2007-08-05

桜庭一樹/GOSICK V

GOSICK(5) ―ゴシック・ベルゼブブの頭蓋―
桜庭 一樹
富士見書房
2005-12-10
文庫

今回は、ヴィクトリカが聖マルグリット学園から「ベルゼブブの頭蓋」という修道院に突然移送される。ヴィクトリカの父アルベール・ド・ブロワ侯爵がヴィクトリカの母コルデリア・ギャロを誘き寄せるためにそんなことをしたらしいのだが、ヴィクトリカに対して警備も何もないし、コルデリアを探すのもブロワ侯爵が自分で一人一人修道女の顔を確認するというやる気があるのかわからないやり方。まあ、ブロワ侯爵は狂人という設定なので、これでいいのかもしれないけど。

というわけで、一弥もコルデリアも無事目的を果たし、コルデリアはおそらくブライアン・ロスコーとともに何処かへ去り、一弥とヴィクトリカも何とか帰りの列車に乗り込み、以下後編へとつづく。いや、しかし、目的を終えているのだから、あまり後編盛り上がらないのではないだろうか。

「ベルゼブブの頭蓋」ができた理由や、第一次世界大戦のときの話は面白いのだが、本筋があっさりしすぎていて、いまいち。コルデリアと一弥の邂逅くらいかな、見所は。まあ、6巻に期待。

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