結果は、0-0で引き分け。これで一応1勝1分けの得失点差で日本がキリンカップ優勝になった。
かなり激しい試合だった。コロンビアは、厳しい日程だったのにもかかわらず、前半から激しいプレスをかけてきた。日本も同様にボールに寄せるものの、コロンビアは高いテクニックでひらりひらりと躱し、前半はコロンビア優勢の展開。コロンビアは、FIFAランクでは日本の44位よりかなり上の26位。前半はその実力差がそのまま出た感じだった。とは言っても、日本も中澤を中心にしっかり守り、ミス以外では、しっかり守れていた。
日本のスタメンは、予想通り海外組を全員投入。しかし、稲本がアンカーの位置に入るかと思ったら、啓太を入れて、1トップにしてきた。高原の1トップに、2列目で遠藤、稲本、俊輔が並ぶ布陣。正直機能するかどうか怪しいと思っていたのだが、案の定、ちぐはぐな出来。遠藤は、ポジションに適応しようと頑張っていたが、ちょうど敵の右サイドが激戦区だったこともあり、持ち味を発揮できなかった。俊輔は、いつものように自由に動いていた。しかし、ボランチ付近まで下がってきてミスをするのはいただけない。憲剛がいるのだから、組み立てはまかせるべきだろう。そして、一番の問題は稲本。トップ下をまかされていたようだが、守備でも攻撃でも消えている時間が多かった。
後半に入って、日本は稲本と中田を羽生と今野に交代。コロンビアのプレスが緩くなってきたのもあり、一気に日本ペースになる。しかし、稲本→羽生の交代は、素人目に見ても、最初の布陣が悪過ぎるだけだったような気がする。それにしても羽生の動きは、素晴らしかった。守備でも素早くプレスに行くし、両サイドに頻繁に顔を出して、攻撃の組み立てに貢献していた。オシムは、稲本にもああいう動きを期待していたのだろう。
そして、この日のMOMは、高原でしょう。1トップということで、コロンビアのプレッシャーを1人で受けていたが、それでもボールをキープして、チャンスを作り出していた。特に高原のボール奪取から羽生がスルー→俊輔のパス→遠藤のスルーパス→憲剛のシュートのシーンは壮観だった。このシーンは、もちろん途中の選手の判断や技術も良かったが、やはり一番良かったのは、最初の高原の競り合いの強さ。アジア杯でも招集できれば、間違いなくFWのファーストチョイスになるだろう。
まとめると、強敵だったということもあり、オシム体制の中でもかなり面白い試合になった。なんだかんだで日本もちゃんと対応できていたし、アジアカップにも期待が持てるのではないだろうか。
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