2006-12-25

Dungeon Crawlとは

久々にDungeon Crawlをやった。

Dungeon Crawl(以下Crawl)はいわゆるローグライクゲームの一つなのだが、このジャンルのゲームとしては有名なNetHack系やAngband系とは違う系統のゲームである。ステータスもD&D系の6つ(腕力、知能、賢さ、器用、耐久、魅力)ではなく、3つ(腕力、知力、器用)に絞られていたりと、元から別のゲームとして作られたことが分かる。

ゲーム性は、基本的にNetHackとAngbandのいいところ取りなのだが、サバイバルよりはバトルに比重があるあたり、ややAngbandよりだろうか。と言っても、ダンジョンの潜り直しができ、実質的に食料問題が発生しないAngbandと違って、ダンジョンは一回しか探索できない。ただし、腹が減るスピードは遅めで、NetHackほど食料はシビアな問題にはならない(特定の種族は除く)という感じ。

主立った特徴を挙げると、
  • スキル制
  • 信仰
  • 変異術
  • ペット(召喚術、死霊術)
  • 突然変異
  • エゴ、ランダムアーティファクト
スキル制はCrawlの一番の特徴だと思われる。ToMEあたりにもスキルはあるが、ToMEとはスキルを成長させるやり方が違う。ToMEではレベルが上がったときにスキルポイントをもらうことができ、これを成長させたいスキルに好きに割り振るとことができる。これに対してCrawlの場合は、経験値と同時に貰うことができるスキル経験値を、スキルに相応わしい行動をすることによって割り振ることになる。

分かりづらいね。つまり、戦えば「戦闘」スキルが上がり、魔法を使えば「呪文詠唱」スキルが上がるわけだけど、そのためには敵を倒してプールしておいたスキル経験値を消費しなければならないということだ。スキル経験値が残っていない場合は、いくら戦ってもスキルは上がらない。

基本的に、どんな職業、種族でも全部のスキルを上げることができる。ただし、上げやすいスキル、上げづらいスキルは存在する。これは完全に種族に依存するため、Crawlでは、最終的なキャラの特性、強さは、ほとんど種族によって決まるということになる。職業はゲームを始めるときの初期条件にしかならない。

信仰は、NetHackにもあるけど、Crawlの場合は自分が信仰する神を好きに選ぶことができる。Crawlの神様はどれも個性豊かで、どの神を選ぶかは、種族や職業を選ぶのと同じくらいゲームに大きい影響を及ぼす。

あとは、まあ、NetHackとAngbandから取ってきた感じかな。召喚術、変異術はNetHackと変愚蛮怒にはないので(ないよね? ToMEにはあるけど)、新鮮なプレーができるかも。

他には、Crawlにはトラベル機能と自動探索という非常に便利な機能がある。トラベル機能は、自分が行ったことがあるダンジョンまで自動的に移動するという機能。Ctrl+gを押すと、行き先のメニューが出て、例えば、宝物庫を選ぶと、次に階を聞かれるので、そこで5と入力すると、一瞬で宝物庫の5階まで移動してくれるのだ。もちろん、敵や未発見のアイテムを見つけると止まる。Crawlは、メインダンジョンから分岐して色々な種類のダンジョンがあるし、特定のダンジョンにアイテムを保管するベースキャンプを作ったりするので、トラベル機能はかなり多用する機能だと思う。

自動探索は、今いる階の未踏地点を自動的に探索するという機能。Ctrl+oを押すと、ガンガン探索してくれる。停止条件はトラベル機能と同じ。序盤で使うと、思わぬ危機的状況に出会したりするが、うまく使えば、かなりプレー時間の短縮ができる。

ざっと、Dungeon Crawlを紹介したけど、NetHackとかAngbandは、シレンとかトルネコ系の元ネタとして、取り上げられることが多いと思うけど、不思議のダンジョンに慣れてる人がそれらをやろうと思うと、どちらもかなり敷居が高いと思うんだよね。NetHackは覚えることがたくさんあるし、覚えないと理不尽に死ぬし、Angbandは重厚長大って感じで、クリアまで最低30〜40時間はかかるゲームだからね。その点、Dungeon Crawlは非常にバランスのいいゲームで、NetHackとAngbandのような冗長なところがなく、それでいて色々なスタイルのプレーができて、個人的にはかなりおすすめなゲームです。

以下、おすすめサイト。
だんじょん ひらおよぎ
いわゆるスポイラーサイト。わからないことがあれば、まずここを見る。
@の溜まり場II
NetHack以外のローグライクゲーム専用板。スポイラー読んで分かんないところを聞いたり、プレイ日記晒したり、アイテム自慢したりする。
と、本当は、ちょっとプレーした、と書くつもりが、Crawlの長い紹介になってしまった。その話は次エントリーで。

0 件のコメント: