2007-10-26

秋期アニメについて雑感(その2)

雑感その2は萌えアニメについて。

キミキス pure rouge

今、2chで一番盛り上がっているアニメと言えば、なぜかこれ。最初は、原作からの大幅な改変に原作ファンが怒り狂っていたのだが、それを通り越して次第にネタ化していっているようだ。

どんな改変かと言うと、原作ゲームでは普通に主人公の男は一人で、ヒロイン毎に話が分岐するという作りなんだけど、アニメではなんと男が複数人に分かれている。ゲーム版では主人公の名前は相原光一というらしいんだけど、アニメでは真田光一と相原一輝という二人の人間に分かれている。このあたりで既に微妙感が漂っているけど、問題は3人目の甲斐栄二で、これが美形、長身、無口で趣味がサックスという全くギャルゲに似合わない男で、こいつと人気キャラの水澤摩央がくっつきそうということで、原作ファンたちは一種の寝取られ状態(NTRと略される)に感じているようだ。2chのスレではこいつは通称「サックス」で、実は幽霊説が出るなど、完全にネタキャラ化している。とても面白いので、一度はアニメ板のキミキススレを覗いてみることをおすすめする。

とは言っても、製作者側にも同情の余地はあって、原作ゲームはPS2のゲームなのでHシーンはなく、代わりにキスをしまくるのだが、これがアニメ化では仇になったと思われる。Hシーンならアニメ化ではもちろんカットせざるをえないわけだが、キスはアニメでもやらなくちゃいけないわけで、主人公一人がヒロイン全員とキスしまくれば、School Daysの伊藤誠みたいな鬼畜野郎になってしまう。そういう意味で主人公分裂は苦肉の策だったのではないかと思う。しかし、あの少女漫画のモテ野郎みたいなサックスはちょっとミスだろうな。『ハチミツとクローバー』や『のだめカンタービレ』と同じ監督なのだが、そういう感覚で作っちゃったのかもしれない。アニメ開始前には制作状況がやばいという噂もあったし、そういうトラブルもあったのかもね。真相はわからないけど。

ef - a tale of memories.

シャフト制作のエロゲ原作アニメ。新海誠がOPムービーを作っていることで話題の作品らしい。監督は新房組として知られている大沼心。新房監督も監修として参加している。シャフト+新房と言えば、萌えギャグ路線が多いわけだけど、今回は珍しくシリアス一辺倒らしい。しかし、シリアスとは言え、いつものシャフト演出は健在で、毎カット、頭と目が痛くなるような珍妙な演出を連発している。シャフトは演出を異様にこだわるわりに毎回スケジュール面でトラブることが多いんだけど、今回の作画レベルはかなり高く、気合が入っていそうだ。

しかし、脚本はいまいちのような気がする。ヒロインの一人が13時間しか記憶が維持しないんだけど、この手の記憶障害ネタはさすがにちょっと流行遅れだよね。それ以外の話も典型的なギャルゲアニメという感じで味気ない。演出負けしないように頑張ってほしいところ。

Myself ; Yourself

これもギャルゲアニメなんだけど、12月発売のゲームに先駆けてアニメが放送されるという少し変わった作品。正直、放送前は全く期待していなかったんだけど、見てみると結構面白い。キンキン声でおなじみの金田朋子に年上の巨乳娘をやらせたり、ヒロインが出会い頭でいきなり本気ビンタをしてきたり、物凄く楽しい感じに話は進んでいるのに、裏では主人公男のリストカット疑惑があったり、大ネタはないけど、視聴者を油断させない小ネタが多い。今後の展開に期待。

ご愁傷さま二ノ宮くん

これはひどいな。いくらなんでも低能すぎるだろ。ラノベ原作って時折こういう低能アニメを作り出しちゃうよね。『ゼロの使い魔』あたりも本当にギリギリだったけどね。萌えでもエロでもいいけど、もうちょっとやる気を出そう。

プリズムアーク

これもエロゲ原作らしいが、舞台は現代ではなく剣と魔法のファンタジーもの。これもまたひどい低能アニメなのだが、不思議な勢いがある。作画的に良く動いているのと、話を色々頑張ろうとしている気配を感じる。最近U局でもめっきり少なくなってきたパンツアニメでもある。

しかし、最近多いんだけど、ストーリーの時間軸を入れ替えちゃうのはやめてほしいな。今期だと、このプリズムアークとネウロ、レンタルマギカの3つがやっているんだけど、このくらいのクオリティのアニメだと、正直言って見る方もそんなに気合入れて見ないしね。ストーリーの順番変えられても、話がよくわからんなあで終わってしまうから、とりあえずわかりやすく作ってほしいな。

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