2007-07-03

春期アニメ中間ランキング(その1)

今週から夏期アニメが本格的にはじまるけど、春からスタートしたアニメも折り返し。色々整理したんだけど、12(+1)本も切らずに見ていることが判明。自分的には過去に例がない本数だ。前期のギアスのような大ヒットはないものの、佳作揃いだということが分かる。そこで、今回は煽り気味に12〜13話まで(電脳コイルは8話まで)見た時点での面白さランキングを付けてみよう。まずは、12位から9位まで。

12位 怪物王女

作画などのトータルのクオリティを考えると最下位にせざるをえないが、このアニメは結構面白い。まず、藤子不二雄の名作『怪物くん』をモチーフするというのは、なかなか目の付けどころが良い。ネットでは「ふが」としかしゃべれないフランドル(「フンガー」としかしゃべれないフランケンが元ネタだ)が人気だけど、やはり姫のキャラクターがいいね。あの尊大で些事にこだわらない性格が、このアニメの懐の深さに繋がっている。脚本のボケっぷりも痛快で良い。M男の妄想垂れ流しのEDも必見だ。

しかし、原作は血が吹き出て死人がいっぱい出るようなスプラッターらしいのだが、このアニメはTBSの規制のせいか、死人はおろか、血も全く出ないというかなり間抜けなことになっている。系列のMBSがあんなにグロやっているんだから、あんまり意味ないと思うんだけどなあ。

11位 ヒロイック・エイジ

人類と銀の種族の戦闘で木星が破壊されるなど、順調に宇宙の覇権を争うというスケールの大きい話になっているが、いかんせんノドス同士の戦闘は殴り合いで単調だし、人間側の指揮官は銀英伝に出てくるアホ将軍並に頭が悪いし、見ていてストレスが溜まるところもある。せっかくの遠未来SFなんだから、もうちょっとスマートにしてほしいところ。敵のノドスのリーダーの小清水キャラもなんか弱そうなのが気になる。

10位 精霊の守り人

本気のI.Gなので作画はかなり良い。しかし、原作エピソードは筋だけ追うと微妙な感じだし、中盤以降はオリジナルエピソードが続いて全然話が進まない。オリジナルエピソードは好みが分かれると思うが、攻殻好きならいけるんじゃないかな。僕は微妙に苦手なんだよね、神山節。師匠の押井からして実のところそんなに好きじゃない。なので、まあ、『精霊の守り人』の順位が低いのは、僕の好みの問題だね。

9位 らき☆すた

DVD1巻が2.6万枚も売れているという大ヒット作なわけだが、それに中身が伴なっているかというと微妙だ。OPは何かやってくれる感じ全開なのに、内容はあるある雑談アニメ。時折B級なパロディが炸裂して楽しいは楽しいのだが、京アニに求めているのはそういうところじゃないんだよなあ。その手のは、新房+シャフトの方がうまくやるだろうし。

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