2008-05-09

Jリーグ 第10節 神戸×浦和 第11節 FC東京×名古屋

今回も2節まとめて。

第10節の神戸×浦和は1-1で引き分け、第11節のFC東京×名古屋は0-1で名古屋の勝ちだった。

この神戸と浦和、FC東京と名古屋の2試合は、似たもの同士の対戦だ。神戸と浦和は慎重に守備から入る試合巧者。FC東京と名古屋は中盤とサイド攻撃を重視し、カボレとヨンセンというターゲットマンが前線にいる。そういうところもあってか、両試合共に膠着した試合になった。

神戸と浦和の試合は、チームカラー的にお互い後半を得意としているということで、やはり前半はお互い様子見。後半は前に出る浦和にカウンターの神戸という構図に。しかし、これは神戸のペースだろう。と思ったものの、先制点を挙げたのは浦和。CKのこぼれ球を阿部が見事なボレーシュート。これで阿部はリーグ戦3得点目。エジミウソンと高原のFWコンビより得点取っている。もちろん闘莉王は6得点でチーム得点王。これで首位なんだから、FWなんていらないという話だ。

対して神戸はサイド攻撃、主に浦和の右サイドを攻めたてる。浦和はやっぱり3バックの弱点がある。闘莉王がボランチにいるから最終ラインのカバーも弱い。カウンターで浦和の右サイドから古賀のシュートがポストを叩いたすぐあと、ほとんど同じ形で途中出場の吉田が同点弾。今の浦和は守りに入っても守り切れないところがある。それだけJのレベルが上がってきたということかもしれない。その後浦和が猛攻をしかけるが、神戸がなんとか凌いで引き分け。

浦和はいまいち安定しない。やはりFWの調子が悪いのが問題だ。神戸も色々トラブルもあるのだが、開幕当初期待されていたほどのポテンシャルを発揮できていない。一応浦和が首位に立ているのだが、まだまだ混戦状態。10節時点でこれほど混戦なのは珍しい。

FC東京と名古屋の試合は、前半は名古屋が押す展開になった。前線のヨンセンが凄い。適当なロングボールでも無理矢理マイボールにするテクニックがある。このブログにも書いたようにFC東京の今シーズン序盤戦をよく見たわけだけど、そのときと違って、無理に繋いだり、前半から飛ばしまくったりはしなくなったようだ。そういう柔軟性を身につけたことが最近の好成績に繋がっているのだろうか。

しかし、得点を挙げたのは名古屋。ダイアゴナルに動いた杉本に、小川がスルーパスを出し、杉本が思い切りの良いシュート。これが入って、名古屋が先制。これはFC東京の長友が負傷で外に出ていた不運もあった。

後半に入り、大竹が途中出場で入ると、一転してFC東京が攻勢に出る。大竹は五輪代表候補にも選ばれて、まさにブレイク寸前。スタミナがないために後半からの出場が多いが、出れば攻撃の中心選手になる。こういう選手がいると面白くなる。

そして、カボレが中央を抜け出しPKをゲットするのだが、これを蹴るのがなぜか近藤。そして、その近藤の渾身のキックはバーを叩いてしまう。これは萎えるなあ。なぜ、カボレか大竹じゃないんだ。FC東京は新しいヒーローを出したくないのだろうか。その後もFC東京の猛攻が続くが、名古屋は楢崎を中心に集中力高く守り切る。特に最後の近藤のシュートを防いだ楢崎は凄かった。いやあ、やっぱり楢崎は日本一のGKだな。

第10節、第11節では、やはり千葉のクゼ解任が大きなニュース。11節までで勝利なし、勝ち点2というのはさすがにやばい。代わりはリバプールのヘッドコーチのミラー氏という話もあり、これからの立て直しに期待したい。

あとは、ガンバがACLグループリーグを突破したというのも大きいニュース。鹿島もほぼ決定ということで、ACLの決勝トーナメントは、浦和、鹿島、ガンバの3チームが出そうな感じだ。まさにアジアのプレミアリーグ。今年後半もまたACLで盛り上がるに違いない。

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