2008-07-26

Jリーグ 第18節 千葉×G大阪 浦和×川崎

結果は、千葉×G大阪は0-1でガンバの勝ち、浦和×川崎は1-3で川崎の勝ちだった。

今回は2試合。まずは千葉とガンバの試合だが、この2チームの試合は劇的な試合が多い印象。去年の同じカードでは、ロスタイムに遠藤がFKで決勝弾を決めた。今年もまた劇的な展開になった。

前半は全体的に千葉のペースだったと言える。千葉はサイドバックが異常に中に絞っている。ペナルティエリアの幅に4人いる感じ。サイドの谷澤と根本も下がるので6バックのような形に。これにガンバは大苦戦。千葉は谷澤を中心にカウンターを繰り出してガンバに迫るが、しかし精度がない。巻に対してろくなボールが上がらない。あれではどうしようもない。結局両者得点の気配がまるでないうちに前半終了。

後半に入ると、ガンバは起点になっている工藤と谷澤に人を付けるようになった。こうなると、千葉は疲労もあって手も足も出なくなる。この日の千葉は谷澤に頼りすぎ。逆サイドの根本がもっと攻撃に絡まないと駄目だ。サイドバックかと思ったよ。しかしガンバもゴール前を固めた千葉を崩せないまま時間が過ぎて、試合はこのままロスタイムに。そして、入ったばかりの山崎と橋本とルーカスの三人で中央突破。最後は山崎が決めた。これは山崎のシュートの振りが速かった。山崎は先発で使われることが多いわりに得点が少なく、この日は先発落ち。期するところがあったかもしれない。

これでガンバはなんとか首位集団に食らい付いた。千葉は勝ち点1でも欲しかったところだろう。一つ上の札幌と勝ち点差6ついてしまった。それでも下位は去年みたいに6連勝とかすれば一気に抜け出せるので、諦めないで頑張ってほしいところ。

次は浦和と川崎の試合。立ち上がり20分は浦和ペース。右サイドを中心に攻めてチャンスを作る。闘莉王のミドルシュートがクロスバーに当てたり、完全に攻勢だ。そして、高原がくさびのパスを反転してすりぬけ、速い振りの良いシュート。これが入って浦和先制。ちなみにこれは高原10試合ぶりのゴール。この日の出来は悪くなかったが、高原はどうしてこうなってしまったのか。浦和移籍は失敗だったのかもしれない。

それと、FKを相馬や田中達也が蹴っているのはなんとかならないのだろうか。ポンテや阿部がいないのはわかるが、最初から梅崎を出すという選択肢はないのか。

ところが、20分すぎから浦和の運動量が落ちて、またこの日トップ下で初先発のヴィトール・ジュニオール(長いので以下VJ)がだんだんフィットしてくると、川崎ペースになる。VJはかなりテクニックがあって、パスが出せる選手。憲剛以外にもパスの出所が増えたのは川崎にとってかなり嬉しいだろう。しかし、川崎の外人スカウト能力は凄いね。次から次に当たりを引いてくる。

そして、CKからの流れで、VJが絶妙なクロス。これに残っていた伊藤が合わせて同点。移籍したばかりとは思えないタイミングの良いパスだった。その後も啓太の不用意なパスミスからジュニーニョがシュート。闘莉王がありえないボールロスト。VJはシュートまで行けなかったが、気が抜けているとしかいいようがない。闘莉王は間違いなく日本有数のスペシャルなプレーヤーだが、時折こういうことをやらかすのが問題。さらに浦和は啓太が中盤でボールを奪われる考えられないミスが続いている。やはり阿部がいないのが痛い。阿部は飛び抜けたスーパーな能力はないが、集中力を切らすことがないし、クレバーで気持ちの入ったプレーをする。闘莉王や啓太はそういうところが欠けている。

後半になると、浦和も反撃に出る。闘莉王が積極的に攻撃参加するようになり、立て続けにチャンスを作る。しかし、これは罠だったかもしれない。CKから釣男のシュート、弾かれたところを高原のシュート。これをクリアしたのが谷口のハンドに見えたが、笛はなし。そこからのカウンターでジュニーニョが左サイドが駆け上がり、折り返しを鄭が決めた。抗議に夢中で対応しなかった浦和が悪いと言えば悪いのだが、ガンバ戦でも似たようなことがあったので、ちょっと可哀想ではある。

浦和はそれで気が抜けてしまったのか、その後、畳み掛けるように川崎のチャンス。釣男の苦し紛れのクリアが相手に渡り、ショートカウンター。鄭のシュートがポスト。それをジュニーニョがキープし、VJに合わせて3点目。これで試合は決まった。

全体的には誤審はあったものの川崎の完勝と言える試合だろう。しかし、川崎は逆転勝ちが多い。高畠監督になってから勝った試合は1試合以外全て逆転らしい。川崎らしいと言えば川崎らしいが、上位を狙うなら失点を減らした方がいいだろう。

第18節全体では鹿島が首位になったが、他の上位は勝ったので、鹿島、浦和、名古屋、ガンバの4強状態が継続している。

他にニュースと言えば、ガンバのバレーの中東移籍が決まった。年俸は3億。移籍金と違約金合わせて10億ほどがガンバに入るらしい。バレーは大宮のC契約からプロ生活がスタートしたことを考えれば、とんでもない出世だ。しかし、最近のJリーグは中東クラブへの引き抜きが激しい。Jはせいぜい1億ちょっとしか払えないのに対して、中東はオイルマネーを使って平気でその3倍くらい出してくるから当然と言えば当然なのだが、なんか理不尽な感じだ。

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