2007-11-28

Yahoo! ファンタジーサッカー 第33節 結果

位置選手チームボーナスfp
合計29fp94fp
GK楢崎 正剛名古屋1fp8fp
DF市川 大祐清水1fp3fp
DFシジクレイG大阪3fp8fp
DFスピラール名古屋0fp5fp
DF阿部 翔平名古屋3fp10fp
MF大森 征之名古屋1fp5fp
MF遠藤 保仁(C)G大阪5fp8fp
MF中村 憲剛川崎2fp12fp
MF本田 圭佑名古屋4fp8fp
FWジュニーニョ川崎4fp12fp
FW鄭 大世川崎0fp7fp

微妙。良くも悪くもない。今節は標準偏差もかなり低いようなので、みんなこんなもんじゃないかな。スピラールが前半で交代とか、市川が3fpとか駄目なところはあるが、まあ、仕方がない。

順位は、共通1175位から1111位にちょっとだけ上がった。ゾロ目は嬉しいが、どうやら目標の3桁は無理みたいです。

次節がJ1最終節なわけだけど、注目は浦和×横浜FC。ここに来て首位と最下位の対決とは。全力で浦和を投入するしか選択肢がない。

2007-11-26

Jリーグ 第33節 浦和×鹿島 G大阪×神戸

結果は、浦和×鹿島は0-1で鹿島の勝ち、 G大阪×神戸は1-1の引き分けだった。G大阪はこの引き分けで優勝が完全に消滅し、鹿島は首位浦和に勝ち点1差まで詰め寄った。また、鹿島はこの勝利でJ1最速の通算300勝を達成した。

今週もテレビ2台で、浦和とガンバの試合を同時に見る。と言っても、今週は浦和と鹿島の試合を中心に、ガンバと神戸の試合は横目で少し見る程度。

で、その浦和と鹿島の試合だが、前半は鹿島のペース。鹿島の選手は、ボールを持つと積極的にシュートを打ってくる。浦和もコースはしっかり防いでいるのだが、闘莉王は不用意に手を出してしまいハンドでイエローカードを貰ってしまう。これで闘莉王は最終戦出場停止に。横浜FC相手では焼け石に水だろうけど。

そして前半終了間際、空中で新井場のヒジが相手に当たったということで、2枚目のイエローカードを貰い、退場。鹿島は前半のうちに1人少ない状態になってしまう。さらに後半鹿島は不可解な一発退場で9人になってしまうのだが、この日の主審は今のJリーグでも最も評判の悪い扇谷氏。試合前から何か起きると言われていたが、やっぱり現実になってしまった。

ハーフタイムで鹿島は交代なし。本山が左サイドバックに下がる。中盤が作れていない浦和を見て、強気の作戦かと思ったが、鹿島はベンチにDFがいなかったらしい。浦和はこの隙を突き、サイドを広く使って鹿島を揺さ振る。鹿島は防戦一方になってしまうが、ポゼッションもカウンターも両方できるのが今の鹿島の強み。マルキーニョスを中心に時折鋭いカウンターを仕掛ける。

それが奏功したのが前半20分、ショートカウンター気味に攻め込んだ鹿島が、浦和のラインの乱れたところを突いて、抜け出した野沢がファーのゴール斜め上に絶妙なシュートを決めた。あの状況でちゃんとコントロールしたシュートを打てる野沢はさすがとしか言いようがない。

この後、鹿島は前述の通り船山が一発退場になるというアクシデントはあったものの、オリヴェイラ監督の交代策もはまり、守備陣は集中した守りを見せて、見事逃げ切って優勝へ望みを繋いだ。

ところで、浦和と鹿島の試合が終わった直後、ふと忘れかけてたガンバと神戸の試合に目を移すと、ちょうどガンバがロスタイムに同点にされているところだった。なんかもう言うのも飽きてきたけど、何やってんの、ガンバ。この2試合ちゃんと勝ってれば首位だったのに。浦和も疲労と強豪相手が続いたというのもあるけど、直近の4試合で、3引き分け1敗は褒められた成績ではない。鹿島が1チーム頑張ってJ1を盛り上げているという感じだ。

浦和は、今週は1週間ちゃんと時間が取れたはずなんだけど、疲労を回復できなかったようだった。ACL優勝でちょっと燃え尽きているというのもあるかもしれない。あと、鹿島と比べると、戦術面の柔軟性の無さが表われてしまったと思う。鹿島が押していた時間帯、浦和はセーフティ・ファーストでボールを大きく蹴るだけだったけど、逆に浦和が押していた時間帯は、鹿島は小笠原を中心にボールをしっかり繋いで反撃に転じていた。浦和がここ最近勝てていないのは、4試合で1得点という得点力不足が原因。ポンテとワシントンの個人能力に頼った攻撃では、強豪相手にしっかり対策されてしまうと、なかなか得点できないということだろう。とは言え、弱小相手には取り零さないのが浦和の強さなので、最終節の横浜FCにはしっかり勝って優勝を決めると思うが。

残留争いとJ2の昇格争いも大詰めだが、どうやらこちらはほとんど大勢が決まったようだ。

残留争いは、大宮がFC東京に勝ち、広島と甲府がそれぞれ川崎と柏に順当に負けたので、甲府のJ2降格が決定。大宮と広島は勝ち点3差だが、得失点差で11あるので、広島の入れ替え戦がほぼ決定した。まあ、広島はJ2相手なら順当に勝つと思うのだが。代表で人が取られることもないしね。

J2は、京都と仙台の入れ替え戦に向けた3位直接対決があったが、京都が勝利し、仙台は今年もJ1待ってけさいになってしまった。僕は仙台出身なので、この「けさい」というのが面白くてしかたがないのだが、サポーターは御愁傷様。また、首位のヴェルディが3位京都に勝ち点差3、得失点差12をつけたので、自動昇格の今季2位以内がほぼ確定した。圧倒的な戦力を補強しながら、7連敗してラモス監督解任騒動があった序盤から考えると、随分と色々あったなあという気がする。

今年のJリーグの日程もほぼ終了。あとはCWCと入れ替え戦と天皇杯の残すのみ。浦和のACL優勝は盛り上がったが、リーグ戦の方は正直優勝争いも残留争いもいまいち盛り上がらなかった。そろそろどこかのチームのサポーターにでもなった方がいいかもしれないと思いはじめた。J2ウォッチャーはそれなりに充実していたらしいが、土地柄で言えばJ2はますます縁遠いからなあ。ベガルタには何の思い入れもないし。

2007-11-24

Yahoo! ファンタジーサッカー 第33節 編成

位置選手チーム年俸
合計6億9760万
GK楢崎 正剛名古屋5940万
DF市川 大祐清水1億1510万
DFシジクレイG大阪9880万
DFスピラール名古屋3190万
DF阿部 翔平名古屋2570万
MF大森 征之名古屋4840万
MF遠藤 保仁(C)G大阪9260万
MF中村 憲剛川崎6240万
MF本田 圭佑名古屋3870万
FWジュニーニョ川崎1億490万
FW鄭 大世川崎1970万

今節も逆横浜FCの名古屋のスタメンがわからない。とりあえずギャンブル気味にスピラール 、阿部、大森を入れてみたが、この間柏の蔵川で失敗しているんだよな。あと、ガンバを大量に入れようと思っていたのだが、マグノの契約解除に萎えて、遠藤とシジクレイだけにした。代わりに入れたのが川崎のジュニーニョ、鄭、憲剛の3人。ジュニーニョと鄭は2人で大量得点も有り得るので選んでみた。それにしても毎度のガンバの内紛はうんざりしちゃうなあ。

2007-11-22

五輪最終予選 U-22日本×サウジアラビア

結果は、0-0で引き分け。しかし、これにより日本は勝ち点で1位が確定し、北京五輪本戦出場を決めた。

いや、ほんと、ギリギリだったな。頼むから楽に勝ってくれよ。そういうエンターテインメント要素いらないから。

スタメンは3-5-2のフォーメーションでベトナム戦から内田が抜けた代わりに細貝がボランチに入った。ベトナム戦に続いて、これも事前の報道の通り。変な小細工をしないのは良い。しかし、平山ベンチ外、家長は招集せず、というのはちょっと驚いた。柏木、岡崎の使える目処が立ってきたし、平山も家長も所属チームで調子が上がらないことに業を煮やしたのだろうか。チームでの活躍を重視するというのはオシム監督の方針でもあるし、納得できるところではあるんだけど、結局この試合で選手を交代できなかったのは、実績のある選手がいなかったからではないかという気はしないでもない。

日本のホームということで、サウジは引き気味にくるかと思ったが、ラインを高く上げて積極的に攻めに出てきた。今の五輪チームは相手に前に出てこられると、受けに回ってしまうので、サウジの作戦は良かったと思う。実際、前半10分くらいに、サウジに決定的なチャンスがあり、これは青山敏がゴールライン上でなんとかクリアした。サウジはやっぱり一人一人の選手にテクニックがあって、なかなかボールが取れない。また、どうしても日本の守備がクリア中心になってしまって、ずっとサウジのターンみたいになってしまっていた。何度も言っているような気がするが、梶山がいれば……って、もうFC東京では復帰してるじゃん。呼んでおけよな、反町監督。

しかし、後半に入ると、さすがにサウジのペースが落ちて、以降は完全に日本のペースになる。サウジのラインが高いことをいいことに、李と岡崎が再三サウジDFの裏を取り、そこに柏木が絶妙なパスを配給し、決定的なチャンスいくつも作る。しかし、点が入らない。頼むから1点くらい決めてくれよ、特に岡崎。こういう展開だと、最後に点を決められるのが、いかにも日本という感じなのだが、この試合ではカタールに負けたのを教訓にしたのか、最後はしっかりボールをキープして無事試合を終了させた。

しかし、このチームはすっかり守備のチームになってしまったなあ。確かに水本と青山は凄いのだが、そこに頼っちゃっているような気がする。ベトナム戦、サウジ戦と選手起用の面では良くなっていると思うが、次はもう本戦なんだよなあ。この1年は何だったんだろうという気はしないでもない。選手の精神面は成長しただろうけど。本戦は、この歴代最高の守備力とオーバーエイジの選手でなんとか頑張ってほしいところだ。

2007-11-21

Yahoo! ファンタジーサッカー 第32節 結果

位置選手チームボーナスfp
合計29fp109fp
GK北野 貴之新潟2fp10fp
DFシジクレイG大阪4fp9fp
DF内田 潤新潟4fp12fp
DF千代反田 充新潟1fp9fp
DF岩政 大樹鹿島2fp10fp
MF遠藤 保仁(C)G大阪4fp7fp
MF野沢 拓也鹿島1fp5fp
MF坂本 将貴新潟1fp8fp
MF中村 憲剛川崎2fp6fp
MF千葉 和彦新潟3fp11fp
FWジュニーニョ川崎1fp15fp

うーん、まあまあかな。人気の高いエジミウソンを入れなかったのが痛いけど、他は無難にfpを稼いだ。遠藤とシジクレイは暫定が良くなかったが、ボーナスでしっかり帳尻合わせているのはさすが。

順位はリーグ共通で1375位→1175位で、前回下がったぶんを取り戻した感じ。

次節は、強豪チームのホームの試合が多いから簡単かな。次節こそガンバ勝てよ。ファンサカでも大量投入するぞ。

2007-11-19

Jリーグ 第32節 FC東京×G大阪 浦和×清水

結果は、FC東京×G大阪は1-1の引き分け、浦和×清水は0-0の引き分けだった。

ふざけんなよ、ガンバ! 今回ばっかりは俺も堪忍袋の緒が切れちゃうよ。なんで、退場で10人になったFC東京に点取られてんだよ! ACLの出場権貰って気が抜けてんじゃねーのか? 鹿島が7連勝で、ガンバは3位に転落したわけだけど、もうついでに清水にACLの出場権譲ってやれって感じ。こんなに腑甲斐無いチームは全く優勝にはふさわしくない。DFを中心にしっかり補強して来年に備えてほしい。

というわけで、浦和と清水の試合の方だが、これはなかなかの好ゲームだった。疲労で満身創痍の浦和不利かと思ったが、蓋を開けてみたら、互角か、浦和の方が押すような展開。前線でポンテと長谷部がボールを持って、左右の平川と相馬を使う。さらに、闘莉王と、この日ボランチに入った阿部が攻め上がる。浦和はなかなか迫力ある攻撃をしていた。その点、清水の攻撃はちょっと淡白。前線でボールがキープできないから、市川のオーバーラップやフェルナンジーニョの個人技に頼るしかない。攻撃の起点となるような選手が欲しいところ。

試合は、双方とも攻めより守りの方が上まわり、結局スコアレスドロー。ガンバが勝っていればやばかったが引き分けたので、浦和は次節鹿島に負けても最終節の横浜FCで勝てば優勝というところまできた。

下位では、甲府と大宮の直接対決があったが、甲府にとっては痛恨のドロー。甲府は残留に向けて残り全勝するしかなくなった。日程的には広島も大宮も2敗がありえるので、甲府はそこに望みを繋ぎたい。

2007-11-18

Yahoo! ファンタジーサッカー 第32節 編成

位置選手チーム年俸
合計6億7510万
GK北野 貴之新潟5530万
DFシジクレイG大阪9880万
DF内田 潤新潟2880万
DF千代反田 充新潟5370万
DF岩政 大樹鹿島9240万
MF遠藤 保仁(C)G大阪9750万
MF野沢 拓也鹿島4970万
MF坂本 将貴新潟2710万
MF中村 憲剛川崎6240万
MF千葉 和彦新潟1400万
FWジュニーニョ川崎9540万

今節は簡単でしょ。ガンバ、鹿島、新潟、川崎が順当に勝つ、というか、勝たなきゃ困る。最近はお金が余ってきたので、ジュニーニョ、岩政、シジクレイあたりをちゃんと使えるのが嬉しい。まあ、メンバーが固定しつつあるということでもあるんだけど。

2007-11-17

五輪最終予選 U-22ベトナム×日本

結果は、4-0で日本の勝ちだった。日本の得点者は李×2、本田(PK)、細貝。

うーん、オシムのことで試合に集中できなかった。理性では日本が五輪出場を逃したら大変なことになるとわかっているんだけどね。五輪代表よりA代表の方がずっと重要なんだよな。まあ、しかし、日本の大差での勝利はめでたい。オシムにも届いているといいのだが。

正直言って、ベトナムと日本の対戦は、JFLとJ1の対戦みたいなもんで、チームの基本的なレベルに大きな差がある。しかし、ベトナムはセットプレーやアタッキングサードでのプレーで光るものがある。こういうところで最終予選まで勝ち上がってきたんだろうね。でも、日本はこのレベルでは圧倒的な守備力があるからね。よほどのことがない限り失点はないと思っていた。あとは、どうやって得点を挙げるか。ここまで4試合で3得点、しかも、全部セットプレーという深刻な得点力不足をどう解消するか、それが一番の注目点だった。

日本の先発は事前の報道の通りだった。李と岡崎の2トップに青山と柏木のボランチ。高さのある平山入れろと言いたいところだが、柏木のボランチの時点でチャレンジングなので贅沢は言わない。

結果は普通に日本が実力を発揮しただけなので、試合の時間経過を追うのはやめとく。李はよくやったし、水野と本田のクロスの精度はさすが。最初から普通に戦っていれば今ごろこんな苦労してないという気はする。日本は五輪本番の決勝トーナメント上位を狙っているわけでね。1トップでガチガチの守備戦術をとっていた今までが異常なんだよね。

と、ここまで書いてきたが、やっぱり五輪予選なんてどうでもいいなあ。オシムはまだ意識不明で予断を許さない状況。オシムの容態も気になるし、日本サッカーのこれからも心配だ。とにかく今は色々なことが好転することを祈るしかないね。

2007-11-16

オシム監督、脳梗塞で入院=予断許さぬ状況

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/headlines/20071116-00000160-jij-spo.html

http://news.thestadium.jp/2007/11/16.html

ヘッドラインを見たとき思わず絶句してしまった。とにかく回復を祈ることしかできないが、たとえ回復したとしても、代表監督退任は確実。日本代表の今後にも濃い暗雲がたちこめてきた。

2007-11-15

ACL 決勝 第2戦 浦和×セパハン

結果は、2-0で浦和の勝ち。浦和の得点者は永井と阿部。

まずは、浦和おめでとう。春先から長い戦いだったけど、結果的に12戦無敗で優勝という成績は、非常に立派なものだ。アウェーで1勝5引き分けというのがいかにも浦和らしい。アジアの中では、ヨーロッパの古豪のような試合巧者ぶりを発揮しているね。Jリーグの歴史は15年程度なんだけど、こんな短期間でこういう勝ち方をするチームが出てくるわけだから、凄いと言えば凄い。

試合は、準決勝第2戦と比べると、かなり楽な試合だったんじゃないかな。自宅でテレビ観戦している俺が言うのもなんだけど。セパハンは堅守速攻のチームということで、浦和とチーム戦術がかぶるし、決定力も準決勝の城南に比べると数段劣りそうだし、浦和はやりやすかったんじゃないかな。試合を通じてセパハンの決定的なシーンというのはほとんどなかったと思う。守備ではやっぱり闘莉王の働きが目立っていた。ヘディングでも勝っていたし、カバーリングでもいいところによくいた。第1戦では、闘莉王が怪我でいなくて、危ないシーンもたくさんあったけど、やっぱりこの人がいるとかなり安定する。

攻撃は、3、4人でフィニッシュまでいくといういつもの形なんだけど、見ていてあらためて思ったのは、浦和の前線の選手は絶対にバックパスしないね。前方に人がいればパス出すけど、そうでなければボールを運ぶ、囲まれても抜きにかかる、これを徹底していた。ワシントン、ポンテをはじめとして浦和の選手はキープ力とフィジカルにかなり自信があるのだろう。あっさり取られたりすると見ている方は退屈に感じてしまうわけだけど、逆に言うと、守備が混乱するような危険な取られ方をすることもない。この辺も安定した試合運びに貢献しているんだろうなあ。

浦和の先制点は、ポンテのパスをセパハンのDFがありえないミスで後逸してしまい、それを永井がドリブルからシュートして決めたもの。ミスを見逃がさない迷いのなさはさすが。

後半になると、セパハンも人を入れ替えてポゼッションを上げてくるんだけど、セパハンFWがオフサイドにひっかかりまくりの単調な攻めを繰り返すばかり。セパハンは浦和と対戦するまでACLで先制点を取られたことがなかったらしいので、こういう状況はあまり得意じゃないんだろうね。

で、追加点も浦和。サイドからのクロスをワシントンが頭で落とし、永井がフリーでシュート(ほんとはこの時点で決めてほしいが)、キーパーが弾いたところを阿部が押しこんだ。これはワシントンと永井の動きも良かったけど、きっちりゴール前につめている阿部を褒めたい。DFラインに入ってボールを跳ね返すこともあれば、逆サイドの攻撃のときにはゴール前にも顔を出すというサイドの基本的な動きがしっかりできていた。さすがオシム門下生。あと、ヘディングが強いので、GKの都築がターゲットとしてよく蹴っていて、こういうところでも地味に役に立っていた。3試合連続阿部の右サイドというのは少し驚いたんだけど、この試合について言えば、よくはまっていたと思う。

試合はこのあとしっかり浦和が守りきって優勝。MVPは2ゴールに絡んだ永井。これで浦和はクラブW杯の出場権をアジアチャンピオンとして獲得した。セパハンもJリーグ優勝チームに与えられる開催国枠がスライドして出場できる。この点をセルジオ越後あたりが文句を言っていたが、セパハンも負けに来たわけではないだろうから、浦和の優勝の価値が下がるわけではない。浦和が優勝したことで来年の日本の出場枠にも変化があって、浦和に優勝チームとして1 つ枠を与えられるのだが、浦和は天皇杯優勝で既に出場権を得ている。ということで、天皇杯準優勝のガンバのACL出場が決定。さらにもう1枠あるので、Jリーグの上位1チームにも与えられることが決定した。それで、これも現在浦和が1位、ガンバが2位なので、3位の鹿島あたりも出られるかも、という状況だ。ガンバも鹿島も浦和様々だろう。

さらに余談で、この試合は急遽テレビ朝日地上波で放送されたのだが、視聴率は11.7%という中途半端なものだったらしい。まあ、亀田ボクシングやジャニーズバレーが高視聴率で、野球の日本シリーズが撃沈する国だから、そこそこ健闘したと言えば健闘したのだが、もっとこの試合の重要性が広く認知されていればという気もしないでもない。その辺は抜かりがない日テレのクラブW杯でどのくらいの視聴率が出るのか、今から楽しみではある。

2007-11-14

Yahoo! ファンタジーサッカー 第31節 結果

位置選手チームボーナスfp
合計27fp94fp
GK南 雄太3fp8fp
DF古賀 正紘0fp5fp
DF市川 大祐清水3fp11fp
DF加地 亮G大阪2fp9fp
DF北本 久仁衛神戸2fp6fp
DF蔵川 洋平0fp0fp
MF小笠原 満男鹿島3fp6fp
MF遠藤 保仁(C)G大阪4fp15fp
MF二川 孝広G大阪3fp8fp
MF大谷 秀和2fp7fp
FWマグノ アウベスG大阪1fp4fp

やっちまったぜ、蔵川。事前に出場微妙情報出てたのにギャンブルで入れてしまった。しかも、柏は横浜FC相手に引き分けちゃうし。G大阪は当たったが、遠藤以外は外れを引いてしまった。マグノじゃなくて調子の悪そうだったバレーとはなあ。あとイエローが多いんだよなあ。FKキッカーの小笠原を入れたのはアシストしたから狙い通りなんだけど、イエローでチャラ。野沢が正解だったらしい。

順位は、リーグ共通で1149位 → 1375位と200位以上ダウン。まあ、ポカをやってしまったから仕方がない。なんとかシーズン終了時に三桁順位を目指したい。

2007-11-11

Jリーグ 第31節 G大阪×千葉 川崎×浦和

結果は、G大阪×千葉は2-0でG大阪の勝ち、川崎×浦和は1-1で引き分けだった。

珍しくNHKが空気を読んで、優勝争いのカードを選んだ。G大阪×千葉は久し振りのNHK総合での中継。川崎×浦和はBS1での中継。日曜日の試合を中継するのは珍しい。

まずはG大阪×千葉から。前半は互角よりやや千葉優勢かなという感じ。ガンバは水曜日に天皇杯を延長まで戦っているので、やや足が重い。千葉は前線の動きが活発でパスもよく回る。特にボランチの工藤がうまくボールを散らしていた。毎年のように主力が流出する千葉だが、毎年良い選手が育ってくるよね。しかし、決定的なチャンスを作っていたのは、ガンバの方かな。千葉は3バックの間にFWが入られると弱いね。マークがうまくないのかな。あと、ボランチの守備のカバーが悪いなあ。この試合ではレギュラーの下村と佐藤勇人を欠いていたということで、その辺の影響があったんだろうな。

ガンバは、いつもの4バックではなく、ナビスコ決勝後半で試した3-5-2の布陣。加地が3バックに入り、橋本が右サイドに出るというのも同じ。これは千葉の両サイドを押さえるための布陣だろうね。千葉は前線の3人だけで得点を決めるというチームじゃなく、サイドの水野と山岸が前線に絡んでいくことでチャンスを作るチームだから、その対応だろう。飛び出すことが多い山岸に橋本をつけて、ボールを持ってから勝負する水野には、むしろ攻撃的な安田をぶつけて、守備に回らせるというのは、なかなかうまい。

後半になると、ガンバが攻勢をかける。ここでも千葉の中盤がガンバのボールの出所を押えられないというのが大きい。まあ、千葉じゃなくても難しいけどね。ガンバの1点目は、ペナルティエリアでボールを受けた遠藤が中に切れ込んでシュートを打つふりをして、縦に行ってクロス、これをバレーが合わせる形。これはボールを持ってからの遠藤の余裕が凄い。貫禄勝ちだったね。もっと下の世代からもこういうプレーヤーが出てきてほしいよね。2点目は、ハーフライン付近で遠藤が軽く上げたボールにバレーが抜け出した形。千葉DFはこういうガンバFWの斜めの動きに対応できてなかったね。水本が怪我で途中出場といのも大きかったかもしれない。

まとめると、ガンバが無難に勝ったなあという試合。千葉はもうちょっと戦術に工夫が欲しかったな。

次は、浦和と川崎の試合。これは熱い試合になったね。川崎はもう優勝の目はないんだけど、ACLの敗退、ナビスコ準優勝ということで、逆に妙に気合が入っている。リーグを盛り上げるという意味で、いいことだよね。浦和は水曜日にイランでACLの決勝第1戦を戦ったばかりということで疲労困憊、満身創痍という感じ。けど、こちらも2位ガンバと3位鹿島が快勝ということで、気合は十分だった。

前半はやっぱり川崎ペース。この試合ではチームの大黒柱中村憲剛が出場停止だったんだけど、代役の養父がなかなか良かった。てっきり大橋が出ると思っていたんだけど、怪我持ちということで養父だったらしい。川崎のフロントの選手を見る目はほんとに凄いね。日本人も外国人も実績がない選手が次々活躍するからね。J2で大暴れしているフッキも川崎所属だもんね。

しかし、浦和のジュニーニョの潰し方もうまい。攻撃を遅らせる、カバーに入る、それでできるスペースを他の選手が埋める、こういう一連の動きが徹底されていた。前日、千葉の稚拙な守りを見ているだけに、浦和の守備の良さはなかなか感心した。けど、逆にワシントンは川崎に押えられちゃうんだよね。ポンテ、長谷部、平川あたりもがんばっているんだけど、攻めにアイデアがないね。このあたりが浦和が退屈と言われてしまう所以なんだろうな。

先制点は川崎。右サイドで長谷部をうまく躱した谷口がクロスを上げて、養父がワントラップから決めた。養父も落ち着いていたが、谷口もうまかった。これを落としちゃう反町監督は何を考えているんだろうね。

このまま川崎が行くかと思ったんだけど、浦和がワシントンのPKで同点にする。これは微妙な判定だったなあ。スルーするのが良かったんじゃないかな。他にも試合終了間際のワシントンの暴れっぷりにカードを出さないなど、ちょっと納得がいかないことが多かった。審判も浦和戦ということで緊張するんだろうねえ。

後半になると、両者攻め合いの激しい試合になる。双方とも少人数でのカウンターは大得意だからね。しかし、守備の集中力も高く、なかなか決定機まではいかない。両チームとも、攻めが単調と言えば単調になってしまったかもな。浦和は右サイドの阿部を高い位置に持ってくるなど、工夫も見られたが、川崎が森を逆サイドにぶつけてくると、これもまた停滞してしまう。試合はこのまま終了。浦和は勝って早く優勝を決めたかったし、川崎もリードしていたのをPKで追い付かれたことを考えると、両チームとも引き分けでもあまり嬉しくない。まさに痛み分けという感じだ。

31節全体では、上に書いたようにガンバ勝利、浦和引き分けで、浦和の優勝は次節以降になった。残り3試合で勝ち点5差。とは言っても、浦和は最終節に横浜FCというボーナスステージがあるので、優勝は揺がないでしょう。

下位では、甲府、大宮、広島が全部負けて順位は変わらず。しかし、自動降格は甲府で決定っぽいのでいまいち盛り上がらない。入れ替え戦は、大宮でも広島でもJ2には勝ちそうだしね。

2007-11-10

Yahoo! ファンタジーサッカー 第31節 編成

位置選手チーム年俸
合計7億850万
GK南 雄太5270万
DF古賀 正紘4530万
DF市川 大祐清水1億440万
DF加地 亮G大阪8460万
DF北本 久仁衛神戸6710万
DF蔵川 洋平3180万
MF小笠原 満男鹿島5780万
MF遠藤 保仁(C)G大阪8860万
MF二川 孝広G大阪7100万
MF大谷 秀和4520万
FWマグノ アウベスG大阪6000万

今節もちょっと難しいなあ。逆横浜FCの柏が鉄板なんだけど、怪我人が多くてスタメンがよくわからない。しかし、ちょっとギャンブル気味に4人投入してみた。ガンバも4人いるが、そこまでガンバを信用しているわけではない。消去法的に選ばざるをえなかったという感じ。鹿島、清水は、上位枠だね。わからなくなると、つい上位から選んでしまう。あまりうまくいったことはないんだけど。あと、実は最近上り調子の神戸から北本。もうちょっと選んでもよかったかもしれない。

あとは、柏組が全員スタメンであることを祈るのみ。

2007-11-09

西尾維新/きみとぼくの壊れた世界

最近『不気味で素朴な囲われた世界』が発売されたので読もうかと思ったのだが、この『きみとぼくの壊れた世界』が前作だということでこちらから読むことにした。

読み終わってまず思ったのは、「普通の小説」じゃんということ。こう言ってはなんだが、西尾維新も普通に面白い小説書けるじゃんと思った。この小説を単純に読解すると、他人のために所謂「決断主義」的な決断を繰り返していった主人公が最後にその欺瞞に耐えられなくなる話だ。けど、これは2007年に読むからそう読めるのかな。この小説が書かれたのは2003年なんだけど、リアルタイムで読んだらもっと印象深い作品になったかもしれない。

しかし、読みやすいがゆえに駄目なところも散見される。まず、犯人の動機。シンプルすぎるし、他にもやりようがたくさんあるでしょ。あと、メタミステリ的言及が冗長すぎる。大したトリックじゃないんだから何ページも長台詞やるなよ。結末も出来の悪い純文学みたいになっちゃっているんだよなあ。

全体的な印象としては、わかりやすくなった『クビシメロマンチスト』という感じ。しかし、読みの多様性はクビシメロマンチストの方が上じゃないかな。クビシメロマンチストはひきこもり的感性とその失敗、きみとぼくの壊れた世界は決断主義的感性とその失敗という大きな違いはあるんだけど、自分の知らないところで自分が原因で殺人が行なわれている点で共通している。それに対して、いーちゃんは怒って犯人を自殺に追い込む、様刻くんは自分に嘘をついて受け入れるわけだけど、様刻くんの失敗はやっぱりちょっと単純すぎる。いーちゃんみたいにひきこもろうと思っても決断主義になってしまうという方がより決断主義批判としても面白く読めると思う。

でも、様刻くんの失敗の書き方の方が小説的にはうまい気もする。『もんだい編』までなら間違いなく傑作だよね、この小説。あとは、箱彦の告白と様刻くんが病院坂に心境を吐露するところしか見所がないけど。

あと、クビシメロマンチストと比較して面白いのが、零崎人識と病院坂黒猫。どちらの存在も主人公の一番の理解者であるが、大変な曲者。零崎は連続殺人犯で、病院坂は保健室で日常的に売春を行なっているようだ。僕は、ずっと零崎をどう読めばいいのかわからなくて、西尾維新は単純に自分がカッコいいと思うキャラを書いただけなのかとも疑っていたのだが、病院坂の売春を見て、零崎もある程度批評性を持って書かれたキャラだということが確認できた。零崎については色々深読みしすぎていたかなあと思っていたが、そうでなかったようで一安心。

まとめると、きみとぼくの壊れた世界は単品でも面白い小説だけど、クビシメロマンチストの副読本としても面白いと思う。両方合わせて読むのがおすすめ。

2007-11-08

ACL 決勝 第1戦 セパハン×浦和

結果は、1-1で引き分け。浦和の得点者はポンテ。

セパハンと浦和の試合が9時半からということで、NHK BSでやってた天皇杯ガンバ×山形を余興で見たのだが、すげえかったるい試合だった。ガンバはこの前のナビスコ決勝と全然違う出来だったし、山形は良い時間は良いけど、悪い時間は完全にぼーってしてるね。あんなむらっ気のあるサッカーじゃ長期戦のJ2を戦うのは厳しいだろうな。

ガンバはやっぱりスタメンとサブの差が大きいのがわかった。特にこの試合では明神がいないのが大きかった。遠藤1ボランチというのはいくらなんでも西野監督は山形をなめすぎだろう。結局延長もやらされて戦力の温存にも失敗したわけだが。この調子だと、次の千葉戦も厳しいのではないだろうか。

で、本命のACLだが、前にも書いたけど、BS朝日見れなくなっちゃったんだよね。というわけで、今回はネット動画配信やネットラジオで情報を補完しつつ、録画のNHK BSで後から内容を確認するという感じだった。

そう言えば、放送権を持っているテレビ朝日が埼玉スタジアムで行なわれる決勝第2戦を地上波で放送するかどうかで揉めていたが、結局地上波でやることが決定したようだ。これは浦和サポーターをはじめとするJリーグファンの声がテレビ朝日に届いたということだろう。とりあえず、テレビ朝日の英断に敬意を表したいと思う。

試合は、立ち上がりセパハンにかなり攻めこまれるものの、20分過ぎあたりから浦和も平川の左サイドを中心に攻撃を組み立て、永井のおしいヘディング、ポストに当てたシュートなど、決定的なチャンスをいくつか作る。そして、前半終了間際、ポンテが先制点を挙げる。ゴールに向かって45度くらい、距離30mのミドルシュートだったが、コースが絶妙で無回転シュートだったので、GKもうまく処理できなかったようだ。

ポンテは凄いなあ。このブログでは浦和の戦術について文句ばっかり言っているが、個々の選手の能力については、凄いとしか言いようがない。特に今期のポンテの安定したパフォーマンスは褒めるしかないだろう。性格もプレーも真面目だしね。今期のJリーグMVP最右翼候補だろうね。

しかし、後半立ち上がり、セパハンのフォーメーションチェンジに対応しきれず、浦和が混乱しているうちに、1点を返されて、同点にされてしまう。うーん、これは阿部がしっかりマークしろと言いたい。この試合では山田の代わりで右サイドをやらされていたが、ポテンシャルをフルに発揮しているという感じではなかった。阿部もオジェックにかなり気に入られているようだが、安定したポジションで出場した方がいいだろうな。

この後は見ているのがつらくなるほど、セパハンの攻勢が続く。結局1-1のドローになるのだが、これは試合を見る限りでは、浦和がよく守ったというのもあるが、セパハンの決定力不足にも助けられた。つくづく浦和というチームは理屈でサッカーを語ることを拒否するチームだよなあ。やっぱりあれだけのサポーターを抱えているだけあって、気力、集中力というのが、他のチームとは違うのだろうなあ。浦和が凄いというよりは、他にチームも気合入れろや!という感じなんだけどね。

とにかく、アウェーで1-1の引き分けというのは大きい。アウェーゴールの関係で、浦和はホームで失点しなければ勝ちなのだ。アウェー、厳しい日程、高地、ピッチの悪条件を考えれば、上出来の結果だ。というわけで、ホーム第2戦は否が応にも盛り上がる。皆、テレビ朝日を応援するためにも、是非地上波で見よう!

2007-11-07

風邪ひいた……

日曜日にちょっとやばいかなと思ったら、月曜日にやっぱり熱が出てしまった。先日31歳になったところだけど、免疫力が落ちているのか、一度風邪をひくと治りが遅い。一人暮らしで病床についていると、気が弱くなって、このまま死んだら腐乱死体で発見されるのかなあとか、60歳になっても一人で寝込んでいるのかなあとか、嫌なことばかり考えてしまう。

あと、飼い猫が五月蝿い。俺はお前たちの召し使いじゃねーんだ。毛繕いとかボール遊びでいちいち呼ぶんじゃねー。主人の都合くらい考えやがれ! 猫に怒っても仕方がないからブログで愚痴ることにする。

2007-11-04

刀語 第七話 悪刀・鐚

6巻の予告の通り、姉の七実との対決となった7巻だが、予告の通り七花が勝利し、七実は死亡した。もうちょっと捻ってくるかと思ったが、この巻はなんか普通のライトノベルだったな。七実は自分の能力に体が付いていけず、体が壊れてしまって自滅。本当は七実は七花の手で死にたかったというのは、いささか普通の展開というか、ありきたりすぎるのではないだろうか。描写を端折らないでちゃんとやっているのはいいのだが、西尾維新はこの刀語でごく普通のライトノベルを目指していたのだろうか。そういうことなら刀語シリーズは凡作と言わざるをえないわけだけどね。それとも別の読み方があるのだろうか。西尾維新の小説って後からよく考えると面白いっていう作品が多いような気がするのだが、これもそうなってくれると良いのだけど。

2007-11-03

ヤマザキナビスコカップ決勝 川崎F×G大阪

結果は0-1でG大阪の勝ちだった。G大阪の得点者は安田理大で、前日のニューヒーロー賞に続いてこの試合のMVPも獲得した。G大阪は初のナビスコカップ優勝。一昨年のJリーグ制覇に続いて通算2冠となった。

決勝にふさわしいレベルの高い試合だった。戦前の予想では好調の川崎の方が優位と思っていたが、ガンバもモチベーションが高く、双方とも集中して隙のない試合になった。

序盤は意表を突く3-5-2の布陣とロングボールを多用した川崎がペースを握る。ガンバはサイドが上がることが多いし、シジクレイと山口のCBはあまり足が速いとは言えない。その裏を突く川崎の攻撃に少し浮き足立ってしまう。ジュニーニョがシジクレイを躱してシュートを打つなど、川崎が決定的なチャンスを何度か作るが、GKの藤ヶ谷が当たっていたこともあり、ガンバはそれをなんとか凌ぐ。

逆に前半30分あたりから、今度は川崎のシステムに対応できてきたガンバが細かいパスを繋いで攻勢をかける。しかし、川崎DFの集中力も高く、ガンバに決定的な場面は作らせない。そんな緊迫した状況で前半を0-0で折り返した。

後半に入ると、ガンバが4-4-2のボックスの形から3-5-2にフォーメーションを変更して仕掛けてくる。安田が上がって、加地が右CB、橋本が右MF、遠藤がボランチの位置に下がる。これにより、安田が対面の森とのマッチアップで優位に立ち、遠藤がボールに触る回数が増えて、ガンバにリズムが生まれる。この勢いのまま後半10分に安田が先制点を挙げる。バレーの低いクロスにニアで二川が潰れてファーに詰めていた安田がスライディングで合わせたゴールだった。これは安田がちゃんとゴール前に詰めていたことで、川崎とガンバの人数が同数になって安田にうまくボールが転がってきた形。安田がよくやったと素直に褒めたい。

この後は、ガンバも攻撃を自重して、しっかりと守備を固めたこともあり、川崎は完全に攻め倦ねてしまう。ジュニーニョがサイドに流れて何度か突破を試みるが、人数をかけて守るガンバに跳ね返される。こういうスペースのない状況ではさすがのジュニーニョもちょっと厳しい。試合はこのままガンバが逃げ切り、ナビスコカップ初優勝を飾る。

川崎の敗因は、色々システムを変えてきたのはいいんだけど、結果的にガンバとがっぷり四つに組んでしまったことだろう。中盤にちゃんと人をつけて、前線からボールを追ってというのもいいのだが、素直にぶつかってしまうと、ガンバの中盤の構成力に負けてしまう。結果論だけど、もっとガンバの攻撃をいなして、カウンターに徹するような感じでも良かったのではないだろうか。

反対にガンバは、後半開始から先に仕掛けて点を取るというガンバらしいアクションサッカーができたというのが勝因だったと思う。この日は、ニューヒーロー賞を獲ったものの、最近先発を外れることが多かった安田を先発起用する西野監督の空気を読む采配も良かった。ガンバは浦和あたりと比べると観客動員に問題があって、そのために勝つだけじゃなくて魅せるサッカーを心掛けているんだけど、特定のチームのサポーターではない僕みたいな人間にとっては応援したくなるチームだよね。まあリーグ戦じゃ勝負弱いけどね。

今シーズンも残りACLと天皇杯だけになってしまったが、この勢いでガンバも川崎も浦和1強をなんとか食い止めてほしいものだね。

2007-11-02

竹宮ゆゆこ/とらドラ5!

とらドラ 5 (5) (電撃文庫 た 20-8)
竹宮 ゆゆこ
メディアワークス
2007-08
文庫

夏休みが終わって、文化祭編。大河と大河の父親が同居するという話をめぐって、竜児と実乃梨が対立、色々あって最後に和解という話。大河の父親は、今まで大河を放置していた以上、もう物語的に良く書くことはできなかったんだろうな。しかし、この駄目親問題というのは、どうしようもないね。こんなラブコメ作品をもってしても、親なんて無視して自立するしかないというのが結論になってしまうんだから。親は子供の言う事なんて聞かないしね。僕も人の親になることがあれば気をつけよう。

ラブコメとして見ると、なんだかカップルがほぼ確定してきたような。竜児の相手は、ここに来て実乃梨が猛烈に追い上げ、亜美は脱落? 北村は会長で決まりでしょう。『田村くん』では逆転はなかったので、このまま終わるんじゃないかな。しかし、大河はそれでいいのか? まあ、いずれにしてもあと2、3巻くらいでちゃんと締めてほしいものです。

あと、慣れてきたせいかギャグがあまり笑えなくなってきてるなあ。特に芸能ネタはいまいち。父親の話で笑える雰囲気じゃなかったというのもあるが。ゆりちゃんの「自分だって、自分が三十路なんて超ウケるよ」は身につまされすぎて笑ったけど。

2007-11-01

菜の10月の限定つけめん フランス産鴨のフォアグラと松茸のコンソメロワイヤル風つけめん

行き付けのラーメン屋「菜」の今月の限定メニュー。これは菜の限定の中でも一番人気じゃないかな。開店30分くらい前に並ばないと食べられない。ロワイヤルというのは、洋風茶碗蒸しのことらしい。スープは二層に分かれていて、下にはフォアグラの茶碗蒸し、上は茸の浮かんだコンソメスープになっている。食べるときはぐちゃぐちゃと混ぜる。フォアグラの茶碗蒸しは舌触りはなめらかで、味は濃厚、というかこってり。最初の方は美味しいが、元々フォアグラが油っこい食材というのもあって、スープが冷めると飽きてくる。しかし、味のインパクトはかなりある。僕は食通でもなんでもないけど、フォアグラを茶碗蒸しにしてつけめんのスープにするという発想は凄いよね。この調子で菜にはこれからも創作つけめんを頑張っていただきたい。