2008-02-01

キリンチャレンジカップ 日本×ボスニア・ヘルツェゴビナ

結果は、3-0で日本の勝ちだった。得点者は、中澤、山瀬×2。

岡田ジャパン第2戦である。相手はオシム前監督の母国のボスニア・ヘルツェゴビナ。つまり、このカードが決まったときにはオシムはまだ健在だったということである。そのオシムは、この試合を観戦するために、脳梗塞で倒れてから初めて公衆に姿を見せた。しっかりとした足取りでとても元気そうだったが、だからと言ってあまり無理はしないでほしいものだ。

この日の先発は、チリ戦からほとんど変更がなく、山岸が大久保になり、GKが川口から楢崎になったくらい。もっとサブ組の起用もあるかと思ったが、練習試合で苦戦したという話もあったし、状態がいい選手が少ないのかもしれない。

試合の方は、日本の選手たちはチリ戦に比べるとかなりコンディションが回復しているようで、終始日本がボールを支配する展開だった。まあ、でもこれはボスニア・ヘルツェゴビナがチリよりかなり弱かったというのもあった。チリに比べるとプレッシャーが全然なかった。特に最終ラインへのプレスが全然なかったので、この試合では内田が積極的に前線に上がって攻撃に絡んでいた。内田は今19歳。加地の後継者としても安心である。しかし、日本の右SBは豊富だが、左SBはずっと駒野なんだよなあ。こちらもちゃんと人材発掘してほしい。

それとこの日、目立っていたのが中村憲剛。オシム下のアジアカップなどでは、俊輔や遠藤をサポートする役が多かったが、縦に速い岡田監督のサッカーには憲剛のリズムが合うのかもしれない。下がってボールを散らしたり、前線に飛び出したりと八面六臂の活躍だった。だから前半のうちに点を取りたかったというのはある。

後半になり、ボスニア・ヘルツェゴビナの足が止まると、日本の得点が次々と決まる。1点目は、遠藤のショートコーナーから山瀬がシュートを打ち、それを中澤が押し込んだ。2点目は、山瀬の飛び出しに大久保がうまく浮き玉のスルーパスを出して、山瀬が冷静に決めた。3点目は、早いリスタートを今野が播戸に合わせて、こぼれたところをまたも山瀬が決めた。どの得点も山瀬が非常にいい動きはしていたけど、相手の動きもかなり悪かった。タイもこれくらいの強さならいいのだが。

心配なのは、FWの高原と巻のコンビ。巻は体を張っていたし、あんなもんかなという気もするのだが、高原の動きの悪さはちょっと気になる。あまりに状態が悪いようなら思い切って播戸や前田あたりを使ってみてもいいんじゃないかなあ。しかし、相手が弱いなら弱いなりにちゃんと点差をつけて勝てたというのはこれからの3次予選を考えればいいことだと思う。1週間後が楽しみになった。

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