2007-09-17

Jリーグ 第25節 広島×浦和 川崎F×大分

結果は、広島×浦和は2-4で浦和の勝ち、川崎F×大分は2-2で引き分けだった。

広島と浦和の試合はだるい試合だったな。立ち上がりは互角かと思われたが、12分田中達也が左足で見事なミドルシュートを決めると、浦和が一気に攻勢に出て、23分に長谷部、37分に永井がゴールを決めて、勝負を決めてしまう。広島は(あの横浜FCを押えて)J1最多失点チームなのだが、なんとなくその理由がわかるね。DF個人の能力が低いというわけでもないと思うのだが、3バックということもあって、サイドに起点を作られてしまっていたし、セットプレーでは酷いマークミスをしていた。あと、1ボランチだから、中盤がスカスカだよね。DFの戸田のロングフィードや、千葉から加入したストヤノフの攻め上がりとかは面白いんだけど、あれでは強豪相手には順当に負けてしまうだろうな。

しかし、浦和は3点取ると完全にお疲れモードに。まあ、代表選手が多いので仕方がないところもあるのだが。TBSの副音声で見ているのもあって、まあ、だるいことだるいこと。ということで、この後の試合展開は省略させてもらう。

次に、川崎Fと大分の試合。これは、最後まで目が離せない凄い展開になった。前半は川崎ペース。中盤のプレスとボール展開の速さ、中盤からの飛び出しと、ノっているときの川崎はJリーグで一番強いんじゃないかと思わせるものがある。しかし、大分もDFの集中力が高く、特に川崎のキープレイヤーのジュニーニョにしっかり複数の選手でマークをして仕事をさせない。

大分はここで守りきったのが大きかった。後半になると、一転して川崎の動きが止まる。これにはちょっと驚いた。確かに中村憲剛は代表帰りで疲れているだろうが、他の選手は中断期間でしっかり休んでいたはずじゃないのか。前半で勝負を決めるつもりだったのだろうか。ペース配分に失敗した川崎はしっかりとツケを支払わせられることになる。

高松の折り返しを、攻め上がったボランチのエジミウソンがシュート。これで大分が先制。流れ的に大分が押していたので順当な感じ。大分は前線に高松や梅崎、今売り出し中の高橋大輔といったタレントが豊富で攻めに出るとなかなか迫力がある。高松と梅崎にキープ力があるから、攻撃手段が豊富なんだよね。前半戦はこの二人がいなかったのが痛い。まあ、15位にいるチームじゃないでしょう。

しかし、これで川崎もようやく目が覚めたのか、失点後に交代で入った我那覇が左サイドで起点を作り、ジュニーニョのアシストで同じく途中交代の大橋がゴール。ここからはもう壮絶なBS劇場。今度は大分がロスタイムに途中交代の西山が見事なミドルシュートで勝ち越して、これで試合が決まったかと思ったら、今度は川崎の井川がさらにゴール。最後はロスタイムの点の取り合いになったが引き分けで終わった。

2度追い付いた形の川崎はまだしも、残留争い真っ只中の大分は痛い引き分けだった。しかし、川崎と互角以上に戦ったということで、これからの自信にはなっただろう。

ちなみにこの試合はU-22代表監督の反町監督が観戦に来ていた。目当ては梅崎と谷口だろう。特に本田が出場停止で、梶山が怪我という状況で手薄なボランチの谷口はチャンスだ。しかし、梅崎は前線で動き回り、ある程度アピールはできたものの、完全に押された状態で大橋に変えられてしまった谷口は印象が悪い。Jリーグでの実績に比べると、代表での扱いが悪い谷口だが、こういう巡り合わせの悪さもあるのだろうか。

25節全体では、ガンバが横浜FMにホームで敗戦。横浜FMは最近絶好調だから、まあ仕方がない。相変わらず3位は毎節変わるので、あまり気にしてなかったのだが、清水が6連勝と波に乗ってきた。何度か試合を見た印象では、劣化浦和みたいな戦い方をしていたが、あれから状況は改善されたのだろうか。

下位では、(下位とはもう言えないが)FC東京と千葉が3連勝で一気に降格争い圏内を脱出した。この2チームには散々文句を言ったが、順調に勝ってしまうのもなんかちょっと寂しい。FC東京の平山は後半終了間際に出場したらしいが、そこでなんと5人抜きのゴールを決めた。90分換算での得点率では0.90という数字らしい。原も反町ももっと平山の出場時間を増やそうよ。

下3チームは、大宮、甲府、横浜FCで決まりかなあ、というムードが漂い始めているね。大分がここでもう一頑張りしちゃうと完全に決まるね。非情だけど、選手層的に順当なんだよな。

あとは、優勝争いに集中するか。浦和はACLがあるからこれから苦しくなる。しかし、ガンバはこういう競り合いに弱いんだよね。Jリーグ名物のどちらがより駄目か合戦にならなきゃいいが。

0 件のコメント: