鹿島で固めるのが良さそうだな。

2008-03-18

Jリーグ 第2節 磐田×G大阪

結果は、3-0で磐田の勝ちだった。最後の3点目で中山が15年連続ゴールの記録を更新した。

いや、驚いた。2節でオジェック監督解任である。後釜にエンゲルスコーチがいるから大丈夫と言えば大丈夫なのだが、監督交代は最後の切り札。それを2節で出さなきゃいけないほど、浦和は追い込まれてしまったわけだ。やはり、オジェックでは浦和の選手をまとめきれなかったのだろう。去年から選手の戦術批判が絶えなかった。そこでフロントはオジェックとワシントンの二択を迫られたわけだが、両方を失う結果になってしまった。まあ、サッカー界ではよくある話だ。しかし、面白いのは、一方で降格したのに選手の厚い人望で残った広島のペドロヴィッチ監督みたいな例もあるということだ。つくづくサッカーというのは難しいスポーツだ。

昨季の上位陣では他にも川崎が神戸に1-4で負け、ガンバも上に書いたように磐田に3-0で負け。鹿島だけが無傷の2連勝。早くも鹿島独走の気配だ。

さて、試合の方だが、前半は磐田のペース。ガンバは守備陣の連携が悪かった。攻撃陣もバレーとルーカスのところを磐田にしっかり守られてしまった。そして、ガンバは運も悪かった。前半8分に萬代の絶妙なバックヘッドで失点すると、29分には完全な誤審でPK。これでまたガンバはバタバタしてしまう。西が前線で動きまわり、ガンバはそれを掴まえきれない。明神と遠藤のダブルボランチだが、二人の足が重い。2節で疲れが出てるってどうなんだよ、ガンバ。

後半に入ると、播戸を入れて前線のポジションを変更したことで、攻撃が機能し、ガンバが立て続けにチャンスを作るが、バレーが決められない。マグノ・アウベスが抜けて、バレーに得点源としての役割が集中しているだけに、バレーのブレーキがそのままチームの負けに繋がってしまうという状況になっている。ルーカスと播戸の奮起に期待したい。

以降、ガンバが攻め疲れてしまうと、ガンバがダラダラとボールを持って、磐田がカウンターという流れに。結局、ガンバ守備陣の連携の悪さは改善されず、磐田は何度も決定機を作るが、ロスタイム、中山が泥臭く決めて、試合終了。

試合をまとめると、磐田がうまく守ったというのが半分、ガンバが自滅したのが半分というところだろうか。とにかくガンバはゲームの入り方と守備陣の連携が悪い。磐田にサイドバックの裏のスペースを狙われまくり、2対2、3対3なんてざらという状況では2006年くらいの5点取って3点取られるサッカーに逆戻りだろう。西野監督には自慢のDF陣を早く機能させてほしいものだ。

磐田は、前田が離脱したりジウシーニョが出場停止の中でガンバからしっかり勝ち点3を稼げたのは大きい。守備の集中力もあった。しかし、浦和から勝ち点を取った横浜FMや名古屋もそうだけど、運動量があって守備がしっかりしているチームが今季は多そうだ。鹿島以外の4強も大こけスタートだし、今季前半はかなり混沌とした状況になりそうだ。大分2位というのも驚き。この間、最下位予想したのに……。

2008-03-15

児童ポルノ禁止法の創作物適用でアニメ業界に対する影響は?

アニメ・漫画・ゲームも「準児童ポルノ」として違法化訴えるキャンペーン MSとヤフーが賛同 - ITmedia News

これに加えて、自民、民主両党からも創作物に対する児童ポルノの適用について改正案を出す予定があるらしい。いやはや、この問題にコメントしなきゃいけなく世の中になってしまうとは。全くなさけないというものである。

改めて表明すべきことでもないと思うのだが、当ブログはもちろんアニメや漫画やゲームに児童ポルノ禁止法を適用することは反対である。理由はこれまた言うまでもないことだが、実際の人的被害が出る問題と、創作物を同じ俎上で語るということがナンセンスだし、創作物の単純所持禁止なんて完全な思想の自由の侵害であり、全く問題外である。ロリコンは思想じゃない? では、欲情の禁止と言い換えてもいい。恐しいことに、18歳未満の少年少女に欲情するということそれ自体が直接犯罪になってしまう。今の日本はそんな社会になりそうなのだ。

まあ、しかし、こんなことはわざわざここで書かなくてもネットで散々議論されているので、これくらいにしよう。ここでは、もし、アニメ、漫画、ゲームが児童ポルノ禁止法により規制されるとしたら、現実的に何が起こるのか予想してみたい。と言っても、別に極端なことを言って煽ろうというわけでもない。純粋に今のオタク業界が児童ポルノにどれだけ支えられているのかを考えてみたいのだ。

まず、当然、18歳未満の少年少女の性行為描写は禁止である。ということは、エロアニメ、エロ漫画、エロゲはほぼ全滅である。ご丁寧に、18歳以上の設定でも18歳未満に見える場合には取り締まるべきという話も出ている。生き残るのは大学生ものや社会人ものだ。これは、高校生以下の主人公が多い現状のオタク業界ではマイノリティだろう。これにより、今のエロゲ原作アニメも同時に全滅である。最近のアニメだと、efもプリズムアークもH2Oもきみあるも禁止だ(クラナド、true tearsはこの段階では一応OK)。

同人誌もほぼ全滅だ。漫画やアニメの主人公のほとんどは10台の少年少女である。これを題材にしたエロ二次創作も当然禁止である。今までは「for adult only」と書いておけば良かったが、もし、児童ポルノ禁止法が適用されてしまえば、同人誌を描いたり買ったり所持しただけで逮捕される可能性がある。もちろん腐女子も例外ではない。おお振り本やギアス本を書いている暇はないのだ。

次に児童ポルノ禁止法によれば、全裸、もしくは下着姿も処罰の対象である。というわけで、ゼロの使い魔も狼と香辛料もかのこんもとらぶるも一騎当千も規制の対象になる。こどものじかんやもえたんも多分NG。コードギアスや舞乙HiMEも一部シーンはカットしなければならないだろう。

「直接的に」禁止されそうなのは、これくらいだろうか。しかし、間接的な影響は計り知れない。同人誌とエロゲが禁止なら、今の秋葉原オタク文化圏はほぼ壊滅と言ってもいい。とらのあなもK-BOOKSもメロンブックスもゲーマーズも間違いなく潰れる、もしくは、全く他業種への転身を図らなればらなくなる。

雑誌関係もかなりまずい。コンプティーク、メガミマガジン、電撃G's magazineあたりも当然廃刊だ。そうすると、エロ以外の美少女ゲーム関連も縮小傾向になるだろう。直接的なエロはないものの、なのは、クラナドなど美少女もののマルチメディア展開も大幅に制限される。今、非エロ美少女ゲームは、実はどれもかなり苦戦している。エロが禁止されることでどうなるかは予想がつかないが、同人誌という最終的な捌け口が制限されている以上、大きな再編を強いられるのは間違いない。事実上、現状の美少女ゲーム文化はエロ、非エロ関係なくほぼ壊滅ということだ。

ということで、もし児童ポルノ禁止法の適用が何年か前から行なわれていたらという想像の元、あらためてアニメ業界を見直すと、秋から冬にかけては、DC2、ef、マイユア、クラナド、キミキス、プリズムアーク、こどものじかん、H2O、きみある、true tears、AYAKASHIあたりが放送できなかった、もしくは、されなかったと思われる。狼と香辛料、二ノ宮くん、BLUE DROP、GUNSLINGER GIRL、ロザリオとバンパイアあたりはグレー。ナイトウィザードあたりもエロ展開を少ししているので危うい。まあ、16、17本くらいだろうか。秋、冬アニメは合わせて大体50本強くらいなので、3分の1くらいだろうか。

今までの考察をまとめると、児童ポルノ禁止法がアニメなどに適用されれば、直接的、間接的に現状のアニメの3本に1本に影響があると考えて間違いないだろう。もちろん、そのまま本数が3分の1減少すると考えるのは短絡的ではあるが、逆に、アニメ全体の3分の1に影響があり、同人誌や秋葉原文化圏が消える以上、産業構造がおかしくなり、今の深夜アニメが全部消えるということも十分に考えられる。

以上の議論は飛躍している部分もあるだろう。しかし、順番に考えていくと、十分有り得る範囲の発想のはずだ。彼らの言う、アニメや漫画やゲームの、実際の犯罪に対する影響なんて全く根拠がない。しかし、児童ポルノ禁止法によって、日本のアニメ産業が壊滅する。そんなシナリオは十分現実に起こりうるのである。Comic LOが廃刊するだけだろ、なんて甘く考えている諸兄はこの際認識を改めてもらいたい。

2008-03-13

Yahoo! ファンタジーサッカー 第1節 結果

位置選手チームボーナスfp
合計18fp79fp
GK川島 永嗣川崎2fp6fp
DF井川 祐輔川崎0fp4fp
DF水本 裕貴G大阪2fp9fp
DF伊野波 雅彦鹿島0fp9fp
MF小笠原 満男鹿島0fp5fp
MF遠藤 保仁(C)G大阪4fp9fp
MF中後 雅喜鹿島2fp11fp
MF佐々木 勇人G大阪1fp8fp
MF安田 理大G大阪3fp8fp
FWバレーG大阪0fp1fp
FW鄭 大世川崎0fp0fp

今年も開幕しましたファンタジーサッカー。今年は結構ルールが変わっていて、まず大きいのが、年俸のアップの判定にボーナスも考慮されるようになったこと。それに合わせて、ボールタッチ数などのお手軽なボーナスが厳しくなって、ボーナスが全体的に減少した。他にも、アシストが判定がゆるくなった代わりにボーナス扱いになり2fpから1fpになったり、1失点のDFが2fpから1fpになったりと、変更が多すぎてまだ今年の傾向が読めない。

というわけで、いつにも増してガチガチの編成になったんだけど、ご存知の通り、ガンバと川崎がコケてしまって、いまいちのスタートになってしまった。

しかし、これだけルールが変更されたのに、平気でボーナス4fp、合計9fp取って年俸がアップした遠藤はさすがミスターファンサカだね。今年も遠藤固定でキャプテンが正解になりそうだな。

バレーは大ブレーキ、鄭大世は値段相応だった。ジュニーニョがボーナス5fpだったので、余裕があれば是非入れたいのだが、今のところ年俸的に遠藤とジュニーニョの二択になってしまう。小笠原はPK失敗が痛かったけど、かなりお買い得選手だと思う。

1節の結果だけ見ると、なんとなく攻撃的MFが有利なのかなという気はする。DFはやっぱり完封じゃないとおいしくない。FWは相変わらずバクチ。基本3-5-2が良さそうかな。

次節はかなり難しい。普通に考えれば、鹿島、浦和、横浜FMなのだが、鹿島はACLのアウェーの帰りだし、浦和は超グダグダ。と考えると、横浜FMが無難かなあ。

ちなみに、BloggerPostのファンサカ記法は今年もそのまま使えました。どう書いたのか、忘れかかっていたので、ちょっとほっとした……。

2008-03-11

Jリーグ 第1節 FC東京×神戸 川崎×東京V

結果は、FC東京×神戸は1-1で引き分け、川崎×東京Vも1-1で引き分けだった。

いよいよJリーグが開幕したわけだが、波乱の幕開けとなったようで、昨季トップ5のうち、順当に勝ったのは鹿島だけ。浦和は横浜FMに負け、ガンバは千葉に引き分け、清水は大分に負け、そして、川崎も昇格したばかりのヴェルディに引き分けと予想屋泣かせの結果になった。

土曜日は14:00開始の三試合、TBSで浦和×横浜FM、BS1で名古屋×京都、MXでFC東京×神戸と、三つの試合が見れたんだけど、浦和の試合はどうせグダグダなのが目に見えてるし、名古屋×京都もスタメン的にあまり見る気がしなかったので、今季のダークホースになりそうなFC東京と神戸の対決をメインに見ることにした。例によって、テレビが2台あるので、サブで浦和×横浜FMもちらちら見た。

それで、試合内容の方だが、FC東京は万全のスタメン、神戸は大久保が怪我でベンチ外、ボッティがサブでスタートとやや不安な布陣。そして、FC東京がホームということで、前半はFC東京のペースになった。FC東京のフォーメーションは平山を1トップに置いた4-5-1なのだが、この中盤でパスが回る回る。今季から加入の羽生が随所に顔を出し、エメルソンがワンタッチでさばき、石川も再三ゴール前に顔を出す。しかし、得点は前半終了間際のセットプレーだけ。ポゼッションのわりにシュートチャンスもそんなに多くはなく、神戸にうまく守られてしまった感がある。

そして、後半になると、神戸はボッティと須藤を投入。これで流れが変わった。神戸は中盤での主導権を取り返し、カウンターでFC東京を攻め立てる。ここで、FC東京の悪い癖が出て、最終ラインがずるずると後退。ますます、スペースが開いて神戸ペースに。そして、右サイドのFKから得点を決められて同点にされてしまう。この悪い循環をいかに断ち切るかが、今年のFC東京の課題だろう。

結果はこのまま引き分けたわけだが、FC東京の途中から出てきたKリーグ得点王のカボレがなかなか面白い選手だった。フィジカルも強そうだし、神戸のDFの真ん中をぶち抜くくらいテクニックとスピードがある。去年のワンチョペと違い、今度は当たりの外国人のようだ。

神戸は前半FC東京のMoving Footballに翻弄されてしまったが、後半しっかりと主導権を取り返したのは良かった。大久保とボッティがちゃんとスタメンで出れるようになれば、もっと良くなるだろう。

次は、川崎×東京V。今季の川崎と言えば、ジュニーニョ、フッキ、チョンの3トップ。ハマれば強そう。でも、本当にうまくいくのか、期待半分、不安半分の状態だったわけだが、この試合では不安の方が当たってしまった。全然連携がない。みんなボールを持ったら、一人で持ち込んでシュートを打つだけ。それでも脅威なのが、この3トップではあるのだが、結局この試合の川崎の得点はセットプレーからの森の得点のみ。次の試合に向けてかなりの修正が必要だろう。

対するヴェルディは、予想していなかったが、かなり良いサッカーをしていた。中盤でしっかりパスを繋ぎ、ディエゴや広山が決定的なシュートを何本も打ったが、オフサイドや川島の神懸かり的な守備に阻まれて得点にはいたらなかったが、4強の一角川崎相手に堂々としたサッカーをしていたと言ってよい。この間、降格候補に入れてしまって、ちょっと後悔している。

しかし、川崎はかなり酷かったね。特にリードしてからのベタ引きっぷりは見てられなかった。完全にフォーメーションは7-0-3。川崎は守り切るチームじゃないでしょう。この辺のセコさが肝心なところでの勝負弱さに繋がっているんじゃないだろうか。川崎には相手を粉砕するようなサッカーをやってほしいものだ。

それで途中出場の平本が試合終了間際にPKを貰い、ヴェルディはなんとか引き分けに持ち込んだのだが、他にも17歳の河野がドリブルで中村憲剛をぶち抜くなど面白いプレーを見せていた。ヴェルディのユースは森本みたいな面白い選手が時折出るね。この試合で、名門ヴェルディを柱谷監督が立て直せるか、ちょっと目が離せないチームになったね。

2008-03-08

Jリーグ今季展望 下位チーム&昇格チーム編 さらに順位予想も

さらに難しい下位チームと昇格チームについて。

ジェフユナイテッド千葉

今季のストーブリーグの主役は、浦和でもガンバでもなく、この千葉だった。昼田強化部長(現GM)の名前がスポーツ新聞に出ない日はなかったくらいだ。なんと昨季のスタメン水野、羽生、山岸、佐藤勇人、水本の5人が移籍。主な理由は、クラブに対する不信。噂では淀川社長が独断でアマル監督と唐井GMを解任し、チームを去ろうという選手に対してもろくに応対しなかったらしい。それでサポーターもかなり怒っていて、今季チームとしてどうなるのか、最も心配なチームだ。

しかし、元からそんなに選手層が薄いチームではないし、谷澤、苔口、馬場、青木良太と他チームで燻っている若手を獲得するという戦略は面白い。もちろん残留争いには参加せざるをえないとは思うが、なんだかんだで残留しそうな気はする。

大分トリニータ

千葉の陰に隠れているものの、大分のオフシーズンも相当酷い。梅崎、松橋、三木、山崎、福元など主力級の選手が大量移籍。代わりにウェズレイと家長を獲得したわけだが、家長は大怪我で半年以上の離脱が確定。ウェズレイは実績は申し分ないが、昨季後半の大ブレーキは広島降格の主因に挙げられるほどだ。非常に厳しいシーズンになるだろう。

大宮アルディージャ

昨季は、高い守備力はあるものの、横浜FCに次ぐワースト2位の得点力で、11引き分け。降格ギリギリのラインをずっと彷徨っていたわけだが、補強状況を見る限り、主力級は移籍もせず入ってもこず、現状維持という感じで、今季もなかなか躍進というわけにはいかないだろう。

となると、注目は今季から指揮をとる樋口監督ということになるのだが、チームカラーにあまり合うとは思えない攻撃サッカーを標榜しているのが、少しひっかかる。インタビューなどでは最終ラインを10m上げたいなどと言っているが、それで肝心の守備力が失われてしまわないか心配だ。いざとなったら昨季終盤指揮をとった佐久間監督再登板があるかもしれない。

コンサドーレ札幌

ここからは昇格組。J2見てないんで、データだけで判断ということになります。

まずは、J2優勝の三浦監督率いる札幌。クラブが財政難ということで戦力だけ見れば、J2中位レベル。昇格残留請負人の三浦監督マジックにより、J2を優勝してしまったわけだが、果してJ1でそれがどれくらい通用するのか。昨季のJ2優勝で昇格した横浜FCの体たらくを見てしまっているだけに、札幌も正直信用できない。

しかし、それは三浦監督自身もよくわかっているようで、今季の目標は「残留争いをした上での残留」とのことである。清々しいくらいの現実主義。今季の三浦監督の冒険は残留争いウォッチャーとしてもかなり楽しみだ。

東京ヴェルディ

昨季はJ2としては驚異的な戦力を武器にジェットコースターのような激しい昇格争いを潜り抜けて3年ぶりにJ1に戻ってきたわけだが、他のチームに比べてどうも気が抜けている感じがしちゃうんだよね、このチームは。

優勝を狙うというとぼけた社長の会見もそうなんだけど、監督がコーチから繰り上がりの柱谷監督というのはどうかなあ。優勝を本当に狙っているチームはそんなことしないよねえ。土肥、福西、那須、フランシスマールなんていう補強は悪くはない。しかし、一番重要なのは、昨季J2得点王フッキの穴をどう埋めるかなんじゃないの? 新外国人のレアンドロも得点をガンガン取るタイプではないらしいし。

ヴェルディは相当厳しい結果を覚悟した方がいいんじゃないかな。

京都サンガFC

昇格組の中で一番積極的に補強を行なったのが、京都。主力選手の大半は残っているし、柳沢、佐藤勇人、シジクレイ、増嶋と真ん中のラインをしっかり強化してきた。今年こそはエレベータクラブから脱却したいという強い意志を感じるのだが、ヴェルディと同じく、監督で妥協してしまった感は否めない。加藤監督はフロント入りもしているわけで、早めの監督交代も視野に入れているのかもしれない。

順位予想

というわけで、順位予想

1浦和レッズ
2川崎フロンターレ
3ガンバ大阪
4鹿島アントラーズ
5清水エスパルス
6横浜F・マリノス
7ヴィッセル神戸
8ジュビロ磐田
9アルビレックス新潟
10FC東京
11柏レイソル
12名古屋グランパス
13京都サンガFC
14大宮アルディージャ
15ジェフユナイテッド千葉
16コンサドーレ札幌
17東京ヴェルディ
18大分トリニータ

普通に考えれば、浦和、ガンバ、鹿島、川崎の4強ということになるのだが、まず、その中で一番厳しいのは選手層が薄い鹿島だと予想。そして、ACLグループリーグを免除されている浦和が有利。ガンバはACLと代表でかなり苦しむのではないだろうか。読めないのは、川崎。攻撃陣がはまれば、シャレにならない得点力だと思うが、去年の引き分けの多さ、肝心なところでの勝負弱さが気になる。

清水、マリノスは、この辺が順当だろう。磐田、新潟、FC東京、名古屋、大宮あたりは、選手の入れ替わりがあったり監督交代があったりして新しいチームを作るのに苦労すると思う。その間隙を突いて神戸が結構躍進するんじゃないかな。柏は戦力を考えれば、このあたりが妥当か。名古屋はやっぱり、新人監督ということで中盤あたりでチーム内に混乱が生じるのではないだろうか。

下位では、やっぱり昇格組と千葉、大分あたりが残留争いをやることになりそうだ。その中でも戦力的に一番厳しい大分が最下位候補。もし、大分が残留できたらまさにシャムスカマジックという感じだ。

2008-03-07

Jリーグ今季展望 中位チーム編

今日は中位チーム編。上位チームと比べると監督が変わっていたりして、ちょっと戦力分析が難しい。

横浜F・マリノス

昨季7位はマリノス。早野監督は就任早々色々言われたが、結果的には、堅実な戦術でそこそこの結果は残した。今年は、ジュビロの黄金時代の基礎を築いた桑原隆を監督に迎え、飛躍の年にしたいはずだ。攻撃陣は、日本人得点王の大島と坂田に加え、ロニー、ロペス、兵藤、水沼と即戦力から期待のルーキーまで幅広く補強し、シーズンを通して戦える戦力になったと言えるだろう。守備陣ももちろん問題ない。難点を挙げるなら、中盤の層の薄さあたりだろうか。ボランチの開幕スタメンが山瀬、松田らしいというので、ちょっと驚いている。松田のボランチってあまり良い印象がないし、山瀬は前で使いたい。はまれば面白そうではあるが。

まあ、上位に入っていけるだけのポテンシャルはある。あとは、桑原監督次第だろう。

柏レイソル

昨季前半は旋風を起こした柏だが、終盤は負けが多く、結局この位置になった。それでも、J2から昇格したチームということを考えれば、上出来。補強も積極的で、アレックス、ポポ、茂原と、ちょっとアタッカー過多になるんじゃないかというくらいの陣容になった。

だからと言って、昨季終盤の出来を考えると、現状維持がせいぜいと言ったところだろうか。出遅れたりすると、下位に低迷してしまう可能性もある。守備がしっかりしているので、残留争いになることはないと思うが。

ジュビロ磐田

昨季は、ジュビロのカラーに合わないアジウソン監督の元、迷走してしまった感のあるジュビロだが、今季の内山監督は全盛期のパスサッカーを目指すと明言している。これにより、ファブリシオとマルキーニョス・パラナの二人のボランチを放出し、日本人の中盤を作るということになりそうだが、これが吉と出るか凶と出るかは予想がつかない。

補強の最大のポイントは広島からやってきた駒野。個人的には日本最高の右サイドだと思うし、今季も間違いなくチームを牽引する活躍を見せることだろう。

不安材料は、FW前田の離脱。代表で古傷を痛めてしまったようだ。これは磐田にとっては非常に痛い。ジウシーニョと萬代を獲得して、FWの層は厚くなってものの、前田の代役は日本中を探しても見つからないくらいだ。チームへの影響は必至だろう。

このチームも現状維持ができればいいほうかなあ。まずは混乱してしまったチームカラーを元に戻すことが求められるかな。

ヴィッセル神戸

昨季10位。昇格チームであることを考えれば、悪くない順位なのだが、選手個々の能力はかなり高い。松田監督も継続、補強も現役韓国代表キャプテン金南一を獲得し、FC東京から鈴木規郎、大分から松橋など面白い選手を獲得している。順当に行けば10位よりも上を狙えそうだ。今季J1のダークホース的存在になるだろう。

名古屋グランパス

今季一番読めないのが、名古屋。監督経験のないピクシーが監督になったわけだが、どんなサッカーをやるのか全く検討がつかない。報道によれば、4-4-2でしっかり攻撃を組み立てるサッカーをやるらしい。開幕までに間に合うかやや心配ではある。

選手を見ると、本田は海外移籍で抜けてしまったが、マギヌンと深井を補強したので、問題ないだろう。面子的にはもっと上を目指せるはず。永遠の中位からそろそろ脱却したいところだ。

FC東京

昨季一時期は残留争いに巻き込まれてしまったFC東京。スタメン選手を見れば、なさけないとしか言いようがない。その一番の原因は、解任したはずの原監督の復帰や、まるで役に立たなかったワンチョペ、福西の獲得、そして1年での放出など、ヴィジョンのなさを露呈してしまったフロントだろう。

しかし、今季は、U-17代表監督として実績のある城福監督を迎え、Kリーグ得点王のカボレ、城福監督の「ムービングフットボール」を体現する選手として羽生、今野がCBをやるくらい不安のあった守備にはブルーノ・クアドロスを獲得と、ほぼ万全の体勢だ。他にも佐原、近藤、長友とサブのメンバーにも事欠かない。

今年こそは上位争いに絡んでほしい、というか、絡むべきチームだろう。

2008-03-05

Jリーグ今季展望 上位チーム編

Jリーグ開幕直前で戦力もほぼ確定したということで、大雑把に戦力分析をして、今季の展望を考えてみたいと思う。まずは、昨季のリーグ上位から。

鹿島アントラーズ

昨季終盤は鬼神のような強さでリーグと天皇杯の二冠を達成した鹿島だが、今季の補強状況はあまり頼もしいものではない。新戦力で計算できそうなのは、FC東京から加入した伊野波くらい。逆にFWの柳沢、CBのファボンが抜けており、FWとCBの層はかなり心配だ。実際、この間のゼロックススーパーカップで岩政と大岩が退場になってしまい、開幕戦は新加入の伊野波とボランチが本職の中後がCBのポジションを務めるらしい。この即席コンビしか作れないところに今季の鹿島の不安が表われている。

ACLをグループリーグから戦うことや、田代、岩政、内田など代表が増えているので、シーズンを通してフルメンバーで戦うことが厳しくなると思われる。さらに、小笠原、本山、野沢なども代表に招集され、怪我でもしてしまったら大変なことになる。選手層のことを考えると、現実的にはACLかリーグか、狙うタイトルを絞る必要がありそうだ。

良い情報としては、夏には中田の復帰がほぼ確定と言われており、そこまでしっかり上位に食らいついていければ、大きな挽回のチャンスはある。とにかく、まずは怪我人を出さないこと。それが鹿島の至上命題と言えるだろう。

浦和レッズ

昨季は阿部だけの補強だった浦和だが、今季は積極的に選手を獲得している。まずは、ご存知高原。相思相愛ということで、競争もなく比較的安価で獲得できたのは嬉しい誤算だろう。そして、ワシントンの抜けた穴を補うために新潟からエジミウソンを獲得。日本で長いこと活躍しているということで、かなり計算できる選手だ。これに田中達也、永井も加わるのだから、FWの層が弱点と言われた昨季と比べるとかなり改善できている。

しかし、MF、DFを見ると、昨季までJリーグ最高の層の厚さと言われたのに比べると、いささか心配だ。攻撃的MFは梅崎を獲得したものの、ポンテが長期離脱ということで、相殺されてさらにマイナスと言ったところか。そして、長谷部、小野が抜けたことで、中盤の攻撃力はかなり下がったと見るべきだろう。特に浦和にとって中盤からボールを前に運べる長谷部の存在は大きかった。山田や阿部がどこまでその代役を務めることができるのか、ポンテの不在と合わせて、浦和の前半戦は中盤の構成を模索する期間になりそうだ。

DFはネネが抜けただけで、そんなに面子は変わっていないが、阿部の起用法によってはバックアップメンバーに不安が残る。阿部と合わせて、U-23代表でも活躍している細貝がキーマンになるのではないだろうか。細貝がそのままCBに入ってもいいし、ボランチに入って、阿部がCBでもいい。そろそろ年齢的にも成長を期待したいところだ。

それと、残念なことに復帰した三都主が怪我で三ヶ月の離脱を強いられてしまったようだ。日本代表にも大きな損失である。

とは言っても、あの脅威の勝負強さを考慮すれば、今季も間違いなく優勝候補と言えるだろう。

ガンバ大阪

浦和と並んで大型補強を敢行したガンバだが、バランスは浦和より良い。マグノ・アウベスの代わりにルーカス、シジクレイの代わりに水本というのは、能力的にも前任者と遜色ないし、順調に若返りできている。また、層の薄かったDFに福元、ミネイロなども獲得し、成長著しい「弱い方の」中澤も合わせれば、バックアップの問題もない。

また、FWの控えとして大分から獲得した山崎も好調らしく、播戸を押し退けて開幕スタメンもあるとか。西野監督も嬉しい悲鳴だろう。

問題点を挙げるなら、家長がいなくなったことで中盤の交代カードが少なくなってしまったのと、去年唯一の全試合フル出場という結果が示すとおり、いくら選手がいても結局遠藤頼みなところがあるくらいだろうか。それもパンパシの結果を見る限りは大丈夫そうではあるけど。

浦和と並んで今年も優勝候補の一角を担うことになるでしょう。

清水エスパルス

二年連続4位で、今年は優勝を目指すと公言している長谷川監督だが、その威勢の良さとは裏腹に補強は堅実なところに留まった。高校選手権得点王大前や、大学No.1プレイヤーとの呼び声が高いU-23代表本田を獲得できたのは、将来に向けては良かったが、今年の即戦力としては使えないだろう。去年FWの軸として活躍したチョジェジンの代わりに獲得したマルコス・アウレリオも未知数。ボランチの即戦力としてマルコス・パウロが入ったのもなかなか渋いが、去年と比べて戦力アップしたとは言い難い。現実的には今年も4〜5位を目指すチームという感じではなかろうか。期待が集まっている大型FW矢島のブレイクがあれば、もっと上位も目指せそうだが。

川崎フロンターレ

なんと言ってもJ2得点王フッキの復帰!J1得点王のジュニーニョ、北朝鮮代表でこの間の東アジア選手権でも得点王になった鄭大世と合わせての3トップは、過去のJリーグでも最強と言っても過言ではない攻撃陣だろう。しかし、往々にして、こういう夢の組み合わせはうまくいかないものである。フッキも確かに凄いが、川崎の攻撃の中心はジュニーニョ。フッキのためにジュニーニョがフラストレーションを溜めるようなことにならないといいが。

それと弱点だった左サイドには、オシムチルドレンの山岸を獲得して、全体的に隙がない布陣になった。心配があるとすれば、箕輪が離脱してしまったDFだが、今年はACLもないし、大丈夫でしょう。あとは、今や代表の中心選手に成長した中村憲剛が離脱したときのことを考えなければいけないが、去年終盤面白いプレーを見せた養父あたりが成長することを期待したい。

今年は念願の初タイトルに向けて最大のチャンスの年だろう。逆に今年無冠に終わったりすると悪い循環に入ってしまうことも考えられる。川崎と関塚監督にとって勝負の年と言えそうだ。

アルビレックス新潟

去年の6位はなんと新潟である。まあこの辺は団子状態ではあるのだが。選手を見てみると、エジミウソン、シルビーニョ、坂本と、主力として活躍した3選手が抜けたのは、かなり痛い。鈴木監督の目標は「5位以内」らしいが、それも覚束無い戦力だ。

ところで、この「5位以内」、色んなチームが目標に挙げているが、「浦和、ガンバ、鹿島、川崎には勝てなさそうだ。清水あたりには勝つ可能性があるかも」という感じがして、なさけないし、清水に失礼だとも言える(え、俺が失礼だって?)。正直、「5位以内」なんて言っているチームは残留争いに巻き込まれなかったら御の字というところではないだろうか。

新潟に話を戻すと、新加入のアレッサンドロとダヴィがどれだけ早くチームにフィットするかがポイントだろう。マルシオ・リシャルデスの離脱も少し気になる。今季は、10位以内に入れば、鈴木監督は良くやったと言えるのではないだろうか。

2008-03-04

BloggerPost 0.1.8と0.1.9 Emacs22対応、XML-RPCのバグ修正など

bloggerpost-0.1.9-alpha.tar.bz2

ちょっと前のエントリーで触れたように、Emacs22(UTF-8)対応とRuby 1.8.6(REXML)バグ回避の0.1.8をリリースしたんだけど、コードを眺めていたら、XML-RPCのバグも発見して、さらに0.1.8のパッケージングもちょっとミスっていたことが判明して、慌てて0.1.9もリリース。もうちょっと落ち着いてやればよかった。

それと、ついでにEmacsのorg-modeのスタイルも追加してみた。config.ymlに"defaultstyle: org"と書くと使える。僕もこれからしばらくorg-modeで書いてみる。これで、メモ書き、Todo リスト、Howmなどに続いて、何でもかんでもorg-modeになりつつあるな、僕のEmacs環境は。