2008年初戦であり、2月6日にいよいよ始まるW杯予選に向けた戦術の最終確認の場であり、そして、何と言っても岡田ジャパン初戦である。
というわけで、毎日スポーツ新聞などで日本代表の動向をチェックしていたんだけど、岡田監督はどうも胡散臭いというかパフォーマンス優先なんじゃないかと思ってしまう。選出されたメンバーを見ると、新しい選手は岩政と内田くらいで、いわゆるオシムチルドレンの(元)千葉の選手は全員残すし、3トップとかオシム監督ですら断念した1ボランチで攻撃的に行くとか、岡田監督のイメージとはかけ離れた派手派手しい言葉が並ぶのは、なんだかなあという感じだ。
この日のスタメンもサッカーファンの一部で不評の阿部のCBに、巻と山岸の先発である。なんかオシム路線の継承ばかり言われているから当て付けにわざとやっているのかと勘繰ってしまう。教え子の山瀬、今野、播戸あたりを使ってしまうと、贔屓だとか、オシムの遺産を捨てたとかで叩かれるというのはわかるが、そういうのを引き受けないと岡田監督のサッカーが始まらないのではないだろうか。W杯予選も始まるというのに、様子見で数試合使ってしまうのはちょっと勿体無い。
それで、肝心の試合内容だが、なんというか、あまり見て面白いという試合ではなかった。岡田監督がどうとかいう前に、とにかく選手のコンディションが悪すぎる。不用意なパスミス、ボールロストがなかった選手というのはいなかったのではないだろうか。特に高原は試合をやるコンディションではないだろう。これはW杯予選の日程の関係で、代表を1月からスタートしなければならないというのが原因だ。Jリーグの開幕は3月なので、普通のクラブはようやくキャンプをはじめたところだ。
そういう風にコンディションが悪い中で守備に関しては、90分間しっかりとプレスをかけていたのは良かったと思うが、反面、前線からプレスに行きすぎて、中盤が空いてしまうという問題もあった。中盤のスペースの問題は1ボランチというのも原因ではあるだろう。結果的に中盤で相手からプレスを受ける形になって、特に前半はバタバタと落ち着かなかった。プレスのタイミングもパス回しもまだまだ調整が必要だろう。
初戦で南米のチリ相手というのは難しいだろうなとは思っていたが、名将ビエルサが率いるチリはプレスのかけ方とカウンターの潰し方は徹底していた。ファール覚悟で当たってくるのは見ていて苛々させられた。3次予選ではああいうチームはないと思いたい。
まあ、この1試合で岡田監督の評価というのは難しいかな。次のボスニア・ヘルツェゴビナ戦、そして、本番のタイ戦と3試合セットで考えて、岡田監督の方向性が見えればいいかな。
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