2008-03-05

Jリーグ今季展望 上位チーム編

Jリーグ開幕直前で戦力もほぼ確定したということで、大雑把に戦力分析をして、今季の展望を考えてみたいと思う。まずは、昨季のリーグ上位から。

鹿島アントラーズ

昨季終盤は鬼神のような強さでリーグと天皇杯の二冠を達成した鹿島だが、今季の補強状況はあまり頼もしいものではない。新戦力で計算できそうなのは、FC東京から加入した伊野波くらい。逆にFWの柳沢、CBのファボンが抜けており、FWとCBの層はかなり心配だ。実際、この間のゼロックススーパーカップで岩政と大岩が退場になってしまい、開幕戦は新加入の伊野波とボランチが本職の中後がCBのポジションを務めるらしい。この即席コンビしか作れないところに今季の鹿島の不安が表われている。

ACLをグループリーグから戦うことや、田代、岩政、内田など代表が増えているので、シーズンを通してフルメンバーで戦うことが厳しくなると思われる。さらに、小笠原、本山、野沢なども代表に招集され、怪我でもしてしまったら大変なことになる。選手層のことを考えると、現実的にはACLかリーグか、狙うタイトルを絞る必要がありそうだ。

良い情報としては、夏には中田の復帰がほぼ確定と言われており、そこまでしっかり上位に食らいついていければ、大きな挽回のチャンスはある。とにかく、まずは怪我人を出さないこと。それが鹿島の至上命題と言えるだろう。

浦和レッズ

昨季は阿部だけの補強だった浦和だが、今季は積極的に選手を獲得している。まずは、ご存知高原。相思相愛ということで、競争もなく比較的安価で獲得できたのは嬉しい誤算だろう。そして、ワシントンの抜けた穴を補うために新潟からエジミウソンを獲得。日本で長いこと活躍しているということで、かなり計算できる選手だ。これに田中達也、永井も加わるのだから、FWの層が弱点と言われた昨季と比べるとかなり改善できている。

しかし、MF、DFを見ると、昨季までJリーグ最高の層の厚さと言われたのに比べると、いささか心配だ。攻撃的MFは梅崎を獲得したものの、ポンテが長期離脱ということで、相殺されてさらにマイナスと言ったところか。そして、長谷部、小野が抜けたことで、中盤の攻撃力はかなり下がったと見るべきだろう。特に浦和にとって中盤からボールを前に運べる長谷部の存在は大きかった。山田や阿部がどこまでその代役を務めることができるのか、ポンテの不在と合わせて、浦和の前半戦は中盤の構成を模索する期間になりそうだ。

DFはネネが抜けただけで、そんなに面子は変わっていないが、阿部の起用法によってはバックアップメンバーに不安が残る。阿部と合わせて、U-23代表でも活躍している細貝がキーマンになるのではないだろうか。細貝がそのままCBに入ってもいいし、ボランチに入って、阿部がCBでもいい。そろそろ年齢的にも成長を期待したいところだ。

それと、残念なことに復帰した三都主が怪我で三ヶ月の離脱を強いられてしまったようだ。日本代表にも大きな損失である。

とは言っても、あの脅威の勝負強さを考慮すれば、今季も間違いなく優勝候補と言えるだろう。

ガンバ大阪

浦和と並んで大型補強を敢行したガンバだが、バランスは浦和より良い。マグノ・アウベスの代わりにルーカス、シジクレイの代わりに水本というのは、能力的にも前任者と遜色ないし、順調に若返りできている。また、層の薄かったDFに福元、ミネイロなども獲得し、成長著しい「弱い方の」中澤も合わせれば、バックアップの問題もない。

また、FWの控えとして大分から獲得した山崎も好調らしく、播戸を押し退けて開幕スタメンもあるとか。西野監督も嬉しい悲鳴だろう。

問題点を挙げるなら、家長がいなくなったことで中盤の交代カードが少なくなってしまったのと、去年唯一の全試合フル出場という結果が示すとおり、いくら選手がいても結局遠藤頼みなところがあるくらいだろうか。それもパンパシの結果を見る限りは大丈夫そうではあるけど。

浦和と並んで今年も優勝候補の一角を担うことになるでしょう。

清水エスパルス

二年連続4位で、今年は優勝を目指すと公言している長谷川監督だが、その威勢の良さとは裏腹に補強は堅実なところに留まった。高校選手権得点王大前や、大学No.1プレイヤーとの呼び声が高いU-23代表本田を獲得できたのは、将来に向けては良かったが、今年の即戦力としては使えないだろう。去年FWの軸として活躍したチョジェジンの代わりに獲得したマルコス・アウレリオも未知数。ボランチの即戦力としてマルコス・パウロが入ったのもなかなか渋いが、去年と比べて戦力アップしたとは言い難い。現実的には今年も4〜5位を目指すチームという感じではなかろうか。期待が集まっている大型FW矢島のブレイクがあれば、もっと上位も目指せそうだが。

川崎フロンターレ

なんと言ってもJ2得点王フッキの復帰!J1得点王のジュニーニョ、北朝鮮代表でこの間の東アジア選手権でも得点王になった鄭大世と合わせての3トップは、過去のJリーグでも最強と言っても過言ではない攻撃陣だろう。しかし、往々にして、こういう夢の組み合わせはうまくいかないものである。フッキも確かに凄いが、川崎の攻撃の中心はジュニーニョ。フッキのためにジュニーニョがフラストレーションを溜めるようなことにならないといいが。

それと弱点だった左サイドには、オシムチルドレンの山岸を獲得して、全体的に隙がない布陣になった。心配があるとすれば、箕輪が離脱してしまったDFだが、今年はACLもないし、大丈夫でしょう。あとは、今や代表の中心選手に成長した中村憲剛が離脱したときのことを考えなければいけないが、去年終盤面白いプレーを見せた養父あたりが成長することを期待したい。

今年は念願の初タイトルに向けて最大のチャンスの年だろう。逆に今年無冠に終わったりすると悪い循環に入ってしまうことも考えられる。川崎と関塚監督にとって勝負の年と言えそうだ。

アルビレックス新潟

去年の6位はなんと新潟である。まあこの辺は団子状態ではあるのだが。選手を見てみると、エジミウソン、シルビーニョ、坂本と、主力として活躍した3選手が抜けたのは、かなり痛い。鈴木監督の目標は「5位以内」らしいが、それも覚束無い戦力だ。

ところで、この「5位以内」、色んなチームが目標に挙げているが、「浦和、ガンバ、鹿島、川崎には勝てなさそうだ。清水あたりには勝つ可能性があるかも」という感じがして、なさけないし、清水に失礼だとも言える(え、俺が失礼だって?)。正直、「5位以内」なんて言っているチームは残留争いに巻き込まれなかったら御の字というところではないだろうか。

新潟に話を戻すと、新加入のアレッサンドロとダヴィがどれだけ早くチームにフィットするかがポイントだろう。マルシオ・リシャルデスの離脱も少し気になる。今季は、10位以内に入れば、鈴木監督は良くやったと言えるのではないだろうか。

0 件のコメント: