結果は、浦和×鹿島は0-1で鹿島の勝ち、 G大阪×神戸は1-1の引き分けだった。G大阪はこの引き分けで優勝が完全に消滅し、鹿島は首位浦和に勝ち点1差まで詰め寄った。また、鹿島はこの勝利でJ1最速の通算300勝を達成した。
今週もテレビ2台で、浦和とガンバの試合を同時に見る。と言っても、今週は浦和と鹿島の試合を中心に、ガンバと神戸の試合は横目で少し見る程度。
で、その浦和と鹿島の試合だが、前半は鹿島のペース。鹿島の選手は、ボールを持つと積極的にシュートを打ってくる。浦和もコースはしっかり防いでいるのだが、闘莉王は不用意に手を出してしまいハンドでイエローカードを貰ってしまう。これで闘莉王は最終戦出場停止に。横浜FC相手では焼け石に水だろうけど。
そして前半終了間際、空中で新井場のヒジが相手に当たったということで、2枚目のイエローカードを貰い、退場。鹿島は前半のうちに1人少ない状態になってしまう。さらに後半鹿島は不可解な一発退場で9人になってしまうのだが、この日の主審は今のJリーグでも最も評判の悪い扇谷氏。試合前から何か起きると言われていたが、やっぱり現実になってしまった。
ハーフタイムで鹿島は交代なし。本山が左サイドバックに下がる。中盤が作れていない浦和を見て、強気の作戦かと思ったが、鹿島はベンチにDFがいなかったらしい。浦和はこの隙を突き、サイドを広く使って鹿島を揺さ振る。鹿島は防戦一方になってしまうが、ポゼッションもカウンターも両方できるのが今の鹿島の強み。マルキーニョスを中心に時折鋭いカウンターを仕掛ける。
それが奏功したのが前半20分、ショートカウンター気味に攻め込んだ鹿島が、浦和のラインの乱れたところを突いて、抜け出した野沢がファーのゴール斜め上に絶妙なシュートを決めた。あの状況でちゃんとコントロールしたシュートを打てる野沢はさすがとしか言いようがない。
この後、鹿島は前述の通り船山が一発退場になるというアクシデントはあったものの、オリヴェイラ監督の交代策もはまり、守備陣は集中した守りを見せて、見事逃げ切って優勝へ望みを繋いだ。
ところで、浦和と鹿島の試合が終わった直後、ふと忘れかけてたガンバと神戸の試合に目を移すと、ちょうどガンバがロスタイムに同点にされているところだった。なんかもう言うのも飽きてきたけど、何やってんの、ガンバ。この2試合ちゃんと勝ってれば首位だったのに。浦和も疲労と強豪相手が続いたというのもあるけど、直近の4試合で、3引き分け1敗は褒められた成績ではない。鹿島が1チーム頑張ってJ1を盛り上げているという感じだ。
浦和は、今週は1週間ちゃんと時間が取れたはずなんだけど、疲労を回復できなかったようだった。ACL優勝でちょっと燃え尽きているというのもあるかもしれない。あと、鹿島と比べると、戦術面の柔軟性の無さが表われてしまったと思う。鹿島が押していた時間帯、浦和はセーフティ・ファーストでボールを大きく蹴るだけだったけど、逆に浦和が押していた時間帯は、鹿島は小笠原を中心にボールをしっかり繋いで反撃に転じていた。浦和がここ最近勝てていないのは、4試合で1得点という得点力不足が原因。ポンテとワシントンの個人能力に頼った攻撃では、強豪相手にしっかり対策されてしまうと、なかなか得点できないということだろう。とは言え、弱小相手には取り零さないのが浦和の強さなので、最終節の横浜FCにはしっかり勝って優勝を決めると思うが。
残留争いとJ2の昇格争いも大詰めだが、どうやらこちらはほとんど大勢が決まったようだ。
残留争いは、大宮がFC東京に勝ち、広島と甲府がそれぞれ川崎と柏に順当に負けたので、甲府のJ2降格が決定。大宮と広島は勝ち点3差だが、得失点差で11あるので、広島の入れ替え戦がほぼ決定した。まあ、広島はJ2相手なら順当に勝つと思うのだが。代表で人が取られることもないしね。
J2は、京都と仙台の入れ替え戦に向けた3位直接対決があったが、京都が勝利し、仙台は今年もJ1待ってけさいになってしまった。僕は仙台出身なので、この「けさい」というのが面白くてしかたがないのだが、サポーターは御愁傷様。また、首位のヴェルディが3位京都に勝ち点差3、得失点差12をつけたので、自動昇格の今季2位以内がほぼ確定した。圧倒的な戦力を補強しながら、7連敗してラモス監督解任騒動があった序盤から考えると、随分と色々あったなあという気がする。
今年のJリーグの日程もほぼ終了。あとはCWCと入れ替え戦と天皇杯の残すのみ。浦和のACL優勝は盛り上がったが、リーグ戦の方は正直優勝争いも残留争いもいまいち盛り上がらなかった。そろそろどこかのチームのサポーターにでもなった方がいいかもしれないと思いはじめた。J2ウォッチャーはそれなりに充実していたらしいが、土地柄で言えばJ2はますます縁遠いからなあ。ベガルタには何の思い入れもないし。
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