GOSICKシリーズの短編集の第3巻。GOSICK本編の6巻直後の話になる。
今回は、一弥が退屈凌ぎにヴィクトリカに物語を語って聞かせ、その物語に対してヴィクトリカが「知恵の泉」により別の解釈を与えるという構成。本編6巻あたりもそうだが、ライトノベル的文体からどんどん離れていって、いかにも小説家らしい語り口になりつつあるなという感じがする。
そして、最後にコルデリアが登場し、4巻でも話題になった王妃ココ=ローズの殺人事件にヴィクトリカが巻き込まれるのではないかと、7巻のちょっとした予告をして終わる。本当にジュピター・ロジェがココ=ローズを殺したのなら、話が面白くなりそうだね。
これでGOSICKシリーズは既刊全巻読んだんだけど、トータルで面白いかというとちょっと微妙な気はするな。全体的にミステリーの部分が少し弱い。1巻、2巻は面白い。3巻、4巻はちょっと退屈。5巻はよく分からない話だし、6巻はちゃんと推理小説するかと思わせて肩透かしなところがある。全体的に中途半端で、なんか、もうちょっとはっきりしたところが欲しかったかもしれない。あまり、桜庭一樹の入門って感じでもなかったかな。
話は逸れてしまうが、少し前に某人気アニメ制作会社でアニメ化されるかもという噂が立ったが本当だろうか。見てみたい気もするが、思いっきりコケそうな気がするな。某社には某ラノベ2作品だけでなく、色々手を出してもらいたい気もするのだが、まあ、でもGOSICKはやめた方がいいかもな。某4コマアニメと違って某ラノベ信者が食いつきそうにないし、エロゲ原作ほど安定したDVDの売り上げも期待できないしな。それにしてもエロゲ原作は秋の某作品で打ち止めにしてほしいものだ。
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