2007-09-09

五輪最終予選 U-22サウジアラビア×日本

結果は0-0で引き分けだった。

昼間は気温が40度を越え、湿度も80%近いという非常に厳しい環境で、A代表も負けたサウジ相手に引き分けという結果は評価できる。前日練習で予告されていたとは言え、スタメンは結構驚いた。平山ではなくU-20上がりの森島の1トップ。シャドーの位置に水野を起用し、右サイドは内田。特徴のかぶる水野と内田の同時起用はどうだろう。この位置で起用するなら柏木の方がよいと思うし、それなら梅崎呼べよとも思う。

前半は日本は足が重くて、かなり押し込まれる展開。現地の様子が想像できないので、なかなか迂闊なことは言えないのだが、普通に運動量で負けてたし、パスを受けるところを狙われてインターセプトされることが多かった。U-22を見ていると、A代表のポゼッションサッカーというのが、非常に高い技術と連携があって成立しているというのがよくわかる。

しかし、やっぱりこの世代の日本のDFは強い。この試合では特に水本が良かった。サウジは日本を研究しているのか、本田圭佑の上がった背後をよく突いてきたのだが、水本がうまくカバーに入って大事には至らなかった。本田を使うときは、水本とセットで使う感じじゃないといけないかもね。

攻撃では、やっぱり家長。あのポジショニングの良さは凄いね。どこに顔を出せば周りの良さを引き出せるかというのがよくわかっているし、中央で受けてパスを出すこともできるし、サイドに開いてボールを引き出したり、そこからクロスを上げたりという感じで、シュート打ってゴールを決めること以外は何でもできる。センスなのか、相当インテリジェンスが高いのか。まあ、とにかくシュートだけはうまくなってほしいが。

後半から水野と柏木が交代。平山を先発で出さなかったことも合わせて考えると、反町監督は中3日で迎えるホームのカタール戦を考えたのかもしれない。解任の話も出ているというのに、冷静だなあ、と感心した。まあ、当たり前かもしれないが。

柏木が出たからというわけでもないだろうが、後半は日本も盛り返して互角の展開になる。しかし、日本、サウジ双方に決定的なチャンスもピンチもなく、サウジに退場者が出ると、なんとなく引き分けの痛み分けでいいか、みたいなムードになり、なかなか見るのが退屈な試合になってしまった。最後5分くらい平山が出たが、ほとんどボールに触れず試合終了。

厳しいアウェーでの引き分け、U-20の選手の起用や、平山と水野の温存ということを考えると、反町監督の狙い通りの結果だったのではないだろうか。この試合は次戦のカタール戦とセットだと思うので、評価はそのときにしたい。

とは言え、サウジ相手に運動量で負けて、押し込まれる展開だったというのは、見ていてあまり愉快なものではない。保留は保留でもややネガティブな保留だ。

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