2007-07-05

春期アニメ中間ランキング(その3)

4位 瀬戸の花嫁

今期一番の切れ味があるギャグアニメ。大地丙太郎系の早口と登場人物の百面相で驚異のテンポを生み出す。それに時折萌えも入る。でも、ちょっと順位上げすぎたかな。でも、たまに面白いギャグがでるんだよね。しかし、どうやら原作がこのあたりから失速するらしいので、ちょっと不安ではある。

3位 おおきく振りかぶって

このアニメは、凄く「今」っぽい感じがするね。部活のリアリティのある描写、選手たちも必ずしも才能溢れる選手ばかりではない(田島に対する花井など)、作者のひぐちアサが大学でスポーツ心理学を学んだらしく、その知識が作中に反映されているなど、現実感に拘る一方で、ポジティブ基調でノスタルジックに学生生活を描いている。腐っぽいところも含めて、今、部活漫画をやるとしたらどういうものを作ればいいのかということが良く考えられていると思う。アニメとしてそんなに出来が良いというわけでもないのだが、原作の良さに敬意を表して、この順位にしてみた。

2位 電脳コイル

磯光雄の個人的なコネクションで豪華なスタッフを集めて、凄い作画になっている。脚本も磯光雄自身が全話担当しているが、高いレベルを保っている。特に小学生らしい子供っぽい話がうまい。しかし、作中の謎の配置の仕方に微妙に古さも感じる。今後の展開に注目したい。

1位 天元突破グレンラガン

色々と問題も起きたけど、よく頑張っている。ガイナックスらしい動きの良い作画と中島かずきの思い切りの良い脚本の相性が良い。この作品も「おお振り」と同じく、今、ロボットアニメを作るとしたらどんなものを作るべきかという命題に自覚的だ。2クールの中を4つに分けて、最初を70年代的なストレートなアニメ、次を80年代的なアニメと進めていって、最後には21世紀の新しいロボットアニメの表現を模索するという。まだ、このブログを書いている時点では第2部なので先の話は見えないが、まあとにかく凄いことになりそうなのは間違いない。

番外 キスダム -ENGAGE planet-

クレイモアの前座で毎週見ているのだが、どうしてこんなアニメになってしまったんだろうなあ。あらすじだけ追うと面白いのだが、アニメを見るとネタにしか見えない。作画崩壊はデフォで、脚本もヤバい。小野大輔が「イグ・ソード!」とか「テイル・ボーン!」とか必殺技を叫ぶのは結構好きなんだけどね。これが檜山修之だったりすると、あんまり面白くなかったんじゃないかと思う。なんというか、小野大輔と必殺技という組み合わせが絶妙。あと、全く本編で活躍しないロボが総登場するOPも良い。あれでいつも笑ってしまう。OPと言えば、あの副監督 → 監督 → 総監督の流れもいいね。総監督の長岡康史が逃亡で有名になった人で、実際の監督は副監督の神戸洋行がやっているらしい。とにかく駄目アニメなのは間違いないが、テンポが早いし、見ていて楽しめるアニメなのは間違いない。

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